(ダンジョヘンジョウ) 1976年 岡山県 玉島近くの村で姉妹が年を隔てて、ともに男に化した。
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キツネ 1929年 東京都 大和源五郎狐の妻狐は、十三、四位の少女に化けて寺の手伝いをしていた。町へ買い物に行くと、子供達は狐であることを知っており、小女郎、小女郎とはやし立てたが怒りもせず、振り向いてにこにこ笑っていた。4、5年ばかり平和な日が続いたが妻狐は源五郎が恋しくなったのかいつの間にやらいなくなった。
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タヌキ 1978年 和歌山県 夜、山の仕事小屋で樵が10人くらい話をしていると、外で「オーイ」と2、3人で呼ぶ声がする。皆で「オーイ」と返事をすると、外の声はしなくなった。声の主は2、3匹の狸であった。
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キツネ,ビジョ 1929年 長崎県 化けるのが上手な日見ノ峠の狐で儲けようとした男は、6匹の狐に美女に化けてくれとお願いした。廓に雇われた六名の美女は、歓迎会で出てくる食事を全て平らげ、疲れて眠っていた。翌日昼になっても起きてこないので、女中が見に行くと、六本の尻尾が布団に並んでいた。廓も大騒ぎになり、狐たちも帰った。
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イシマラキツネ,タヌキ,ヒトツメ 1972年 兵庫県 狐は女に化けるのが上手で、魚をよく盗む。狸は一つ目に化けるのが上手である。
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キツネ 1978年 京都府 宝永、正徳の頃、京都町奉行組同心田村治助と申す者の方へ、元来は狐であるという桑門が常に来て親しく交わっていた。元来狐であることも隠さず、狐らしいこともなく、言語も普通の出家者のようだった。
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タロベエキツネ,キツネ 1929年 島根県 太郎兵衛という狐の一族が飯山の森に住んでいた。農村の人をだましたり、女に化けて持ち物を盗んだりしていた。宵闇の頃にも出没し、翌日確かめてみると、魚屋の銭箱には木の葉が二、三枚はいっていることもあった。
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キツネ 1980年 広島県 昔、狐が男や娘に化けてよく現れた。
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ヒヒ,シラハノヤ 1989年 長野県 遠州の府中という村では、秋の祭には氏神様に人身御供として娘を差し出さねばならず、それは白羽の矢で決定されていた。あるとき、村にやってきた六部が氏神に泊まったところ、何者かが「信州信濃の光前寺、へえぼう太郎に知らせるな」と踊っているのに気づいた。翌朝村に立ち寄った六部は、村人から人身御供の話を聞き、化け物を退治するためにへえぼう太郎を探して信州へ向かった。
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シロキマリノヤウナルモノ,イタチ 1980年 狐や狸ばかりが化けるわけではない。諏訪若狭守の屋敷の中に、白いまりのようなものが転がり歩いていた。最初のうちは人々も怪しんでいたが、後になるとさほどに怖がらなくなったという。あとでそれは大きないたちの仕業だということが分かった。
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キツネ 1934年 岐阜県 狐は僧に化けて人を化かす。化かされた人には悪い害を与えずに、返す。
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キツネ 1986年 滋賀県 狐は神通力を持っており、この力をもってしばしば人間を化かす。
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ハチミゾギツネ 1922年 滋賀県 阪田郡大原野の中に小溝の3つあるところがある。そこに八溝狐という狐の一族が住んでいて、人を坊主にすることを得意としている。
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キツネ 1992年 茨城県 狐は美しい女に化けて男をだます。だまさなくても、女に化けるという話は御伽噺にもある。狐のご馳走は、お茶(小便)、お菓子(馬糞)、お札(木の葉)だという。
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キツネ 1976年 鳥取県 鳥取城下の侍の家に、在原業平のような美男が来て女中と関係して子供を産む。その男が狐だったという。
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キツネ 1983年 岩手県 沼集落の男の子たちが狐をいじめた。するといじめた狐が夜になって人に化けて、その子たちを連れ出した。狐の尾を提燈と思って握って着いて行き、朝まで足を傷だらけにして歩かされた。
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キツネ,タヌキ 1981年 京都府 昭和初期、屈強の男4人が下鴨に出かけた。人家もかなりある場所だったにもかかわらず、4人は道に迷ってついに目的の家にたどりつけなかった。狐か狸の仕業と考えているという。
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キツネ 1973年 岩手県 狐が化かす人は普通の人で、利口な人も馬鹿な人も化かさない。
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ゲドウ,イエスジ 1956年 広島県 備後甲奴郡K村では狐持ちの家をゲドウモチと呼ぶ。ゲドウは女に憑き、女の指図によって働く。ゲドウモチの家筋には精神病者が絶えないという。M家のT子は、縁談を断ったことを恨むゲドウモチの家が送ったゲドウ7匹にかみつかれ、ゲドウが憑いて気が狂ったような状態になって、あらぬことを口走り、凶暴性を帯びた。
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ヒトクイ 1969年 福島県 城主に二人の兄弟がいたが、弟が兄を食い殺してしまう。人を食うことを覚えた弟は美女に変装して安達ケ原に籠もり、やがて東光坊に祈り殺された。
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