(ゾクシン) 1978年 新潟県 岩屋堂の観音様のお堂では、3月15日に寺の人が団子を投げる。この団子を食べると、病気にならないとか、山に行っても蛇に噛まれないという。
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ハビ,マムシ 1977年 和歌山県 まむし(はび)を叩いてバチバチと鳴くと、辺り一面がまむしだらけになるといわれている。ある人が10匹のまむしを叩いたところ、辺り一面がまむしだらけになった。恐ろしくなって逃げ帰り、翌日に行ってみると10匹のまむしは死んでいたが、その他のは消えていたという。
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タヌキ 1983年 香川県 昔、夜になると用水の所に子供が出て「お父はん殺すわ、お母はん殺すわ」と言って泣いたという。狸の仕業だという。
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(ゾクシン) 1964年 福島県 旧2月8日は釈迦山入りの日なので狩りをしてはいけない。
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テング 1957年 東京都 ある人がヒナタ峰の下を通ると、松の木から穴開き銭が落ちてきた。天狗の仕業と思い、「お守りにしたいので拾わせてくれ」と頼んで拾おうとしたが、どうしても拾うことができなかった。
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(ゾクシン) 1974年 愛媛県 ねむの花が咲いたら、大豆をまくといわれている。そら豆は8日・10日・20日と「力」のつく日にまくといいといわれている。8月の闇夜になったらそら豆をまくといわれている。そばは牛のよだれで生えるといわれている。
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(ゾクシン) 1984年 新潟県 節分の豆まきと豆に関する俗信。まいた豆はその日には鬼が拾い、人は翌日拾う。拾った豆を山仕事に持っていくと蛇や魔物にあわない、など。
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(ゾクシン) 1972年 長崎県 正月16日に山に入った人が山の神に殺されて帰ってこなかったので、山に入ってはいけないという。
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カネ 1978年 香川県 三井寺の鐘を鋳ることになり、まず旦那はんのところへ寄付を求めに行った。ところが旦那はんは、何もないから何人もいる娘を差し出すと言って全く出資しなかった。なんとか鐘はできあがって撞き初めをしたところ、旦那はんの子が1人死んだ。次の日も撞くと1人死んだ。旦那はんはそのことで改心した。その鐘には子供の顔が座っているという。
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(ヤマノカミサマ) 1987年 岐阜県 これまでには、山に入ってはいけない日に山に入って死んだ人が2、3人いた。
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フナユウレイ 1975年 長崎県 船幽霊はあまり信じられていないが、切れものと水を持っているといわれ。猟師は大抵、佐賀のユウトクのお守りか、四国の金毘羅様のお守りをもっているということである。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 3月15日の釈迦涅槃の日にはダンゴまきをするが、これで拾ったダンゴまきで拾ったダンゴに関する俗信。ダンゴは家内一同で焼いて食べ、それによってかぜをひかないとか、蛇にくいつかれない、狐に化かされないなどといわれている。
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オニ 1957年 兵庫県 吉井部落では、正月の20日を骨正月と呼び、正月市で買ってきたブリの骨を食べる。20日になると鬼が食べる肉がなくなり、骨しかなかったため、その骨を食べたと言われており、それを真似たものである。奈良尾部落では、死んだものの骨を食うと言って、ブリの骨を食べる。熱田部落ではシイラの骨を食う。人の代わりに魚を食うのだという。
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キツネ 1973年 岩手県 話者の叔母が病気のときに、団子を買ってきてあげた。叔母が団子を枕元に置いて用足しに出た隙に、団子はなくなっていた。部屋には目の見えない人がいたが団子のことは知らなかったし、食べた形跡もなかった。狐に化かされた。
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リュウオウサン 1990年 高知県 山に木を切りに行ったら、上の方で呼ぶ声がした。上の方には、木と木の間にはさまれて、骨を折った人がいた。その日は17日で、竜王さんの日と言われ、山に入ってはいけない日だと言われている。
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サクガミサマ 1982年 新潟県 2月15日の晩に「二月の十六団子」という16の団子を一斗枡の中に飾り、神前に供え、翌朝、小豆に入れてみんなで食べる。食べる前に空臼を鳴らす。「杵の音で作神様が天から下りてくる」という。秋は「十月の十六団子」といって、15日の晩に十六団子を作って一斗枡に入れて神前に供える。この時は杵の音はさせない。臼の上に杵を上げておく。それを台にして作神様は天へ上って行くといわれている。
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ヘビ,(ゾクシン) 1939年 和歌山県 正月15日に縄を家の中で燃やすと蛇が入ってくる。
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クダギツネ 1955年 静岡県 ある男にクダ狐が憑いた。他の人には見えなかった。その男の言うとおり団子を重箱に詰めると、それを持って河原に行く。団子を狐が引いていくのがついてきた女にもわかった。
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(ゾクシン) 1938年 栃木県 妊婦が3月にまいた牛蒡を食べると、難産するといわれている。そのため、3月には牛蒡をまかない農家が多く、妊婦は三月牛蒡だと聞くと嫌って食べないという。
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ミカリバアサン 1949年 神奈川県 ミカリ婆さんが来るので、十二月二十五日に団子を作って枡に盛って縁側の端に出しておく。その団子をツヂョウ団子、又はミカリ団子と呼んでいる。
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オニ 1989年 兵庫県 吉井部落では正月のぞうには臓腑煮であるといい、これは昔鬼が正月の御馳走に毎年1人ずつ取って食ったことの真似という。7日は唐と日本の鬼が交際をして、七色のものを入れて食べたといい、20日は骨正月といい、ぶりの骨を食べる。これは20日になるともう骨がなくなって、骨しか残っていなかったので鬼がこの骨を食べたのだといわれる。
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