ベンテンサマ 1978年 山梨県 祝い事の前日に、宇手長原の弁天様に膳椀を貸してくれるよう頼んだら、次の日置いてあったという。
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(ゼンワンヲカシテクレルイケ) 1990年 長野県 板越に天池がある。ここに、膳椀を貸して欲しいと書いた紙を浮かべておくと、翌朝、池の端にきちんと膳椀がそろえられていたという。
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ワンカシヅカ 1936年 香川県 椀貸塚に前日に必要な数の椀を依頼しておくと、当日は塚穴の前にその数だけの椀が置いてある。
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シノシラセ 1981年 山形県 人が死んだとき、男は寺の本堂に、女は台所に呼びに来るといわれる。
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ソウシキ 1940年 香川県 葬地への道は、行きと帰りで変えるという。同じ道だと、死者がついて帰ってくるから。雨で葬式が出せないときには、小豆粥をたいて食べると晴れるので、その間に葬式を出すという。
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カシワギジンジャ 1990年 長野県 柏木神社の前を嫁入り行列が通ると不吉なことがおこると言って忌む。また、膳や椀を持たない農民が貸してくれと頼むと、貸してくれたという。
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ツカ 1936年 岐阜県 冠婚葬祭に必要な什器を返却日を決めて願いを立てると、翌日には用意しておいてくれる。
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オマンサン 1933年 大阪府 ある稲荷社におまんさんという狐が棲んでいた。ある時、婚礼の注文を受けた料理屋が大きな邸に数十人分の料理膳を運んだ。翌日、料理屋が代金を請求しに行くと、邸などなく、食後の膳が散乱していた。おまんさんの嫁入りだと大層噂になったという。
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テウゼンコ 1940年 香川県 道が暗いと死者が行かないので、出棺前にあらかじめ自宅から墓地までの道に、女竹を切ったものに大根の輪切りをさしてその上に一把の線香を薫じておく。
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(ゼンヲカシテクレルジンジャ) 1990年 長野県 山の神様の少し上に柏木神社があり、柏木さんという。結婚式でお膳が足りないときに、「何膳いるのでどうか貸してください」と頼むと、石の上にその数だけ出してくれたという。
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シニンボウ 1929年 石川県 人の死ぬ2~3日前に、死人坊というものが出る。これは檀那寺へお礼詣りするからであり、来世に落行く様子になって行くという。
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(ゼン,ワンヲカスフチ) 1975年 愛知県 田代川上流にある茶臼という場所で「お膳とお椀を十人前貸してください」と頼むと、翌日には揃っていた。ある人が一人前少なく返したので、それから貸してくれなくなったという。
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(ゼンワンヲカシテクレルイケ) 1990年 長野県 宮の前の田んぼの中に池があり、寄り集まりなどで膳椀が必要なときは、前の晩に必要な数を頼むときちんと用意してくれたという。昭和30年ごろまで池の形になっていたという。
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ホトケ 1982年 新潟県 春彼岸の前日に墓の上に雪で墓を作り、入口には早朝暗いうちから提灯をつけて墓参りをし、仏は線香の煙に乗ってやってくるといって、煙をなびかせながら家に帰る。朝食には足洗い粥といって、小豆粥や白粥を食べる。
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メオトバカ 1940年 香川県 夫婦墓(メオトバカ)になっている地域では、一人が死ぬとすぐもう一人を呼ぶという。
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ムジナ 1993年 新潟県 万徳院という岩場の狢は、膳やお椀を貸してくれる。
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ミコ 1977年 和歌山県 明治末期まで、田辺のあたりに巫女がいた。死者の巫女寄せをして、生前何が食べたかったとか、後妻は貰ってくれなどと言ったという。
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(ゾクシン) 1961年 愛媛県 葬式の入棺のとき、体が悪い人はその場所を紙でなでさすってその紙を棺の中に入れておくと、死人がそれを持って行ってくれるといわれている。
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ツカ 1991年 山梨県 村人が膳・椀・金などほしいものがあるときには塚に行って頼む。翌朝にはそこにある。しかし、不心得者がいて膳椀の1部を返さなかったためにそれからは貸さなくなったという。1説ではこの塚の近くに老婆が住んでいたという。
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フジノカイイ,(ヤナギダルノハナシ) 1944年 山梨県 振舞い酒に呼んだ旅人が飲みすぎで死んでしまう。そこで酒と一緒に埋め、しるしに柳の木を植えておいた。その後息子が訪れ、墓を掘ってみると、死んだはずの父親が虫の息で生きていた。父を連れ帰り、孝養を尽くした。それで婚礼の酒入れには朱塗りの柳樽を用いる。
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