タマヒ 1986年 奈良県 死人が出る家では、誰か死人と血のつながりのある人がきっと、魂火を見るという。
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〔タキブチノヌシ〕,ヒ,シロイコロモヲキタオンナ 1957年 愛知県 滝渕という古い渕を工事のために埋めてしまったら、その責任者の家の井戸の石垣から火が出たり、スズミから火が出るなどの怪異がおこり、家が焼け、結局絶家してしまった。滝渕の主の祟り。この井戸からは夜になると釣瓶を手繰る音がし、白い衣を着た女が水を汲んで居る所などが見かけられた。
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アオビ,アカイタマ 1937年 秋田県 人が死んだ家の屋根から夜になると気味悪く青火が燃えた。今から30年ほど前に、一握りの赤い玉が向こうから飛んできて、耳の傍らをシューと飛んでいったのを見た人がいる。
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ミノビ 1991年 山形県 蓑火とは、夜、田の畦道に出現する妖怪で、古い蓑に霊気が宿ったものと言われている。
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カイカ,ボウコン 1957年 愛知県 寺の僧が子を作り、その子を殺して井戸か床下へ捨てた。その亡魂であちこちから怪火が出て、寺が全焼した。
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レイビ 1959年 長野県 夜な夜な霊火が出る所は、対岸からもそれが見える。その場所は自学屋敷といわれ、城主の侍臣であったのが、主を害した罪によって毎日指を一本ずつ切られた後、殺されたことへの怨みであろうという。
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ユウレイ 1990年 長野県 この世に恨みがあるときには、幽霊になって出てくるという。火の玉の姿で、お墓や森に出るという。
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ユウレイ 1988年 長野県 幽霊は生前の怨みをはらすために出るものである。その現れる場所は家の中や屋敷内である。
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ヒノタマ 1930年 長野県 夜明けまだ暗いうちに一軒家の屋根から真っ白い煙がのぼって青い火の玉がのぼるのがみえた。その後人焼場をみると、青い火の玉が二つとんでいた。通りがかりの人に尋ねると、下の家で夕べ死んだ人を焼き場にかけておいたのでお骨を拾いに行くところだと言った。
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オニ 1981年 和歌山県 鬼が家に入ろうとして、屋根から自在鉤を伝って入ってくるので、大晦日の晩には大火を焚く。そうすると鬼が囲炉裏にはまって死ぬ。
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ユウレイ 1989年 長野県 生前、惨い仕打ちを受けた人が化けて祟り、幽霊になるという。惨い仕打ちをされた人のお化けの姿で出、足がない。お墓に出るという。
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ユウレイ 1988年 長野県 幽霊は火の玉となって出る。お墓に出る。
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ユキダオレニン 1934年 奈良県 大晦日の夜、大火を焚いて行倒れ人を暖めてやると活き返り、ぱっと消えて、あとには沢山の小判が残っていた。それから大晦日には氏神社で大火を焚くようになった。
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タヌキ,イキリョウ 1975年 高知県 ある夜、女房の具合が悪くなり、様子がおかしくなった。押さえつけようとも物凄い力ではね返される。問答のなかで、畑仕事で雇っていた者が狸穴へ火を入れたことが原因だと分かる。女房の布団には狸の毛がついていたので、狸の生霊だったのであろう。
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カナガメ 1982年 新潟県 昔、井戸の中へ埋められたかながめが「世のなかへ出たい、出たい」といって、権兵衛家の家の井戸から火になって燃えて出る。
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ユウレイ 1987年 山形県 母親が何人も子を間引いて、庭の隅に埋めたら幽霊になって出た。お墓に埋葬したら出なくなったという。
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イネンビ 1929年 沖縄県 遺念火は、たいていが定まった土地と結びついていてあまり自由に飛んでいくことはない。安和に夫婦がいて、ある日いつも帰りが遅い妻を疑ってしまった夫は彼女の帰り道の途中で待ち伏せして、強姦しようと妻を追ってきた。抵抗する妻が襲ってきた男は夫であることに気づかずにやがて男の咽喉に簪を突き刺した。その後、妻が家に帰って夫がいないと見たら、先ほど刺し殺した男は夫だと思い、確認しに戻ったらやはりそうであった。悲しみに狂った妻は自害し、二人の遺念が一個の妖火と化して毎晩出てくるようになった。同地域の東江、本部村浦崎、羽地村稲嶺等にも同様の話がある。
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ヒノタマ 1989年 茨城県 貰風呂に行った女が風呂の蓋を取ると、中は火の玉で一杯だった。棒で蹴散らすと、火の玉は散らばって一面火の海になった。女は自分の家に逃げ込んだ。噂では、瞽女を泊め、殺して金を奪い、死体を屋敷に埋めるようなことをしたので、凶事続きで家が潰れたと言う。
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オニビ 1991年 山形県 墓などで、雨が降る夏の夜、青白い火がチョロチョロ燃えている。これを鬼火と言う。
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アオイヒ 1976年 愛媛県 敗戦後間もないころのこと、伯父が死んだが埋葬員がおらず、近親者数人で火葬にした。その際に窯のあちこちのすき間から青い火がふわりふわりと出たり、パッパッと出て。すぐに消えたりした。
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