テング 1950年 埼玉県 男が行方不明になり半月ほどして馬鹿になったようにしてひょっこり帰ってきた。天狗に連れられずっと木の上にいて、食べ物は天狗が運んできてくれたという。
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ヤマオノコ 2000年 深山では山おのこに会うことがある。背の高さは2丈ぐらいで、鬼のような姿をしている。力自慢で、頼むと柴を背負って麓まで送ってくれる。
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ヤマワラワ 1976年 深山に山童というものがいる。10歳ばかりの童子のようで、身にかき色の細い毛があり髪がなく、面を蔽い、脛は短く脚はない。立って歩き早口で人の言葉を喋る。飯の類を与えれば喜んで喰い、仕事を手伝う。力は大変強く、もし敵対すれば災いをなすという。
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テンゴウ 1983年 東京都 山へマキを取りに行った男がてんごうに遠くへつれていかれた。腹がへったので「うどんをくれ」と言ったらミミズだった。それがうまかったらしい。
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キツネ 1938年 長野県 ある人が山からの帰りに山奥へ連れていかれ、みみずや馬糞を食べさせられた。
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オンナ 1960年 福島県 毎日山奥できれいな女が笑って通るのを不思議に思った山師は、女の後をつけて呼び止め、女に連れられて着いた先で三日ぐらいとても楽しくすごした。家に帰ると風景は一変していて、三百年の月日が流れていた。土産の箱を禁を破って開けると、山師は消えた。
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イジュウ 2000年 新潟県 山中で石に腰掛けて焼飯を食べていたら、髪が長く猿のような顔をした者が現れた。焼飯をあげたら、お礼として荷物を持ってくれた。
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テング 1961年 静岡県 小杉原の三河のお爺は14か15の時、1人で草刈りにいって、いなくなり、村人が総出で鐘太鼓で探した。それから3・4日目の夜にお爺は帰ってきた。彼は天狗に負ぶさって美濃国に連れて行ってもらっていた。その間はおなかが空いても飯の匂がして腹がくちくなった。美濃国はお爺の生国で、始終行きたいと念願していた。
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テングサン 1983年 山梨県 天狗さんという人は急にいなくなって立派な成年になって帰ってきた人だ。その天狗さんはお客が来たから富士山からコケモモを取ってきて出すといった。それに付いて行った者がいるが、天狗さんに「俺の足跡を一歩でも踏み出すと付いてこれなくなるよ」といわれ、途中でそれを踏み外してしまったので、その者だけ遅くに帰ってきた。
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ヤマノジイ 1957年 山口県 山から早く帰らねば山の爺に連れてゆかれる。
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(カミカクシ) 1971年 福井県 夜、人がいなくなった。捜して山で見つけて連れ戻したが、その人は夜になると「今行くぞ、今いくぞ」と言っていたという。
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ヤマフ 2000年 福島県 村民2人が奥山に入ったまま帰れなくなった。大木の洞に入って火を焼いていたら、唇口が長く丈が6尺程ある山婦が現れた。山婦は火で沢蟹を焙って食べた。山婦は猿が老いたものだという。
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マモノ,マドー,ウジガミサマ 1943年 高知県 昔、深山に入った杣が、日が暮れたので小屋に泊まった。すると、夜遅くに赤子を背負った綺麗な嫁さんが小屋にきた。赤子が斧を食いたといっているというので斧を渡すとバリバリ食べた。今度は自分かと思っていたら、白髭のお爺さんがやってきて、気付くと里の家の前に立っていた。氏神様が魔ドーに食われるところを連れ帰ってくれたのだという。
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ヤマチ 2000年 鳥取県 山奥の小屋に1人で住んでいた鷹匠が庭で火を焚いてあたっていたら、6尺余りもある老人のような者が来た。どこから来たのか訪ねても何も答えない。帰るとき、後をつけてみたけれども、見失った。その後、里人に聞いてみたら、それは山父だと言われた。
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ネザサヲオシワケテクルモノ,サル 2000年 新潟県 山中で焼飯を食べていたら、猿のようなものが現れた。猿に似ているが猿ではなく、毛が長く垂れ、身長は並みの人よりも高かった。眼は大きく、光っていた。焼飯を乞うたので与えると喜んで食べ、お礼に荷物をもってくれた。
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ヤマオバ 1965年 宮崎県 山おばは長い髪をした美しい女。山奥にいて、人を見るとニコッと笑って、血を吸う。
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ヤマジイ 2000年 四国の深山には山爺というものがいる。痩せた老人だが身軽で、平地を歩くようにして崖を登る。
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テングカクシ 1951年 埼玉県 若者がある日突然姿を消し、天狗隠しだと部落総出で捜したが判らず、半月後にぼろぼろの着物で気が抜けたようになって帰ってきた。夜は天狗と山中を歩き、昼は天狗と寝て、食事は天狗が持ってきたという。
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オウサキ 1981年 埼玉県 お犬さまをお迎えに行くと村まで来てくれることを信じない男が、慣例を破ってお犬さまと一緒に帰ることにすると、気持ちが悪く何かに後をつけられている感じがした。お犬さまは下山祝いの膳も食べたという。
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ヤマヒメ 1956年 鹿児島県 山ヒメが子供を見ていて欲しいと頼んで来たので抱いて面倒を見ているとだんだん重くなってきた。御礼にと魚をたくさんもらい、その家はそれから栄えた。
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