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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イシノクツ
1974年 福島県
奥州菊田郡泉村に判官屋敷というところがあり、むかし磐城判官の正氏が住んでいた。その召使いであった苔野という女が身投げした淵があり、「苔野が淵」という。潮が引いた時に淵の底を見ると、石の上に石の沓があるという。これは苔野が身を投げた時にはいていた沓が石になったのだという。

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タタリ
1974年 福島県
奥州菊田郡泉村に判官屋敷という築地の跡がある。その中を耕作すると祟りがあるという。これは磐城判官だった正氏という人が住んでいたところだという。
類似事例

オハナ,リュウジン
1982年 滋賀県
男の罪を被せられた女が池に身投げした。この池は瀬戸物を投げ込むと女が怒って大雨を降らせるという。また、身投げした女は入水後蛇身と化したという話もある。
類似事例

オナンガブチ
1991年 山梨県
昔、おなんという下女が粗相をして主人に叱られ、桂川の支流に身を投げた。これをおなんガ淵と呼ぶ。その後、村人が膳椀何人前と書いて、付近の岩の上に置いて頼むと、翌朝その数だけ用意された。ところがある時、10人前借りて5人前しか返さぬ人がいて、その後は貸さなくなった。その膳が淵の近くの神戸和彦氏方と都留市夏狩町の宝鏡寺に保管されているが、それは黒い漆塗りで、それに朱で稲の蒔絵が描いてあるという。
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リュウグ,リュウグフチ,(シンジョ)
2003年 山梨県
桂川の杵岩近くの深い淵を竜宮淵とよばれ、あそこに落ちてしまった1人の百姓が、淵の底に神女に会って、「何でも欲しい物の名を紙に書いて淵に投げいれるが良い」と神女にいわれたという。
類似事例

カガリビ
1989年 長野県
ある男性のところにおたまという女性が通っていたが、男に見放されて淵に身を投げた。以来、雨が降りそうな晩には淵の回りをかがり火が回って歩くという。
類似事例

ヘビ,キクヒメ
1973年 新潟県
雷山城の城主の娘菊姫が落城の時、東光院という名の淵に身を投げ、蛇になったという伝説がある。この淵に石を投げると雨が降るという。
類似事例

アオイヒノタマ
1989年 長野県
ある家にお玉という女中がいたが、その家の秘宝の皿を割ってしまい、主人に叱られて淵に身を投げて死んだ。それ以来、淵から青い火の玉が2つ現れ、1つはその家に、もう1つは天竜川の川下にゆらりゆらりと飛んでいく。見た人もいる。
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オキクサン
1973年 滋賀県
お菊さんという女が身を投げたと伝えられる沼に来て、騒いだり、汚したりすると雨が降るという。
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ゴゼンサマ
1967年 福島県
乙女淵とか御前淵と呼ばれているところで、昔、大家の娘が紅花を摘みに行って、水鏡で自分の顔を見ていたら、御前様にみいられ淵の中に引き込まれた。その後、ある男が淵に鉈を落とした。鉈の柄が近くに見えているので取りに入ったら、前にいなくなった大家の娘が機を織っていた。娘は、ここにいることを誰にも話さないでくれと、布をくれた。男が淵から上がると3年が過ぎていて、家では三回忌が行われていた。もらった布はいくら切ってもなくならず、どこまであるのかとほぐしたら、そのとたん男は死んだ。盆の16日はこの淵へ流し機といって、機をつくり流すという。これをしなければケチがつくといわれ、どんなことがあってもやらなければならないといっている。
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セリザワノサラヤシキ
1956年 宮城県
昔,芹沢という者が武芸の腕によって禄とこの土地を賜った。それから三代後の当主の時の話。ある正月,同家の女中が主人秘蔵の錦手の皿十枚を箱に納める際,一枚を落とし毀してしまった。しばらく隠していたが遂に露見し,一刀のもとに斬り殺された。その後毎夜のように同家の水屋に女中が現れ,「一枚,二枚,三枚・・・九枚・・・おお・・・」と恨めしげに訴える。主人は自らの仕打を悔い,女中の霊を慰めるために石地蔵を刻み,自分の山の頂に建てた。また不吉の刀を地中に埋め,小祠を建てて祀ってやった。以後女中の声も聞こえなくなったという。今でもこの山を地蔵山と呼ぶ。なお旧芹沢家には別人が住んでいるが,その後は何の変事も起こらないという。
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サカサマツ
1967年 福島県
磐城判官が奥州へ落ち延びて行く時の杖が成木したというさかさ松がある。
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イシウス
1979年 岩手県
遠野物語27話の池の端家の墓は柳玄寺の墓地にある。米俵に跨った同家の主人の姿が墓石に刻まれている。池の端家は池田家の分家で、物見山中腹の沼の女から石臼を貰ったのは池田家の主人であった。その力により家は富貴となったが、同家の妻はある日禁を犯して石臼を廻す主人の姿を覗き見た。それ以来石臼から黄金は出なくなり、立腹した妻がこれを外に放り投げるとそれまで湿地であった地が池に変わった。その後家の名を池田と称するようになった。
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バンニンブチ
1956年 宮城県
右岸の崖上にある南朝方の山村館が落城した際、城将須藤刑部の奥方、姫、女中などが、崖下の渕に投身して死んだ。河底から現在も天然炭酸水が湧出しており、水面に泡を吹くのは投身した女たちの怨念のためだという。
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フチノヌシ
1928年 静岡県
昔、一人の物持ちがいた。その家は淵の主から膳椀や金の融通を受けていたために栄えていたが、あるとき、淵の主が家を訪ねた際、蓼を出したら、しまったと叫び淵に落ちた。その姿は魚に変わり、オトボウと連呼しながら流れていった。それ以来、家運も傾いた。
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クマイムシロ
1956年 宮城県
昔ここにある武士の屋敷があり,そこの姑が嫁を憎みいつも意地悪をしていた。ある夏,嫁に麦を搗かせて十枚の筵に乾させ,密かに一枚を隠して嫁に罪を着せ,筵一枚分の麦を盗んで他に売ったに違いないと日夜責め立てたので,嫁は口惜しさに井戸に身を投げた。その後毎夜のように幽霊となって現れ,一枚,二枚,三枚・・・九枚と凄惨な声で数えたので次第にその辺りを通る人はいなくなり,その武士の家も病死や発狂人を出して絶家してしまった。その後明治末頃まで,雨が降ってもその屋敷後の地面の筵九枚分の跡だけは濡れないと言って子供達が見物にいったものである。
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ヘビ
1962年 徳島県
蛇淵という淵の上に家があり、痣や傷一つない、きれいな娘がいた。娘は、夜になると男がそばに来て寝ると訴えた。障子も開けず、ものも言わず、冷たい体だという。糸を付けた針を男の着物に刺して辿ると、淵の上に行きついた。そのうち娘は産気づき、おりものをたらいで受けると何杯分もの蛇の子が産まれた。竹藪に捨てると蝶々になって飛び、娘は死んだ。
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オキクノユウレイ
1991年 高知県
お菊が庄屋の家へより、大事な宝の皿を割って責められ、滝に身を投げて死んで、幽霊になって出て皿を数えて泣く。それで、そのお菊の滝に祀られている。青年の人たちが「播州皿屋敷」という題で芝居をやったこともある。
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リュウグウブチ,ビジン
1962年 山梨県
桂川が迂回するところの杵岩の下が淵になっている。昔、ここの百姓が杵岩の上で木を切っていてあやまって斧を淵に落としてしまい、淵に飛び込んで拾おうとすると、淵の底から美人が現れて竜宮に連れて行き、1年あまりも楽しく過ごした。いとまごいをすると、斧の代わりに黄金の玉をくれた。淵から出て家へ帰ると宝珠は忽ちなめらかな丸石となった。よって、宝珠石と名付けて悉聖寺観音堂に納めたが、何者かに盗まれて今はない。
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(ノロイ)
1976年 山形県
羽州米沢北に百子沢という所に小池がある。昔、長者の家で非常に髪の長い女が働いていた。ある失敗をして、主人が打ち殺そうとしたところ、池に飛び込み、家族を亡き者にして、この場所を池に変えてやると言った。その言葉通り、長者の家は死に絶えて、池となった。
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オンネンサマ,ガンショウ,ヒノハカマノオンナ
1916年 東京都
淡井浦には怨念様と呼ばれる岩礁がある。昔、船の碇が取れないため潜ってみると、緋の袴をはいた女が碇に腰掛けていた。女はこのことを話すと命がないといったが、船頭は後に人に語ったため、死んでしまった。
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