ヤマノカミ 1964年 福島県 山で謡とサンサしぐれを唄ってはいけない。山の神はこれらが好きなので、行き遭って勝ち負けがついてしまう。
類似事例 |
|
ヤマノカミ 1970年 福島県 山に関する俗信。山の神様が宴会をやっていると思って下りてきてしまい獲物がとれなくなるので、山に入ったら歌を歌ってはいけない。
類似事例 |
|
タノカミ,ヤマノカミ 1977年 山形県 2月17日は山の神が田の神になる日。この日は山に入ってはいけない。女の神で歌が好き。歌を歌うと仕事をしなくなってしまうので、山で歌を歌ってはいけない。
類似事例 |
|
ヤマノカミ 1975年 福島県 石川村から炭焼きに来ていた人が山の中で謡を歌っていたら、「そこ間違ってる」と山の神に指摘された。山の神は謡が大好きなので、山中で謡を歌うなと言う。
類似事例 |
|
テング 1955年 山形県 山で「花さかば……」という謡を唄うと天狗が出るので、唄ってはいけない。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1969年 山梨県 猟に出かけるときには、身内に不幸があるのではないかと思って、カラス鳴きが悪いと山に入らないという。
類似事例 |
|
(キンキ) 1973年 富山県 坑内で口笛や鼻歌を歌うと山の神に嫌われる。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1991年 高知県 サルに関する俗信。サルは危険なものだという認識で、朝サルの声を聞いただけでも山へ入らなかった。エンキリといって、朝、山でサルを見かけたらその日は山へ入らない、など。
類似事例 |
|
ヤマノカミ 1963年 群馬県 山の神のお使いは狼とか山犬と言われている。仕事で山に入るときは「サル」という言葉を使ってはならない。
類似事例 |
|
ヤマノカミ 1964年 福島県 山仕事に行って目的の山に着いたら、咳をするか歌を歌うかしないといけない。そうしないと山の神の目につかず、行き遭って隠されてしまう。
類似事例 |
|
サル 1961年 埼玉県 猿は山の神様なので、申の日は山仕事には出かけない。もし山に行くと、多くの過ちがある。
類似事例 |
|
ヤマノカミ,テング 1937年 石川県 山の神はすなわち天狗のことである。山へ入ってはならないとされる日には、一切の作業を休むことになっており、これを無視すれば必ず怪我をするなどよくないことが起こる。
類似事例 |
|
テングサン 1956年 静岡県 山で大きな声を出すと、てんぐが来るので、してはいけないと言われる。
類似事例 |
|
ヤマノカミ 1940年 和歌山県 山の神に関する俗信。山の神を生木で祀ると、必ず次にその生木を切る人が怪我をするから、柵を設ける木には生木を使わないという。山で木をそいで打ち込むと、山の神の着物の裾を打ち込むのでよくないという。山で山道具を見失ったときは、山の神と相撲をとるとすぐに見つかるという。11月7日は山の神の木数えの日なので、山に行くと数え込まれて怪我をするという。山祭りがある月の不浄日に山に行くと、怪我をするという、など。
類似事例 |
|
ヤマノカミ 1942年 高知県 狩猟の際に、獲物の両耳あるいは片耳を切って、山の木の枝に挟んで立て、山の神に供える。こうしないと、山の神がお怒りになる。
類似事例 |
|
ヤマノカミ,テンゴサン 1971年 福井県 山の神様は1月9日と12月9日に祭る。山の神は天狗だといい、この日は10時までに山に行くと必ず怪我をするので、行ってはいけない。山の神が来年の種をまくからとか、山の木の種を拾っているからとか、山の木をどれだけ切ったか調べるからだとか、山に入った者を騙すからだとかいう。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1970年 福島県 毎月17日は山の神の日で山に入らぬのがよい。山の神が木を数えるので入ると怒るのだという。
類似事例 |
|
ヤマノカミサマ 1968年 佐賀県 旧暦の1月20日は二十日正月で、山の神様の集会日。この日に山に入ると、蜂に刺されたり病気になったりするといい、山に入ることをしない。
類似事例 |
|
テンク゛サマ 1960年 三重県 天狗様が太鼓を叩いている間はいいが、鉦を叩くようになったら、山にいてはならない。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1983年 滋賀県 一月九日過ぎまで、山に入ると怪我や災いに合う。その間は、山の神が木の実の種をまくので、邪魔をしてはいけないからだ。
類似事例 |
|