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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ヘビ,〔ケツノオンコ〕
2000年 岩手県
蛇が昼寝をしていると、茅の芽がのびてきて体を貫いたので、動けなくなってしまった。すると、蕨の芽がのびてきて、蛇の体を持ち上げて抜いてくれた。だから、「蛇々、茅萱畑に昼寝して、蕨の恩顧わすれたか・・・アブラウンケンソワカ」と3回唱えれば、蛇は道を除けてくれるという。

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ベンテンサマ,ヘビ
1970年 滋賀県
お婆さんがツツジの木の下で一服していたら蛇が出てきた。御婆さんは驚いて寝込んでしまい、その家の茗荷の生えている場所にも蛇が出るようになった。そこで坊さんにジシブンというお経を上げてもらい、蛇の出る場所に弁天様を祀ったら、蛇は出なくなった。
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(ヘビヨケノジュモン)
1940年 岩手県
蛇除けには「花淵善兵衛通りゃんせ」と唱えるという。花淵善兵衛という水澤藩士が、狩りに出た帰路に腹部の腫れ物に苦しむ蛇を助け、その礼に伝授された「蛇除けの呪符」は広く世人に分けられたという。
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マムシ,ワラビノ(オン),(ゾクシン)
2000年 青森県
山に入るときはマムシに噛まれないようにするために「茅畑に昼寝して、わらびの恩忘れたか、アブランケソワカ、アブランケソワカ、アブランケソワカ」と唱える。
類似事例

ヘビ,(ゾクシン)
1942年 富山県
道を歩いている時、蛇に道を遮られるとその日にはよい事がある。
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ヘビ
1955年 青森県
和尚が蛇をかわいがっていた。ある夜、蛇が誤って和尚に噛み付いてしまう。傷が痛むので、薬はないかと聞くと、蛇はどこかへ行った。翌朝、土間に沢山の朝顔の蔓が置かれ、その脇で蛇が死んでいた。朝顔を煎じてつけると傷は快癒し、和尚は蛇に塚を建てて葬ってやった。
類似事例

ヘビ,ムカデ
1955年 静岡県
中沢峠で侍が眠っていた。蛇が木の上から侍を飲もうとしたら、刀がムカデに化けて蛇を追い払った。
類似事例

ヘビ
1985年 新潟県
朝茶を2杯飲むのは縁起がいいというのは、屋根の上で蛇が「アサジャ飲め」というのを聞いて、飲まれてはまずいと逃げたので。
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ダイジャ
1996年 香川県
葛を取りに山へ行ったら、大蛇が草を押し分けて這ってきた。その人は怖気付いて寝込んでしまった。また、木が倒れているくらいの大蛇に遭った人も、以来寝こんでしまった。
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ダイジャ
1982年 東京都
17,8の娘が川で蚕の綱を洗っていると急に眠くなり、草むらに寝てしまった。すると大蛇がやってきて娘のお腹に入って行こうとするので、若者がこれを引き出した。蛇は怒って若者の首に巻きついたが、天神様の力で退けられ、松の枝の上で息絶えた。
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ヘビ
1970年 福島県
高井原山を蛇が飲もうとしていたが、弘法大師が護摩をたいて追い出した。その蛇が福良のコエタ坂にのべっていた。殿様がそれを見苦しいといったら、穴に入って尻尾だけ出して死んでいた。そこを穴尾という。
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ヘビ
1973年 岩手県
中大畑集落の人家近くの桜の木の穴に蛇が棲んでいた。親蛇は穴の中で子を産んで穴から出られなくなり、子蛇が餌を運んでいた。夜になると鳴き声が聞こえたので、卵を供えたが、いつもなくなっていた。木を切ろうとした人が腹痛になったので巫女に見てもらったら「切ると殺される」と言われた。やがてその木は豪雨で倒れたが、その後には子蛇がいっぱいいたという。またこの豪雨で橋が4箇所流されたが、蛇が川を流れていくときに壊したのだろう。
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マジナイ,オオヘビ
1941年 静岡県
火傷をしたら、「猿沢の池の大蛇がやけどして伊勢や熊野へ参りこそすれ、アビラウンケンソワカ」と三回唱えるという。
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ナガモノ
1968年 奈良県
大蛇が出没して困っていた。村人が集まって相談し、サカキの枝がいいということになり、サカキの枝をもって山に入り、発見した大蛇の肛門のあたりを刺して退治した。大蛇を見た者が熱を出して寝込んだ話もある。
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(ハメニクワレナイマジナイ),ハメ,(ゾクシン)
1974年 愛媛県
「はめがたなりのむしなれど、やくりあしなのしばのなか、やままいのあしだかの。」と3回唱えて家を出ると、はめ(マムシのこと)に食われないという。
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ヘビ
1977年 山形県
峠で坊さんが昼寝をしていたところ、蛇が化けてきて関屋を湖にしてそこに住むといった。坊さんはそのことを村人に教え、鉄の針で蛇を退治する。坊さんを祀ったのがオグラ神社である。
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マツノキ
1967年 富山県
秋葉山にあった松の木の下に行者がきて「おいてくれ」と言った。夜中、行者が南無阿弥陀仏を唱えると、松の木が「出て行ってくれ」と言った。それでも行者が頑張ると、松の木は行者に頭から水をかけて追い払った。行者は山を降り、その出来事をみんなに話した。
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ヘビ
1937年 岐阜県
栗の木の下で昼寝した娘が夜、急に蕨取りに行った。帰ってくると気違いの様になっていた。祖母が娘は大蛇に見初められたのだと考え、鉄漿をといたものを飲ませたら静かになった。
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ヘビ
1981年 東京都
昔、里にたくさん蛇がいて困っていた。そこで1人の若者が遠くの神様のもとに行き、一心不乱に拝んだ。帰りに1人のお坊さんがついてきた。宿を請うので泊めると、翌朝布団の中には1枚のお札が残っていただけだった。若者がこの御札を懐中にして田に行くと蛇に襲われたが、蛇はお札があるので呑み込めなかった。そして大勢の村人によって蛇は退治された。
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ダイジャ
1987年 奈良県
草刈にいって整地作業をしていたら変な音がした。見てみたら、大きな蛇が鼾をかいていた。驚きすぎて、2・3日寝こんだという。
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ダイジャ
1942年 高知県
大蛇が毎年1名ずつ村人を殺したので、村人は、蛇の嫌うオノベカズラ(ノブドウ)と金はだ、縫い針で蛇を追い出した。しかし去らないので、村中で退散の念仏を7日間唱え、1日1人ずつ犠牲を出しながら、追い払うのに成功した。
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