キツネ 1979年 岐阜県 炭焼きをしていたときの話。夜、山へ窯の火を止めに要ったら、手拭を被った女が立っているように見えた。狐の仕業。
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キツネ 1979年 鳥取県 きれいな女の人が小川で手を洗っているところを、道連れになろうと手をひっぱった。右手が痛くなったので左手にもちかえてほしいと女の人が頼むので、言われた通りにすると木の枝をつかまされた。狐が化けていたのだという。
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キツネ 1954年 神奈川県 50歳のぐらいの婦人が、結婚披露に参列した帰りに、山中を御馳走の折り詰めを提げて歩いていたが、狐に化かされ、一晩中家に帰り着けず、山中をさまよった。晴れ着の腰から下をずたずたに破ってしまい、翌朝やっとへとへとに疲れて家に帰り着いたという。
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キツネ 1972年 千葉県 1920年ごろの話。男の人が2人、急病人で医者を呼びに行った帰り、夜の山道で女の人に温かい握り飯をもらった。家に帰ってから、あんなところに女の人がいるのはおかしい、狐だ、と気付いた。
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キツネ 1983年 岩手県 ある人が山で人に誘われ、家に上がった。気がつくと裸足で山にいて、手には栗の毬が刺さっていた。狐の仕業。
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キツネ 1992年 宮崎県 清武町の乳岩さまの下の道にはよく狐が出た。あるとき老人が歩いていると、向こうからきれいな女が来る。手に毛が生えていたら狐の化けたものなので確かめようと握手を申し出たが、応じない。やはり狐だと思って歩いていたが、いつまでたっても我が家に着かない。夜が明けてみると陸の頂上にいた。やはりだまされていた。
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タヌキ 1985年 高知県 若い女が白い布を頭に載せて山越えをしている。これは魔がつくのを防ぐためといっていたが、その人を狸と思って切りつけた。朝になると毛が生えてきて狸になった。
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キツネ 1975年 宮城県 夜水引きに行って焚き火をしていると、むこうにきれいな女が座っていて尻を出して気をひいていた。狐に違いないと思い、杖で女の頭を叩いた。狐が二匹、肩車をして女に化けていたのであった。二匹とも一目散に逃げた。
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キツネ 1971年 福島県 きつねに騙された話であるが、ある人が山へ行って、お婆さんに化けた狐に山中ひっぱりまわされたことがある。
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キツネ 1973年 三重県 狐が川向こうの山道で火を灯すという。山に行ってはぐれてしまった老婆が見た。そのとき、回りは崖ばかりだったのだが下を見ると池があり、それを目当てに下りてきた。木に登ると在所が見えたので帰ることができた。道で会った人に訪ねると、小岐須だった。その時、老婆は白いシャツを着ていたのに「赤いシャツだ」と言われたという。これは狐に化かされたのではないかという。
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キツネ,オンナ,オオニュウドウ 1937年 岩手県 昔、夜遅くに若い女を見て狐が化けていると正体を見破った男は、次に大入道に会い、狐と見破る。家に着くと狐がいたので叩いているとそれは雨着だった。またある時には、大水が出たと思わされて、蕎麦畑を裸であるかされたりもした。
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キツネ 1972年 千葉県 近所の女の人が、山仕事の弁当を狐に食われた。
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キツネ 1938年 長野県 田舎の女の人が狐に化かされて田んぼの肥料溜の中へ温泉の気で入り、いい気持ちになっていたそうだ。
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キツネ 1985年 三重県 ハデな着物を着たきれいな女の人が、山の坂のところから出てきたので話しかけると、どこかに行ってしまう。しばらくすると鉄砲を持った人が、狐は来なかったかと山から下りてくる。もう少しで連れて行かれるところであった。
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キツネ 1971年 岐阜県 ある人が桑摘みに行って道に迷い、仕方なく道端で藤を切ってまた桑摘みをしていた。そういうときは狐は足もとにいて化かしているという。
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キツネ 1938年 長野県 狐に化かされた話を聞いた男が狐を取りにその山へ行った。きれいな女の人が来て、その頭に雉がとまったので狐だと思い、その女の家へ行ってみるとその父が怒って男を煮立った湯の中へ入れた。男は熱いと叫んで駆け回ったが、それは農家の豆畑を駆け回っていたのだった。
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キツネノヨメイリ 1987年 岐阜県 嫁入りがあった後、川向こうの山に提灯が灯り、竹が燃えて裂ける音が聞こえるなどのことが数日続けて起こる。確かめてもそんな跡はない。狐の嫁入りという。狐が人の後ろについて化かしている。
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バカシソコネタキツネ 1956年 宮城県 後山に炭焼きの夫婦が住んでいた。夫が晩遅く帰ると、妻が鉤に鍋をかけて炉端にあぐらをかいてうたた寝をしている。「ガガ(妻)はいとこの家に泊ってくるはずだし、行儀が悪いし・・」と疑っていると、「あんた1人で淋しいと思って帰ってきて、小豆飯を炊いていた」と言う。妻はあぐらなどかいたことがなく、小豆飯など神仏にお供えするとき以外炊かないのでいよいよ不審に思い、小豆飯を強く勧められても食べず、今夜は寒いからとますます火を燃やした。そのうちまたうたた寝をしはじめた妻をよく見ると、両腕に毛が生えているので、これは狐だと思い、ますます火を焚くと、尻の方にも口があるようで、その口があくびをした。今だ、とそこめがけて焼火箸を刺そうとしたら正体をあらわして2匹の狐となって逃げた。1匹の狐が肩に脚をかけてもう1匹の狐の股に口がくるようにぶらさがっていたのだ。帰ってきた妻は「小豆御飯ではなくマン糞でも煮てたんだべな、気がついてよかった」と言った。
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キツネ 1957年 和歌山県 村の土橋の上で狐が藻をかぶって女に化けているのを見た。
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キツネ 1993年 岩手県 話者の祖父が山へキノコ取りに行って道に迷い、割烹着を着て手拭をかぶった女の人を見た。不思議だなと思ったが、道を聞こうと近づいたとき、きつねだ、と気がついた。祖父は迷いながらも帰ってきた。
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