キンギョ 1932年 大阪府 大阪府三島郡豊川村では、地震は地中にいる大きな金魚が動くから起きる。大阪は金魚の尾にあたるのでたびたびよく揺れ、東京は金魚の頭にあたるので大きく揺れる。
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マンジロク,ナマズ 1971年 茨城県 地震が起きたときは「マンジロク、マンジロク」と言うと収まる。地面の下の鯰をマンジロクが押さえているのだが、マンジロクが居眠りをすると鯰が暴れ出してしまうので、マンジロクの目を覚ますために呼びかけるのだという。
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オオナマズ 1931年 岩手県 地下にいる大ナマズが動くと地震になる。昔は鹿島様が金の剣で大ナマズを押さえていたが、その剣が朽ちてきたために昔は地震が多かった。今は石の剣に変えたので地震は少ないという。この地方では地震が来ると「マジャラクマジャラク」と唱えるが、どういう意味かはわからない。
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シリタカガイ 1984年 沖縄県 船底に穴があいて、浸水したときに、尻高貝が船底に張り付いて穴をふさぎ助けてくれた。
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オオウナギ 1987年 埼玉県 越生町古池には昔大きな池があり、大鰻が住んでいて、鰻が暴れると地震が起こると言われた。村人は池に地震の神である鹿島様を祀り、要石を置いて鰻を鎮めたという。
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(ゾクシン) 1991年 高知県 動物の鳴き声に関する俗信。キジが鳴いたら地震が来る。烏の鳴き方が悪いと死人が出る。
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コナキヅカ 1967年 茨城県 草取りに忙しい時に、女が子供を背負って作業をしていた。突然大地震が起こり、地面に亀裂が入って、女と子供は泥田に飲み込まれた。以来、ここからは子供の泣き声が聞こえてくる。
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セキギョ 1976年 長崎県 地の中から湯が湧き出る所があり、その湯の中で赤い魚が泳いでいる。
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カイジン,ワダツミ,ユナイナマ 2003年 沖縄県 昔、富豪が海神の使者の魚・ユナイナマを捕まえて切った。これを海神が怒って、津波を起こして富豪の家を陥落させてしまったという。
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ジンベイサメ 1956年 海の怪。畏怖というよりは、漁師から大漁を与えるものとして、霊妖視されている。頭部も尾部もわからぬほど大きく、船団の下に入って船を支えていることがあり、その周りには鰹の大群が遊泳して大漁となる。ただしこれに出遭ったのちは、舟に穴が開いてないかどうか調べねばならない。現在でも信じられており、このとき海中の光るところを竿で突くと、沈んで消えてしまうともいう。海の怪物というより、鯨か鮫の一種で、今でも生息しているといわれている。
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ジンベイサメ 1956年 海の怪。畏怖というよりは、漁師から大漁を与えるものとして、霊妖視されている。頭部も尾部もわからぬほど大きく、船団の下に入って船を支えていることがあり、その周りには鰹の大群が遊泳して大漁となる。ただしこれに出遭ったのちは、舟に穴が開いてないかどうか調べねばならない。現在でも信じられており、このとき海中の光るところを竿で突くと、沈んで消えてしまうともいう。海の怪物というより、鯨か鮫の一種で、今でも生息しているといわれている。
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ジンベイサメ 1956年 海の怪。畏怖というよりは、漁師から大漁を与えるものとして、霊妖視されている。頭部も尾部もわからぬほど大きく、船団の下に入って船を支えていることがあり、その周りには鰹の大群が遊泳して大漁となる。ただしこれに出遭ったのちは、舟に穴が開いてないかどうか調べねばならない。現在でも信じられており、このとき海中の光るところを竿で突くと、沈んで消えてしまうともいう。海の怪物というより、鯨か鮫の一種で、今でも生息しているといわれている。
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クジライシ,ハサミイシ,テング 2001年 奈良県 昔々、岩穴に尾山の天狗が住んでいた。川の谷の向こうには嵩山の天狗が住んでいた。あるとき、二人は暇なので何かを作ってみようということになり、岩ではさみと鯨をそれぞれ作ることにした。鯨を見に行ったときに地震が起こり、鯨石は転がり落ちてしまった。これらの石は今はダムができて沈んでしまっている。
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タカセガイ 1984年 沖縄県 船底に穴があいて、浸水したときに、高瀬貝が船底に張り付いて穴をふさぎ助けてくれた。
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キカイノモノ,カイイ 1975年 海中に奇怪のものがあって船の通行を妨げる。
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ヨナタマ 1978年 沖縄県 海で釣った魚を料理しようと夜、網にのせ焼いていると沖合いから「ヨナタマ、ヨナタマ何をしているのか、早く帰って来い」と叫ぶ声がした。すると魚が「網の上に乗せられてあぶられている、早く早くサイをよこせ」と叫んだ。とたんに津波が来て下地の漁村が海に飲まれた。
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カネ 1974年 愛知県 気味の悪い唸り声がして地底から大鐘がうかび、しばらくしてまた沈む。
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ボンノダイズゴハン,サカナ 1985年 愛媛県 盆の大豆ご飯を食べて泳いだら、魚が石垣に頭を並べて寝た。
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キツネ 1935年 埼玉県 夜に鮎を捕りに行ったところ、魚を入れた笊がひとりでに動き出した。地面を離れ、一尺ばかり宙に浮いていた。人々は騒いだが、1人の男が言うには、狐が笊の中の魚を食べようと頭を入れたが、抜けなくなって首を振っている。狐の姿は見えないので、笊だけが動いて見えるのだと言った。
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コナキジジ,ゴギヤナキ 1938年 徳島県 コナキジジは山奥にいて、見た目は爺だが、赤子の泣き声をする。哀れに思って抱き上げると急に重くなり、はなそうとしてもはなせなくなり、最後には命をとられる。ゴギや啼きというのもコナキジジと同じだといわれており、ゴギャゴギャと啼いて山中をうろつく一本足の怪物で、これが啼くと地震があるといわれている。
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