(カミカクシ) 1971年 福井県 夜、人がいなくなった。捜して山で見つけて連れ戻したが、その人は夜になると「今行くぞ、今いくぞ」と言っていたという。
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キツネ 1938年 長野県 ある人が峠にさしかかったとき、真っ暗になったので困っていると、女が現われ道を教えてくれるというのでついていくと、もうどこともなしに変なところに連れて行かれた。
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キツネ 1980年 青森県 夜、山で灯りをつけて仕事をしているようだったが、翌日行ってみるとそんな跡はなかった。
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キツネ 1979年 岐阜県 ある人が山から帰らず、迎えに行くと座っていた。連れがいたから山にいたのだと答えた。狐の仕業。
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ソデヒキコゾウ 1938年 埼玉県 夕方、道を歩いていると、袖を引く者がいる。驚いて振り返っても誰もいない。歩き出すと、また袖を引かれる。
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キツネ 1985年 山梨県 向こうに知っている人がいたので、ついて行ったら、山の方へ行ってしまった。その後一生懸命ついていったら、夜が明けてしまった。そして山から降りたら服がボロボロになってぼけた顔をしていた。
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ムジナ 1933年 長野県 夜中に山から木を曳き降ろすような音がした。行ってみると誰もいなかった。狢の話。
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アオイコロモノモノ 1983年 香川県 畑仕事をしていたら、何者かに何度もつきとばされた。帰る途中、池の側の道に真っ青な着物を着たモノがいて、「ああつらい」と言っていた。「つらけりゃ救うてやるけん、生あるもんなら名をなのれ」と言いつつ通って後を見ると、何もなかったという。
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キツネ 1973年 岩手県 ある人が魚を買った帰り、よく狐が騙す峠に通りかかると、昼なのに暗くなり、家の灯が見えた。そこへ提灯を借りにいくといくとお婆さんがいて、うちには提灯がないから隣に行って借りてきてあげる、と言って出て行ってしまった。その人が留守番をしていると、奥座敷から唸り声がする。怖くて飛び出すと水の中にはめられていて、魚を盗まれていた。
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タヌキ 1974年 和歌山県 提灯をつけて峠を登っていたら、道に大きな柴がこかしてあった。それを越えようと思って見てみると、何もなかった。狸にだまされたのだという。
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キツネ 1987年 奈良県 子供の頃、父親が夜道を帰っていたら、向こうから提灯がいくつも来た。迎えに来てくれたと喜んだが、提灯が向こうに見えるだけで、足元に来なかった。狐にだまされたのだろうと言っていた。
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キツネ,オンナ 1938年 長野県 隣村へ行った帰り道、薄暗くなっていたが、眠っている子供を抱いた女に子供を抱いていてくれるように頼まれる。夜明けまで子供を抱いたままたっていると、探しに来た人がその人が石を抱いているのを見つけた。
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キツネ,(ツキモノ) 1989年 長野県 昔、まだ雪が残っているときに老婆が行方不明になり、探したところ山の岩陰にいたがキツネが乗り移っていて追いつけなかったが、やっと捕まえて帰った。この老婆は座敷に寝ていても、外から自分の家に向かってくる人の名前を言い、またそれが当たっていたという。
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キツネ 1938年 長野県 暗い山道での帰り道、仲の良い人に出会って一緒に帰っていると、同じところをぐるぐる回っていて、途中で湯に入ったりしているうちに夜が明けた。気付くとその人はそこにはおらず、獣の毛がたくさん落ちていて、お湯だと思っていたのは小さい沼だった。
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キツネ 1989年 山梨県 Aさんが7つか8つの頃、製材をやりに来ている男の人が洗濯をしている所へ1人の女の人が来て、いいところへ連れて行ってやるといったので、喜んで登っていき、遠くの滝の上まで上がって、騙された。夜になっても帰らないので帰らないのでみんなで歩いていったら、そこに寝ていた。連れてきたときはもうくたくたになっていて、お寺に預けて拝んでもらったりしたが、あまりよくなくて、その人は結局国に帰ってしまった。
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テング 1936年 岐阜県 夕暮れに履物をおろすと天狗にさらわれると言われているのを無視しておろしたところ、門口に立っていたほっそりした男について来いといわれた。ついては行ったが面白くなかったので休んでいると男は帰れといい姿を消した。1時間ほどの事だったが、5日間も行方不明扱いになっていた。
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タヌキ 1962年 大阪府 数十年前、ある人が婚礼の折り詰め弁当を下げて大阪市大病院まで帰る途中、向こうから提灯を下げた番頭が迎えに来た。折り詰めを渡して歩いていたが家に着かない。朝になると道端の草の上で寝ていることに気付いた。狸に化かされたと思った。
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ヨミヂカヘリ 1944年 新潟県 ある人が仮死状態に陥った時、霧のような靄の中をどこまでも降りてゆき、やっと止まったと思ったところで誰かに呼ばれて気が付き蘇生した。
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キツネ 1991年 奈良県 ちょっとおとなしい、おっとりした人が、狐に騙されて夜に山へ入った。帰ってこないので、みんなで大騒ぎして探した。一晩探して見つかった。
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テング 1995年 長野県 三河峠で真っ暗になって困っていたら、白髪の爺さんが現れて肩へ乗るよう言い、言う通りにすると直ちに家に到着していた。それは天狗様だったという。
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