ヤクシサマ 1965年 宮崎県 八峡の薬師様の木像を子どもが持ち出して、川で水浴びをさせていたのを大人が見つけて叱った。後にその大人は腹痛を起こした。薬師さんは子どもと遊ぶのが好き。
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オソナエモノ 1943年 長野県 8月16日に仏様に供えた物は川に流す。子どもはそれを拾って食べると腹痛や虫歯にならないという。
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チゴイシ,グヒンサマ,テング 1989年 長野県 小田沢川に稚児石と呼ばれる石があり、雨の降る日に大根を擦りつけると血がしみ出るという。4月8日のお薬師祭りの稚児舞の稚児に選ばれることは、名誉であると共に踊りを間違えると不吉があると言われた。ある年、稚児が足を踏み損なうと狗賓様がその子をくわえて飛び去った。そして小田沢川のがけの上の大岩で稚児を食い、残りを片桐松川で食べた。以後、稚児舞はなくなった。
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グヒンサマ,テング 1989年 長野県 4月8日のお薬師の祭には稚児舞があり、この稚児に選ばれることは名誉であるが、踊りの調子を間違えると不吉なことがあるとも言われていた。ある年、稚児が足を踏み損なうと、どこからか狗賓様(天狗)が飛来して稚児をくわえて飛び去った。狗賓様は千早原上空で一回りし、小田沢川がけの上にある大岩で稚児をつついて食べ、残りを片桐松川の有平の岩の上で食べてしまった。この年限りで稚児舞は中止になった。
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(ゾクシン) 1977年 福島県 二つ子を薬師様にかけると、腹の中の虫が切れるという。
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ヤクシサマ 1990年 長野県 下金井のお薬師様は女性だといわれ、子供の神様であり、子供がどんなにいたずらしても罰が当たらないという。但し、大人がいたずらすると罰が当たった。いたずらをして泥だらけになって薬師様と遊んでいる子を叱った大人が病気になったという。
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オヤクシサン,(ゾクシン) 1961年 愛媛県 お薬師さんはイボを除いてくれたり、乳を出してくれたりするといわれている。願掛けをして病気が治ったら、タコの絵を描いて供えるといわれている。
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セキババサン 1992年 島根県 田の畦に咳婆さんという自然石が祀られている。咳がついたときに参ると治るといい、盆や正月にも参る。以前、大水が出たとき、水に浸からぬようにと咳婆さまを動かした人が病気になった。恐ろしい婆さまでもあるという。
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シンメイサマ 1964年 福島県 南会津郡大宮村木伏の薬師堂で見つけたしんめい様は、隣に法印が住み、病人がでたとき頼まれて持ってゆく。男女1組でしんめい箱に収めてあり、着物は金らんようの布からなっている。頭痛や肩こり、こどものむずかるときなどにいただかせると治る。薬師の祭礼は4月8日だが、毎年6月10日に神明様だけの祭りをやる。特に出て歩きたいということはない。
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ライジン 1982年 東京都 疱瘡にかかる前の小児は、毎月8日の朝五つ前までに、江戸の浅草寺雷神門に行って雷神の股を潜らせると、疱瘡には必ず瘡難は軽くなるという。
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サイノカミ 1941年 新潟県 歓喜寺坂の才ノ神には、子供の咳の病気の立願のために、一塊りの酒の粕を苞にして供えるという。酒の粕は才ノ神の好物なのだという。
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ヤマノカミ 1970年 鳥取県 2月9日と10月9日は山の神祭りで、荒金集落では山の神がお産をするので、山に入ってはいけないといっている。この日山に入って怪我をすると、一生治らない。
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オダイシサマ 1985年 福島県 11月1日を初大師、または小豆大師といい、塩を入れない小豆粥と萩の箸を神棚に供える。これは、昔お大師様の子供が塩をとり、おっか様がやけどして不自由な体になったので、箸の端を切り、3本箸で小豆を子供にあげて、子供を育てたためにその粥に塩を入れてはいけないのだという。
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(ゾクシン) 1976年 京都府 庚申さんに関する俗信。庚申さんは風邪の神様であるという。子供のはしかが治ると、藁におにぎりを包んで、お礼参りに行くという。
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ヤマノカミ 1970年 鳥取県 2月9日と10月9日は山の神祭りで、山の神が木の数を数えて歩いている。木に数え混まれると死ぬから山に行ってはいけない。山の果実をとってもいけない。
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リュウトウ 1989年 石川県 高爪山の観音堂の脇にある薬師は荒木の海より上がった大仏で、毎年六月十八日の祭礼の前夜には杉の大木に龍燈が上がる。
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ダルマコアメ 1956年 宮城県 薄紅で色をつけ糸でつるした達磨の形の飴。旧正月7日の七日堂、旧3月3日のお薬師さんの祭りで売られる。これを食べると丈夫に育つという。これは、薬師堂に奉納された達磨を社の階段で転がしてから家の神棚に祀り、子供の成育を祈願した風習に由来するという。
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ジゾウノレイゲン 1952年 山形県 昔、土地の子供が地藏さんを土手から転がしたりして遊んでいた。それを村人が見て叱り、地藏さんをお堂に納めたところ、腹痛に見舞われた。地藏さんが「子供と遊んでいたのに残念だ」と思っての病気だった。それで毎年地蔵まわしを行うようになった。
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アラビルカミサマ,ヤクシサマ 1990年 長野県 昔、非常に祟る神が住んでいて困ったので、薬師様がその神をふせて上に薬師堂を立てた。人々は前の神様をあらびる神様といって恐れたが、今でも薬師堂の縁の下にはあらびる神様を埋めた土が盛り上がっており、その土を触ると祟りがある。
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ウシ,ヤマノカミ 1933年 熊本県 山の神は強欲だから木の葉を拾ってもその人は病気になると言う。火の木の摩擦により牛が出現したので山の神の祭りは丑の日に行う。この日牛肉を食べると山に入った時に怪我をする。
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