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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

タヌキ
1962年 大阪府
数十年前、ある人が婚礼の折り詰め弁当を下げて大阪市大病院まで帰る途中、向こうから提灯を下げた番頭が迎えに来た。折り詰めを渡して歩いていたが家に着かない。朝になると道端の草の上で寝ていることに気付いた。狸に化かされたと思った。

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タヌキ
1962年 大阪府
ある冬、畑仕事をしていた人が急に気分が悪いと言って家に帰り寝ていた。やがて妻君に当り散らし酒や油揚げを要求した。買ってきて与えるとすごい勢いで食べた。夜9時頃に満腹だから帰るというので同行すると枚方駅近くの鈴見の松まで来て我に返った。周りの人は憑いていた狸が出ていったと判断した。
類似事例

タヌキ
1985年 愛媛県
中学からの帰り道、国領川の河原の狸に化かされた。親戚の家に寄りご馳走を持って帰っていた。一ヵ所川の中を渡らないといけない所があるが、何度も川に行き当たる。疲れて座りこんで考え、狸に化かされたと思い、「狸め出てこい」と叫ぶと灯が向こうから来る。組みつくと家の男衆であった。家に帰り着いて風呂敷包を置き、足を洗っているとなくなっていた。
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キツネ
1954年 神奈川県
50歳のぐらいの婦人が、結婚披露に参列した帰りに、山中を御馳走の折り詰めを提げて歩いていたが、狐に化かされ、一晩中家に帰り着けず、山中をさまよった。晴れ着の腰から下をずたずたに破ってしまい、翌朝やっとへとへとに疲れて家に帰り着いたという。
類似事例

タヌキ
1985年 高知県
御飯の前に出て行った人が全く帰ってこないので心配していると、午後になってぼろぼろになって帰ってきた。おそらく狸に化かされていたのだろう。
類似事例

タヌキ,オオニュウドウ
1930年 千葉県
明治30年ごろの小雨が降る朝、青年が人家から4、5丁の山道のソウマンドウ(斃馬を埋める所)のあたりで、向鉢巻の大入道とであい、通せんぼうされた。逃げ帰った青年に話を聞いた家人が見に行ったが、そこには何もいなかったため、狸に化かされたのだろうという話になった。青年は恐怖の余り高熱を発し、数日間寝込んだという。
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タヌキ
1938年 福島県
片目の大きな狸が捕らえられた。その附近では化かされる者が多かったが、それ以来なくなったので、多分その狸の仕業であったのだろうということになった。たとえば、上州からの旅人が、橋で片目の老人に「家に泊まっていけ」と話しかけられたが、村に片目の老人はいない。片目の狸が化けたのだろう。
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キツネ
1966年 山形県
昔、徳兵衛という人が集まりに出かけ、飲めや歌えの大騒ぎをした。帰り道、日当という場所付近で、酒の席にもいた二人の女中が追いかけてきた。徳兵衛は路上で女中と再び酒を飲み、眠った。苦しくて目が覚めると松の根元に寝ていた。家に帰り着いたが体は死んだように重かった。徳兵衛の持つ折箱の中身を狙って日当の狐が化けて現れたのだという。
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タヌキ
1987年 奈良県
夜の12時ごろ、酒を飲んだ帰り、狸に化かされた。いくら歩いても同じ所を回ってばかりいて着かない。朝になってみたら、自分の家のずっと奥に行っていたという。
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キツネ
1976年 山口県
遠くの知り合いの家の祝いに、夜、餅を持っていった。ひどく眠くなったので一休みしてその家についたが、餅を出そうともせずその家を出て、帰り道でまた眠くなり、自宅に戻ると餅は全部なくなっていた。狐に化かされたらしい。
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キツネ
1985年 山形県
法事の帰りに土産を持って帰っている人が狐に化かされた。その人は山の真中の薪が積んであるその上で寝ていて、目を覚まして下りてあばら骨を折ったという。
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タヌキガツク
1991年 高知県
口屋内の野村道恵さんが昔奉公していたときに、近くのお医者さんの家の奥さんが病の床につき、祈禱してもらうと狸が憑いていることが判った。狸は元は町の方の食べ物の少ないところにいたが、子どもが増えてどうしようかと思っており、そこへ通りかかった奥さんをこれは良い家の人だと思ってついてきたところ、その通りだったと言った。狸に憑かれた奥さんは栄養分をうばわれ、狸が落ちたころには元気がなくなってとうとう亡くなってしまった。
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タヌキ
1939年 大阪府
ある男が急に大食になった。尋常でない飲み食いをするので、男の妻は困り果てた。友人も駆け付けると、やがて、犬に警戒しつつ表を歩き出した。急に逆立ちをしたので、友人が背中を叩くと男は我に返った。きっと、狸に憑かれたのだということになった。
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タヌキ
1972年 千葉県
ある秋の夕暮れ、奉公人2人が戻ってこなくなった。帰ってきたので聞くと、途中のお宮の近くで女に会い、むすびをもらって食べたと言う。後日、狩をする人がお宮のそばで大きな狸を捕まえた。その狸が化かしたのだろう。
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キツネ
1980年 秋田県
嫁貰いにいって酒を飲んでの帰り、道を誤ったのでおかしいなと思ったら、狐に化かされていた。引きずり回されないように松の木に自分の体を縛りつけ、足踏みをして寒さを凌いだ。
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タヌキ,ワカイオトコ
1978年 和歌山県
昔、娘が紙を梳いていると、若い男が呼ぶのでそこへついていった。帰りが遅いので村人が探しに行くと、娘は木の株のところでぼけっと座っていた。狸が若い男に化けて娘を騙したのだろうといわれた。
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タヌキ
1970年 岐阜県
ぼっかさんが歩いていると、日が暮れない頃に真っ暗になった。明りがあるところを見つけたので「泊めてくれ」というと、今爺さんが死んだばかりなので、寺へ言ってくるから死人の番をしてくれと頼まれる。すると死んだ人がぼっかさんの方へいざってくるので入り口まで逃げた。すると目がさめて、まだ昼間であった。狸に化かされたのだと言う。
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タヌキ,(ヤマデミチニマヨウ)
1981年 京都府
老女が子供の頃から熟知した山の中で迷った。藪のような所で身動き取れなくなったのでその場で夜を明かしたら無事に帰れた。狸に化かされたのである。
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タヌキ
1987年 富山県
実家から婚家に戻るとき、雪の中を上って行って、「むかえじゃあ」と叫んでいた。連れ戻しにいったが、おそらく狸に憑かれていたのだろう。
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キツネ
1973年 岩手県
ある人が八日町からの帰り狐に化かされて、馬の糞をおにぎりだと思って食べたり持ち帰ったりした。
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タヌキ
1981年 和歌山県
1960年ごろのこと、話者が炭焼きをしていると、いつも一緒に来ている友人が来ない。おかしいと思っていると昼前に手足を茨で傷つけて、服には蜘蛛の糸をつけた友人が来た。朝早く来て狸に化かされ、連れ回されていた。
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