コヤスサマ 2001年 青森県 昭和40年ごろまで、子安さまのあるテンニャク(産婆)の家に女性がお参りに行った。
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アンザンノカミ,コヤスサマ 2001年 青森県 子安さまはサンバの家に祀られていて、旧一月二十三日を中心に、出産を控えた人や子供を取り上げてもらった女性たちがサンバの家に集まってお膳を作り、お神酒をあげる。そのお神酒をいただくと安産になるといい、また、安産のお礼には翌年の祭日にお神酒あげをする。
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ソウゼンサマ 2001年 青森県 T家の先祖には馬車引きをした人がいる為、屋敷内にソウゼン様を祀る祠があり、昭和30年代までは正月16日に多くの者が参拝にやって来た。ソウゼン様は家の中に祀ってはいけないといわれるが、以前屋外に祀っていた瀬戸物の神体は祠ごと池に落ちてしまい、未だに見つかっていない。
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コヤスサマ 2001年 青森県 娘が身重になると、子安さまがその母親に夢で知らせる。母親は娘の安産を願って、タオルや腹巻きなどを持って来て子安さまを拝み、それを妊婦の体に巻いた。
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コヤスサマ 2001年 青森県 現在でも、旧1月23日には、出産予定の人などが安産を祈りに行く。
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オコンサマ,アンザンキガン 1944年 長崎県 安産祈願の際、ナリヤヒ寺(原文ママ)のオコン様に詣る。オコン様は京都の人で殿様の妾になってきた。他の女性達から妬まれ、子を産む時、産婆までが女達と一緒になって腹帯を締めて殺してしまった。オコン様の霊が自分に詣って祈れば産を軽くするといったことにより、安産を祈る人が参拝するようになった。
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センドマイリ 1999年 福島県 母が正月元旦に亡くなるのを避けるために千度参りをすると、正月2日まで命ながらえた。
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ヤシキガミ,コヤスサマ 1986年 長野県 江戸時代、平尾のある家は子沢山であった。逆に横根のある家は子宝に恵まれなかった。そこで、幕末に平尾の家から子安様を分けてもらってきた。そうすると平尾の家は子供が生まれなくなったという。
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トキワゴゼン 1973年 奈良県 岸岡家は、常盤御前がしばらくひそんでいたところといい、屋内に屋敷神として常盤さんを祀っている。
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ハクハツノロウジョ 1961年 山梨県 承応の頃、鴨狩寺、高前寺の亀外和尚の夜の説教に多くの人が集まった。すると、ご本尊の脇に白髪の老女が現れ、読経が終わると、自分は今畜生道へ髄在して大蛇となり、昼夜三熱に苦しんでいる、今宵は観世音のお告げにより、師が道徳無辺なのを知った。どうか、自分の苦悩を救ってくれ、それがかなえば、永く当山で火難を除き、世の衆生の産難を遁れさせようといって消えた。それに因んで子安観音を祀ったという。
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カワヤノバケモノ 1977年 妾を本妻が厠の中で殺したところ祟りをなすので正月ごとに祀って厠神としたというが正しい説ではない。また、厠の鬼に犯され厠に落ちて死んだという話も事実だとは思われない。
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コヤスジゾウ 2001年 奈良県 桶屋の一行が地蔵の前を頭を下げて通ったところ、嫁が妊娠した。その後、乞食が地蔵のお堂で寝ていると、お坊さんが馬から下りてきて、田山で生まれたという子供の話をしていた。乞食が確かめに言ってみると、それは桶屋の家で、それからその地蔵は子安地蔵と呼ばれるようになった。
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ツボダンゴ 1956年 宮城県 2月9日、流しの上に鍋蓋を乗せ「ツボ団子」を盛って「ツボ神さま」に供える。昔、家の主人が乞食に物を与えず、代りに女中が自分の食事を乞食に与え、自分は流し口に集まったものを煮て食べた。この女中が亡くなる時は阿弥陀様のようだったといい、この女中を「ツボ神さま」として祀ったという。
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キシダケクズレ,ワカミヤ 1968年 佐賀県 ある家では代々男子に恵まれず、病気がちであるので祈祷してもらったところ、裏山の岸岳くずれの古墓を若宮として祀るようにとお告げがあったので、以来本正月にはお参りし、挨拶をかかさないようにしている。
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テングヤマ 1980年 新潟県 上の神社には猿田彦命を下の神社には此花咲爺姫を祀っているといわれた。下の神社は安産の神様で、子さずけの利益もあり、藤崎にはここにお参りして男の子を授かった人がいる。
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オチエノカイ,タタリ 1939年 岩手県 天明年間のころ、お千枝という女がお手つきになり、殿様の子を産むが、翌年顔を火傷して死んだ。葬式が済んだころから祟りをなしたが、お千枝大明神を祀ると祟るのをやめた。
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テングサマ 1995年 長野県 天狗様は子どもを授けてくれるというのでお願いしたら、赤ん坊が家の前に置いてあった。わが子として育てたが、忙しくしていたら4つにもならないうちにその子は亡くなってしまった。家の者は天狗様に授かった子を死なせてしまったことを後悔して、薬師平の三倉の明神として祀った。
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ネコノタタリ,トガナシノカミ 1986年 愛媛県 用の山の某家に祀ってあるトガナシの神は昔はその家の祖母の実家で祀っていたが、その祖母が若いことにわずらってみてもらうと、科のない猫を殺したので祟っているといわれ、トガナシの神として祀ったという。祖母はお嫁に来たが実家のほうでは、次に嫁にさわってわずらってしまったために、実家から婚家に引き移した。
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ウブメ,オンメサマ 1970年 神奈川県 天文元年のある日、大巧寺の日棟上人が滑川の橋を渡ると、難産で死んだ女が、川を渡れない上、子供が乳房に吸い付いて泣くので苦しい、と言って助けを求めた。上人が経をあげると女は姿を消したが、数日後に現れて、塔を建ててお産に苦しむ人を救ってほしいと言ってお金を手渡した。上人は女を産女霊神(おんめさま、おんめ様)として寺に祭った。
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ニジュウサンヤサマ,ツキマチシンコウ,ニジュウサンヤコウ,ニジュウサンヤトッコウ 2001年 青森県 田子町矢田郎では、これを二十三夜トッコウと呼んでいる。この日には当番の家に集まり、神棚に二十三夜様の掛け軸を掛けて燈明をともし、お神酒を上げて拝む。月の出によって世の中を占うが、雲ひとつなく登ると豊作、雲に隠れて見えなければ凶作になると言われている。福地村法師岡では、この日が同時に子安様の縁日でもある。十和田市栃ノ沢では、秋葉様の祭日が同日であったり、子安様の祭日が同日であったりすることもある。
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