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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(シャボク),シンレイ
1981年
肥後の野原八幡の社木が大風ですべて倒れたのだが、一夜の間に震動して、倒れた木がみな起きたという。それは不思議なことではなく、神霊がその木を起こさなければならない理由があったのだろうと考えられた。

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オキアガリマツ
1986年 茨城県
勝田市下高場に起き上り松がある。大風で神社の松が倒れたが、村松から鉾が飛んで来て幹にささると起き上ったという。
類似事例

モッコク,ハクバ
1963年 愛媛県
肥島の荒神様の境内に大きなモッコクの木があり、手をつけると神のたたりがあると信じられていた。ある時、ある人が境内を無断で開墾し、モッコクも切り倒してしまった。翌夜、1人で船に乗っていたところ、白馬が海岸に現れて上陸させなかった。それ以来、1人では夜間島に上陸できないという。
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(ハクハツロウジン),(シンレイ)
1982年 京都府
享保11年7月27日、北野社前筋下立売上る町に白髪の老人が現れて、往古よりこの町の東側にある神木の松の大木が明日折れると、町に触れて廻った。近所の者は老人を狂人だろうと思っていたが、翌28日辰の後刻、松が折れて倒れた。近所の人たちは昨日の老人は白太夫の社の神霊だったのだろうと、諸人が群集した。
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ツルギ
1976年 熊本県
肥後の国で山の木を切って中を見たら、一振りの剣が出てきた。これを祝って社を建てた。
類似事例

カワノカミノタタリ
1980年 熊本県
肥後国の城下に平川円蔵という者がいた。ある時彼が神社の神木を、迷信だとして切り倒したところ、女房に神木に住んでいた球磨川の神が憑依し、様々な奇怪を現したという。
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シロヘビ,ツバキ
1976年 滋賀県
ある年、青木明神で雨請いをした時、林から水気が登り、他所から見れば失火の煙かと騒ぎになったが、そのあずかる村々のみ潤いを受けた。その時拝殿に1尺ほどの白蛇が現れた。またある時は、風で多くの木が倒れたので、売ろうとしたところ、夜に音が響いて次の日に見たら木がもとに戻っていた。また、この社の北の山岸の磐に3尺ほどの椿が生えており、その茂り方でその年の作柄を知ることができる。
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ユウ,フナユウ
1964年 鹿児島県
木が倒れる音を聞いた者がいた。皆信じなかったが、翌日行ってみると本当に倒れていた。山の神様がやってきたと言われた。また船が別の船と衝突したかと思うと、相手の船が消えたと言う話もある。
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イナダヒメ,カイコウ
1928年 長崎県
元亀元年、田結村は大海嘯に襲われた。刈りつけられた稲が流出しそうになったとき、稲田姫の神霊が現れ、夜陰の嵐の中、点々と怪しい光を見せた。その翌朝には風がやんで、水は引いた。そのとき、村の稲はことごとく竹で結び付けてあったという。
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ギョウジャ
1930年 福島県
何十年に1人くらい、突然霊力を持った行者が現れる。今まで普通の農民だった者が、奇怪なことを口走り、祈祷や予言を行う。その行者が屋根に登り「グシ」(屋根の最も高い水平部分)を掴んで動かすと、家全体が上下に揺れた。それを近隣の者が見て初めて、霊が憑いたことを知るのだという。
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タイジュ
1977年 栃木県
享保2年8月16日に大風雨で、日光で奉行の屋敷の大木が2本倒れた。起こすのは難しいので、かすがいで2本をつなげておいた。享保3年、もう切り倒そうかという話が出たが、9月3日の夜、大木は自然に2本とも、もとの様に立ち上がった。かすがいでつながったままであった。
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マツ
1976年 千葉県
下総国海上郡飯岡浦の玉崎大明神の社の後ろに松の木と楠の木がある。松の梢が社を覆って屋根が壊れる事が度々あったので、宝暦の頃に神官が松を伐ろうとしたが、日が暮れたので伐りかけのまま置いておいたところ、伐った松が一夜の内に楠に取り付き枝葉を茂らせていたという。
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テングサマ
1983年 富山県
古い木の高には天狗さまがおられる。また、古い木の中には天狗様といって神様がおられるが、夜中に木を切る音がする。
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マツ
1976年 千葉県
文政5年に房総を遊歴していたら、安房国のある村で前原権現という社が流行していた。2,3年前から流行神となっているという。その始まりは、社の傍らにある神木の松が風で社の屋根を損じる為に、相談して明日伐ろうとしたところ、夜の内に松が社を避けるように曲がったからだという。その松は参詣して目の当たりにした。
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ヤマノカミ,テングダオシ
1967年 栃木県
山仕事で昼寝するとき、山の神様に「○○時になったら起こしてください」とお願いして寝ると、その時刻に大木を倒す音を出して起こしてくれる。目を覚ましても、何も倒れていない。
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カレヤナギ
1926年 三重県
山田村の植木牛頭天皇社は、文永2年4月8日の洪水に流された。再建の折、宮地が決まらなかったので、枯柳を諸処に挿し神意を窺ったところ、1本だけ一夜のうちに柳となり、この地に決まった。
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ヤマノカミ
1986年 埼玉県
秩父郡東秩父村との境の峠に山の神が祀られていた。ある時峠の方にあった天狗松という巨木を伐り倒そうとしたが、伐っても松は倒れなかった。そこで休んでいると、突然上から巨木が倒れてきて大怪我をした。皆は山の神の祟りだとして、地元に勧請して山の神講を行うようになった。
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テング
1976年 和歌山県
日光神社に泊まっていた時、木を伐る音がした。そして、急に木の倒れる大音響がした。それで噂の通り天狗のいることを知ったという。
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テング
1959年 長野県
高い石段を登ると、小さな祠がある。大きな木を切り倒したとき、その音が北の山々に届いたほどである。社の左に杉と檜の抱き合わせの木があり、これを切った時には、赤い着物の天狗が木の股から現れたという。
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ツエ
1925年 千葉県
臼井の八幡宮創立の日に、臼井太郎興胤が杖を立てて、もし活されて枝葉を生ぜば、すなわち神霊来格の證とせんと誓った。この杖が成長して樟の神木になった。
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トビラ,タマグシ
1974年 三重県
文政年間に伊勢神宮で火事があった際、荒祭宮の扉が自然と開いたり、外宮の玉串が穂を生じ、実をつけたという。
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