ミミノスリバチクライアルオオキイヒト 1956年 静岡県 春たまりに魚を採りに行ったときのこと、耳のすり鉢ほどある大きな人が現れたので、恐ろしくて逃げてきた。
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オオオトコ 1969年 香川県 管峠には、晩にかかって家に戻っていると、背の大きい大男が出る。
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ナナヒロオンナ 1997 島根県 浜の子供たちが小学校の前の川のほとりへホタル取りに出ると、1メートルくらいの背丈の女によく出会った。その女は笑いながら、七尋もある大女になったという。それからかなり後になって、小学校の中庭にお化けがでるとうわさがたち、村の人たちは、その七尋女がまた出始めたのではないかといった。子供だけでなく大人も小学校を通るとその女を見かけたという。
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ダイジャ 1937年 新潟県 子供が小蛇にまとわりつかれたが、叩いて追い払えと母が言った。子供が叩けば叩くほど、蛇は大きくなり、母が気がついたときには、子供たちは大蛇に咥えられ、その後山奥に連れて行かれて見つかる事は無かった。
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モメンヒキババ 1956年 夜に大木が強風にどよめく音を、樹下に白髪の老婆が綿繰り車を廻している音と、子供らは聞かされておそれた。人がいくと恐ろしい目でにらんだという。
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タヌキ 1979年 岐阜県 炭焼きをしていたときのこと。夜、窯をきれいにしての帰り、後ろでボンボン音がする。立ち止まると音も止まり、歩き出すと音がする。道路に出て荷を降ろしたら、大きな人が目の前にいて、見ているとさらに大きくなり、被さってきた。狸の仕業。
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ケンムン 1982年 鹿児島県 川のそばを子供を担いで通ると、ガジュマルの木のそばで頭・顔・体が全て赤い者が耳まである膝を立てて座っていた。母は恐ろしくてすぐ帰って魔除けをされた。またケンムン退治をしようとした男性は、毎晩その音に悩まされ出て行った。
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ヤマオンジ 1986年 秋田県 昔、山中に丈の高い人が現れ、この事を人に言うなと脅かした。村人から恐れられていた。
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ウミボウズ 2005年 愛知県 ある男が晩に海岸通を歩いていると知人にあい,声をかけた。男が「この辺は海坊主が出るという。頭が丸く,背が3メートルもあるという。」と言うと,その知人は「このくらいか」といって3メートルの海坊主になった。男が家に逃げ帰り,息子にその話をすると,息子の背もやはり3メートルほどになったという。
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(オオトリ) 1980年 福島県 陸奥の保原の里に、わたなべ与ざうという人がいて、彼は非常に大きな家に住んでいた。ある雨の降る夜に、非常に大きな鳥の羽音がして屋根の上に留まった。留まっている時や飛び上がる時は、家が倒れるほど家が揺らいだ。翌日、鳥の大きさを測ってみると6メートルほどあったという。
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ガラッパ 1982年 鹿児島県 薄暗い中自転車に乗っていると、後からヒーヒョーという鳴き声で、ガラッパがついてきて、とうとう男の自宅までついてきた。
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デイダラボウ 1992年 茨城県 でいだら坊という大男が住んでいた。人を踏み潰さないように夕方から夜にかけて歩いていた。その足跡だという6畳くらいの大きさの池が残っていた。
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ムジナ 1978年 山梨県 1960年前後のこと。仲間たちと田植えを手伝いに行った帰り、雨のそぼ降る夜道を歩いていて、橋を渡ろうとしたら、大きな男がすうっと立っていて、見上げれば見上げるほど大きくなっていった。橋を渡りきってから仲間に言ったが誰も見ておらず、ムジナの仕業と思って、みな走って逃げた。
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アシノナガイヒト 1992年 鹿児島県 炭焼き小屋で寝ていたら、人の話し声が聞こえた。そっと見ると、足の長い人が大勢、膝をかかえながら火にあたっていた。怖くなって寝ていると、いつの間にかいなくなった。
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カガヤイタヨウナスガタノヒト 1992年 奈良県 昼間、子供たちが薬師堂に遊びに行ったら、輝くような姿の人が出てきた。そして子供たちに「お前ら、来いよ、来いよ」と言った。子供たちは怖くなり、逃げ帰った。
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テング 1956年 山梨県 力のある馬鹿の男が、山で、「おれの親方がいるから、おれの袂の裾から見てみろ」と言うので覗くと、大きな体の鼻の高い男が見えた。それ以来男は山に入ったきりとなり、十年近く経って、ものすごい力持ちになって帰ってきた。
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ヤマヒト 1996年 秋田県 子供のころ山人はいると本気で思っており、ずいぶん大きな人だと思っていた。
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クチサケオンナ 1990年 口裂け女。耳まで口が裂けていて、口が隠れるくらいの大きなマスクをしている。必ずコートを着用している。無言で後をつけてくる。家の前に来るとさっと消える。つけられた人は振り返ったり口をきいたりしてはいけない。
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チョウチョウ,シンダヒト 1956年 福島県 大きな蝶々が家の中に入ってきてお婆さんに付きまとった。追っ払うと台所に死んだ人の後姿を見せて出て行った。
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ギョウジャ 1930年 福島県 何十年に1人くらい、突然霊力を持った行者が現れる。今まで普通の農民だった者が、奇怪なことを口走り、祈祷や予言を行う。その行者が屋根に登り「グシ」(屋根の最も高い水平部分)を掴んで動かすと、家全体が上下に揺れた。それを近隣の者が見て初めて、霊が憑いたことを知るのだという。
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