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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

カメ
1966年 新潟県
マゼの孫九郎という者が、人がたくさん家に来るのが煩わしいので、人が寄り付かぬようにしたいと占い師に相談したところ、松の老樹の下の川に亀を放せと教わった。その通りにすると、人も何もかも訪れなくなり、家が衰えた。人が大勢出入りする家は栄える。

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キツネ
1981年 神奈川県
魚屋が新鮮な魚を持っていると狐がついてきて、家に住みついた。その後、魚屋の家は栄えるばかりで、狐は亀五郎いなりといって祀られるようになり、何か事がある時には夢知らせをしたという。
類似事例

キツネノヨメトリ
2001年 青森県
酉九兵衛が一人娘のお松を誰かに嫁にやりたいと言っていたところ、狐が嫁に欲しいといってきた。翌日の夜に、狐が人間に化けてやって来てお松を連れて行ったが、朝になって道路端に寝ていたお松を村の人が連れて帰ってきた。化かされていたと知った酉九兵衛が村人に教えてもらった呪文を唱えると、それから狐は来なくなった。
類似事例

ミツミネグウ
1956年 宮城県
昔、武芸の心得があった幸蔵という者の家に一匹の狼が台所から入ってくる。女房がやせ犬と思い気にもとめず、3人の子を置いて外出する。幸蔵が畑から戻ると、いきなり飛びついたので拳で何度もなぐったが屈しない。そこで両耳をつかんで叩きふせ、小川に頭を突っ込んで殺して流したが、元のところへ戻る。女房が不思議に思って占いを立てたら、「幸蔵が武芸を鼻にかけているので、懲らしてやろうと百里先から来たが負けた。霊験を与えるから葬ってくれ」とあったので祠を建てた。祠の前で、くらん返り(でんぐり返し)をすればオコリが落ちるという。
類似事例

ヘビ,カニ
1976年 京都府
昔、綺田に美しい女がいた。ある時、村人が蟹を食べようと沢山取っていたのを、女は魚と交換して助けてやった。次の日、女の父が蛇が蟇を呑んでいるところを見つけ、蟇を逃がしたら娘をやると言った。蛇はすぐに蟇を放して去った。その夜、どこからか男が現れ、昼の約束の通り来たという。まだ娘に話していないというと去った。娘はそのことを聞いて仏前で読経をはじめた。蛇が現れ閨に入った。村人が戸を開いて中を見ると、女は無事で、蛇が数万の蟹に挟まれて死んでいた。村人はその所に寺を建立し蟹満寺と号した。
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サルノヨメ
1960年 秋田県
日照り続きに悩む百姓は、庚申の日に末娘を猿の所へ嫁に行かせた。すると、その家だけは沢山米が獲れた。実家帰りの際、お人好しの猿は嫁の言うままに臼を背負っていき、川に落ちて死んだ。それは秋の庚申の日だった。
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キツネ
1981年 和歌山県
昔は、キツネが憑くと山伏に拝んでもらった。家の戸を閉め切って、そこに一箇所だけ丸い穴を開けておき、逃げる狐をそこで撃ち落とした。
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サルノヨメゴ
1956年 宮城県
昔、ある家に娘が3人いた。ある年の日照りに、どこの田にも水がなくて困っていると、1匹の猿が来て、「あんたの田に水をいれてやるから、娘を誰か1人くれ」というので父が承知すると、猿は忽ち水をためる。父が猿との約束を心配していると、末の娘が快諾して猿の嫁となる。2,3日後、猿と娘がお舅礼に来る途中、藤の木の前で、父にこの藤の花をとっていきたいと娘が言う。猿は木に登ってとろうとし、娘がもっと先というのにつられ、先まで行った。するとからまった藤のつるが木からはなれて猿は川の中に落ち、娘は無事家に帰ってきた。
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ヤコツキ
1955年 熊本県
資産家の息子に野狐がつき、その家運も傾いた。ある寺の境内の狐ということで、親にご無沙汰をしているので申し訳をしてくれという。僧が申し訳をするとその後家運も復興したが再び憑き、家運を復興させたのに祀らないことを責めた。家のものに狐の住む寺に参らせると二声、三声鳴いて退散した。
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サル
1977年 福島県
ある老人に娘が3人あった。田んぼに水がないことを嘆いていると、猿が水を入れてくれ、代わりに娘をくれと言った。末娘が猿の所に嫁に行った。節供の里帰りの時、娘は猿に臼ごと餅を背負わせて、桜の枝を取ってくれとせがんだ。桜の木が折れ、猿は川に落ち、流されて死んだ。末娘は家に帰った。3番目の娘は最も頭が良く賢いものだという。
類似事例

キツネ,ウジガミサマ
1987年 山形県
近所のお婆さんが昼間に魚を持って柳沢集落と杉沢集落の間を通りかかったら、急にあたりが暗くなって道がわからなくなった。狐の仕業と思い、家のウジガミサマである白い狐を祈って呼び出し、祓ってもらった。
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マヌケノトンペイ
1956年 宮城県
昔、頓平という間抜け者がいた。働きもせず飯だけ一人前、唯一つ、弓を射るのが名人だった。とうとう家を追い出された頓平が、その夜道端で寝ていると、上の方のお堂で鬼たちが宴会を始めた。鬼はエンメ小槌(こづつ)をふって酒だの肴だのを出していた。頓平は鬼どもを驚かそうと一矢、また一矢と鬼を射ると、鬼たちはあわてて逃げていった。これを見た頓平はお堂に行き、エンメ小槌をふって飯、肴、家、美しい娘、馬、カゴ、と次々にそろえたが、調子にのって「俺の矢でみんな退治してやる」と「赤鬼、青鬼みんな出て来い」というと、鬼たちが大勢出てきて、頓平を殴ったり蹴ったりした挙句、深い谷間に突き落としてしまった。
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オニ
1965年 長野県
水行をして荒鬼を食い止める事に成功したが、鬼の踏みつけた石は鬼の足跡石になり、周辺の木が枯れてしまった。鬼は時に水行をする人を押し流したり、戸を揺さぶって落石させる。人々は川の上と下に関所を作った。
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カニ,ダイジャ
1990年 石川県
旱魃の際、田に水を入れてきれたモノに娘をやると言った。すると一人の若者がきて、一夜のうちに水を入れた。若者は輪島川の淵に住む大蛇で、娘を連れて行こうとした。娘の家を7巻巻いて戸口から入ろうとしたが、中に大きな蟹がいて、蛇を九つにはさみ切った。その骸が落ちたところは池になった。頭が落ちたところは親池と呼ばれ、笠原の家に祟りをなした。これを聞いた泰澄大師が法力をで退散させた。
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ベンザイテン,ヘビ
1935年
昔、ある弁才天の神官の家にひとりの娘がいた。近所の百姓が多忙の時期には娘の手を借りることもあった。ある時百姓が養蚕のために手が不足したのでその娘を頼みにいくと、神官の家に出産があり手がいるので娘を借りることができなかった。しかし百姓が家に帰るとその娘が来ており、都合がついたという。それから娘は毎日その百姓の手伝いをした。仕事に区切りがついたので、娘を返すため神官の家まで送ると、娘はお参りをさせてくださいと言って神社に入ったきり帰ってこない。神官の家を訪れると娘はちゃんといて、手伝いには行っていないという。そこで百姓と神官が弁才天の前まで行くとその娘そっくりの頭を持った蛇がいた。神官が礼を述べると蛇は姿を消した。
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ヤマンバ
1991年 香川県
昔々、山の中にある家で風呂を立てると山姥が隣の人に化けてやってきた。家人が先に入ると、山姥は風呂桶ごと頭にのせて山中へ走った。家人は松の枝につかまって何とか逃げることができ、以来松はめでたい木となった。
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タヌキ,マツヤタヌキ
1985年 愛媛県
120年前に松屋という廻船問屋があった。松屋の裏の雑木林の松に狸が住みつき人をだました。松屋のおばあさんがある日の夕方、松の木に目をぎらぎらさせているものを見つけた。大声で叱ると、怪物は山を鳴らして逃げたという。
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(ヤシキガミ),(タタリ)
1989年 長野県
家の勝手の部屋に祀っていたところ、病人が出たり不幸があったりした。松本のお天狗様に見てもらうと、木が2・3本ある現在の位置に移せと言われたので、その通りにして祠を作ると、病人などの祟りが止んだという。
類似事例

サルムコイリ
1955年 新潟県
昔、藪の中に猿がいて、三人の女の子の中から嫁をくれれば雨を降らせると言った。娘のうちが猿のところに嫁に行ったが、猿をだまして木から落し、川の中へ流した。
類似事例

キツネ,ダンクロウ
1935年 新潟県
関屋浜の松林に団九郎という狐がいた。変幻自在の技を心得ており、男気のある狐で、貧乏人が祝儀の折などに膳椀類がなくて困っていると、必要な数だけ揃えて届けてくれるといった調子だった。
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エイ
1978年 沖縄県
あるとき、マサリヤという男が浜辺で釣りをしているとエイという大魚がかかった。たちまちエイは美女となり、マサリヤと契りを交わし子どもも生れた。ある日、マサリヤが浜辺を歩いていると子どもが現れて、エイのいる竜宮へとマサリヤを誘った。竜宮からの帰りに美酒がいくらでも出てくるルリ壺を貰った。マサリヤはこの壺を誰にも見せないようにしていたが、豊かになり心がおごると多くの人に見せてしまった。すると、ルリ壺は白鳥となり、東へと飛び立ち宮国のシカブヤーという家の庭木にとまった。家の主人の夢に白髪の老人が現れ、旧9月の乙卯に物忌みをして白鳥を祀れば世果報を与えると告げた。
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