ヨバイボシ,(テングボシ) 1980年 昔、こすげ野の御狩に随伴した際、丑三つ時に大きな流れ星が降る途中に砕け、多くの星となって飛び散ったという。砕けた時には大きな雷鳴がとどろいた。これは天狗という星だろうという。
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アカキホシ 1978年 東京都 元文元年7月下旬頃から、東の方角に赤い星が夜5つ刻より出る。
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(レイセイ) 1982年 享保14年5月頃より夜7ツ時に丑寅の方向に霊星が出るようになった。種々の説があるが、ある人が言うにはこれは団扇星と俗に称し、西国方にはたびたび出るという。吉凶には関係は無いとも言う。
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ホシ 1982年 享保9年2月、坤の方角に大星が見えた。土御門殿が言うには、この星は老人星であり、天皇の長命と国土安穏の瑞兆であると言う。
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テング 1974年 天武天皇の御世にも星が東方に落ちたこと、天平7年5月に星が乱れ飛んだこと、宝亀2年に星が西南に落ちたことなどは、火気の仕業を真似て天狗が怪しい様を見せたのであろう。
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(リュウセイ),(ナガレボシ) 1982年 貞享2年2月22日、流星が辰巳の方から戌亥の方角へ流れた。その音は雷のようであった。
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ダイリュウセイ 1976年 京都府 貞享丁丑年2月22日夜の初更、大流星が西北に行った。洛中は昼のようになった。落ちたとき雷声がして、地面も揺れた。
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ヒヒ 1976年 新潟県 延宝か天和のはじめ、ある山家の老人が山から帰ってこなかったので、その妻がいぶかしがり、人に頼んで山を捜索してもらった。すると山奥に老人の笠とわらじが落ちていたので、それを怪しみ、村で山狩りをした。ところがなにもなかったので下山しようとすると、風が藪を吹くような音がしたので振り返ったところ、赤熊を被って目が星のように光る獣が襲ってきた。大力の若者が鎌で眉間に切りかかったが、若者を谷へ投げ落とした。残った者は逃げ帰り、越後公へ訴えた。そこで江戸より軍師を呼び、山狩りを行わせた。獣が現われたので、それを鉄砲で仕留めた。
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レイケン,シンレイ,ヨコテゴロウ,キヨマサ 1978年 熊本県 米価が値上りし、天変も起こり阿蘇山の上に怪しい星が現れた。5月13日昼頃家々より鼠が逃げ去り、17日には雨が降り続き打ち毀しが起きた。18日の昼頃藤崎祇園から烏が飛び去り国中で鳴いた。同日の暮れ頃には大規模な打ち毀しが発生した。
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(レイセイ) 1982年 享保7年4月中旬、霊星が出現した。江戸へ注進に及んだと言う。越後国の事であるとも言う。
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ダイリュウセイ 1976年 昌泰2年2月2日、流星が空中から出て東南に行った。地に落ちる時、雷のような声を立てた。
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ホシ 1974年 午十月二十九日夜、星が多く飛んで雪が降るようであった。十一月三日の夜にも前ほど多くはないが星が飛んだ。飛ぶものは凶事の前兆であり、十二月には関東で疫病が流行した。
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バケモノ,ヒカリモノ,カイブツ 1975年 埼玉県 武州埼玉郡船越村で享保元年6月頃、ある百姓の家で毎夜光るものが窓から入ろうとすると家の中からも光るものが飛んできて争うという事が起った。家の中にあった札をある時捨てると窓からは大きな猿のようなものが入ってきて娘をさらった。捨てた札は牛王守札でそれにより娘は守られていたのだ。
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(ホノデルロ),(ヒ) 1980年 新潟県 越後国のある貧しい人の家にある炉は、自然に火が出る所があるという。炉の隅に高筒を立てておき、筒の口に火をかざすとそのまま燃える。扇であおげば消える。
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(ヒカリモノ) 1981年 正徳4年11月11日夜5ツ刻過ぎ、辰巳の方角から戌亥の方角へ光物が飛んだ。末に至って2つに分かれて雲中へ入った。大鉄砲のような音がした。
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イルイイケイノヨウブツ 1974年 ある夜、酒宴をしていると、外で田楽達の囃し声が聞こえてきた。障子のすき間からのぞいてみると妖物であった。ある儒家が国家敗亡の前兆かと思っていると、はたして乱世が始まった。
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スイセイ,アクセイ 1978年 秀忠公の御治世に、北に彗星が出る事があった。兵乱の兆しかと人々は怪しみ恐れた。
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メイドウ 1977年 三重県 去る頃(享保6年頃)、勢州の桑名領である五反田村も一村が鳴動し、辻風のように民家が転倒した。これは五行の気が常に戻り、地中の風土を衝いて発出する時は必ず物を破るという。
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ヒカリモノ,シンドウライデン,タイセイ,ニチレン 1983年 神奈川県 龍口の汀で首を切られそうになった折、日蓮が心中で仏神を念じ合掌すると、江島の巽より光物が飛んできて日蓮の座上に現じ震動雷電し、剣はだんだんと折れてしまった。また相模守の屋敷には大星が流れ落ち大地震動し、電光の中から「正法の行者を失えば子孫を滅し国土を滅ぼす」と声がしたという。
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ホウキボシ 1978年 東京都 寛保2年正月下旬より東の方角に夜7つ刻、箒星が出る。長さ1尺5寸程。
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