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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(オオトリ)
1980年 福島県
陸奥の保原の里に、わたなべ与ざうという人がいて、彼は非常に大きな家に住んでいた。ある雨の降る夜に、非常に大きな鳥の羽音がして屋根の上に留まった。留まっている時や飛び上がる時は、家が倒れるほど家が揺らいだ。翌日、鳥の大きさを測ってみると6メートルほどあったという。

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オオトリ
1980年 福島県
信夫郡にある福島という里に庄右衛門という者がいた。彼は田畠の端に室を作り、その中に隠れて雁を狙っていたところ、明け方に田の中に大鳥がいたのでそれを撃ち取った。その大鳥は色が黒く、また馬のように大きい。翼の長さは2丈(約7メートル)に及んだ。誰もその鳥を見たことがないという。
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(ヒルイシタモノ)
1980年 茨城県
常陸国の吉影に住む作十郎という百姓の家の前に飛来したものは、5尺7寸(約170センチ)ほどの大きさだった。作十郎はそれを弓で射殺そうと思ったが、あまりに慌てて射ることができなかったという。
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テングサマ
1984年 埼玉県
むかしは白石でも草ぶきの屋根だった頃、ある家では雨もりがするのに忙しくて屋根をふくための草刈りをする暇がなかった。ちょうどその頃、近所の人たちは草を刈って干しておいた。ある晩のこと、その家の人が、庭でガヤガヤする音をきいたが、そっとしておいたら、庭に刈った草が積まれていた。近所の人たちはこれを取り返しに来たが、1晩のうちに運ぶことはできないので、天狗さまのしわざにちがいないということになり、近所の人も草をとり返さずに帰っていった。それで人並みすぐれている人のことをあの人は天狗さまだという。
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アヤシキトリ,キツネ
1974年 京都府
兼好法師が内の宿直から退出しようとした際、萩の戸の庭の方に怪しげな鳥が羽をふって、嘴を怒らして飛び下ってきた。人々が恐れていたので法師が2羽を弓で打ち落としたところ、一つは足に黒い毛が生えており、もう一つは非常に赤い色をしていたという。博士を呼んでこの鳥の名前を聞いても答えられず、しばらくすると2羽とも狐になって消えたという。
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テングミサキ
1983年 岡山県
近在に聞こえた旧家の主人が、ある日、近くの天狗松で羽を休めている大鷲を撃ったところ、手ごたえはあったのに、大鷲は飛び去ってしまった。この主人はその夜から高熱を出した為、拝んでもらったところ、その大鷲は天狗ミサキであったことが分かった。結局、この主人は発狂して死亡してしまい、家は途絶えた。
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ナッチャミヤシキ
1956年 宮城県
昔,下郡の長健寺にあった樅の木の上に怪物が棲み,夜毎に「おんぶしたい」とうなった。そこである男がその怪物に向かっておんぶしてやるから降りてこいと言うと,背中に重いものがしがみついてきた。背負って家に帰り,おろしてみるとそれは大きな袋で中には金がぎっしり詰まっており,男は大金持ちになった。それから部落の人々は「なっちゃ(泣きやみ)み屋敷」と呼んでいる。
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グヒンサマ
1929年 岩手県
陸中の一戸にある家に現れる天狗を、家族は丁寧にもてなした。天狗が来るようになってから、風もないのに唐箕のように大きなものが立ち上がったり、棟が二つに割れるような音がした。また、鶏が何か入ってきた気配を感じて飛び退くようなこともあった。主人は狗賓さまが来たといって奥へ立った。
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モウリョウ
1974年 京都府
東園前中納言基辰の烏丸にある家には大きなイチョウがある。40年ほど前にこの家の老女に託宣があり、以来館守の神と崇めて供物などをそなえていたところ、本当に魍魎の住処と思うほど茂った。その家の隣を借りた葉室大納言頼照は、ある夜に召使いの下女がいなくなって探したら、そのイチョウの木の根元で気絶していた。息を吹き返した下女の話によると、黄昏頃庭にいたら、イチョウの木の上に頭が黒く赤みがかった大きな男がいて、それに捕まれて気を失ったという。
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オオオトコ,タヌキ
1936年 岡山県
萬兵衛という狸がいた。夜半に雨戸を開けると2丈もある大男が睾丸を出して真裸になって、赤子を抱いて団扇で扇いで腰掛けていた。石を投げると、当たって「ぼうん」という。翌朝、それが狸だったと聞かされたという。
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テング
1932年 鳥取県
鳥取の魔尼山には天狗が住んでいた。大工町の西野という家の一人息子が行者風の男にさらわれた。7年ほど後、西野の妻の夢に息子が現われ、天狗のもとで修行中で、披露式の為に屋根に野菜と強飯を用意するように告げた。その通りすると、夜中に風と共に話し声がして静かになった。何十年か後、西野家羽団扇が届けられ、我子の形見かと思った。そして西野家は大火でも焼け残った。
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ハクチョウ
1983年 東京都
檜原の人里のある家では、昔、何かあって、何かが白鳥になって飛び立っていった。
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ヤカン
1975年 岐阜県
美濃国に住む男が美人の女を嫁にしたいと思っていたところ、野原に女が居た。男は女を妻とし、一人の男の子を産んだ。そのあと家で飼っていた犬が12月15日に子を生んだ。この子犬は少し大人びており、女をみては吠えるという。ある時、米をとぐ女達に飯を与えようと唐臼の小屋に入ったら、この犬が女を食おうとしたため、女は恐れて野干になり屋根に登ったという。この狐と男の子供が安倍晴明といわれている。
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テング
1993年 福井県
大きな岩石があり、ここの天狗がいると恐れられていた。ある日この近くで三左衛門という人が炭を焼き始めた。天狗が現れ「ここはわしの庭だから、すぐ帰れ。笛を吹き、太鼓が鳴ったら下山しろ」という。無視していると数日後に天狗が現れ「もう一度合図するので、帰れ」という。風が強くなり、雨も降り出したので下山した。あまりの大嵐となり、三左衛門の家は倒れた。
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ヤマチ
2000年 鳥取県
山奥の小屋に1人で住んでいた鷹匠が庭で火を焚いてあたっていたら、6尺余りもある老人のような者が来た。どこから来たのか訪ねても何も答えない。帰るとき、後をつけてみたけれども、見失った。その後、里人に聞いてみたら、それは山父だと言われた。
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カワウソ
1976年 新潟県
大正年間。郵便配達をしていた人が夜道で、髪が長く背が6尺(180㎝)以上もある女にあった。その晩、神楽の獅子のように追われる夢を見た。朝、屋根を確かめると、屋根の上にカワウソの足跡が沢山ついていた。その人は郵便配達夫を辞めてしまった。
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グチナワ
1968年 奈良県
大きな松の木が倒れていたので、跨ごうとしたら、五合徳利ぐらいの廻りのグチナワだったので、たまげて逃げ帰り、荷を担いだまま我が家へ飛び込んだという話もある。
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アマノジャク
1971年 長野県
雨乞いのためにあまのじゃくを利用することにした。捕まえて、かわらに引っぱってきて、農民が雨がふらんというと、すぐに雨が降ると言った。農民に反対したあまのじゃくの言葉の後すぐに大雨になった。
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オオムカデ
1933年 大阪府
無家賃でも借り手のつかない屋敷に女が一人で住む事になった。ある夜、目が覚めて障子を見遣ると、その外側を幅約1尺、長さ約1丈余りもある大百足が音を立てて移動しているのを見た。その後、家を取り壊して百足稲荷を祀る事が決まった。
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クモ
1984年 山梨県
余沢から白沢へ向かう途中に雨乞いの滝がある。現在余沢で空き家になっている家の先祖の男が雨乞いの滝でヤマメ釣りをしていた。わらぞうりをはいて来たが、滝の壷からクモが出てきてアジ(糸)をぞうりの結び目にひっかけるので、その糸をとって近くの木に結びつけた。どこからともなく「いいかー」という声が聞こえたので「いいぞー」と答えるとアジで大きい木を引き倒したので、男はびっくりして逃げて帰ってきた。
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ダンブリチョウジャ
2005年 秋田県
昔々,奥州のまた奥の郡にだんぶり長者という大金持ちがいた。だんぶりとは奥州の言葉で蜻蛉のことである。若い頃は正直でよく働く只の百姓だったが,ある日昼寝をしていると山の下から蜻蛉が一匹,何度も飛んできては男の周りを飛び回った。女房が不思議に思っていると男が目を覚まし,今うまい酒を飲んだという。二人で山に行ってみると酒の泉があり,山からは黄金が出てきた。そのため忽ち大金持ちになった。
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