ナミコゾウ 1991年 静岡県 波小僧は波の音で天候を知らせてくれる。行基が田植えをさせた藁人形、または弘法大師が猪除けにした、あるいは秋葉神社の建築に使った藁人形が捨てられて遠州灘に流れ着き、波小僧になったという。
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ヨウカイ,ナミコゾウ 1980年 静岡県 久留米木にいた妖怪は、「自分は行基様の作った藁人形の片割れで、岩に引っかかって海にいけなかい」と訴えて村人たちに流してもらう。お礼に天気の悪くなるときは波の音で知らせてくれるという。村人はこれを波小僧と呼んだ。
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ナミコゾウ 1952年 静岡県 行基が老母を助けるため藁の人形を作り、その人形に田植えをさせた。仕事が済んだ後、読経をし、風雨災害は必ず告げよと命じ、久留女木川に流した。これが海上に流れ出て波小僧になり、天気が変わるたびに知らせてくれる。
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カッパ,ナミコゾウ 1949年 静岡県 麦藁人形が流された後、海で浪の音を立てて天気予報をし、豊作を保障する。河童(浪小僧)は農神とみられているらしい。
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コウシン 1960年 神奈川県 昔漁師が暴風雨に遭って難破したが、しばらくするとまっくらな空に庚申の星が出て、その位置で方角が分かり、命が助かった。
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フネ,コエ,レイコン 1970年 神奈川県 南風で波が高く、大雨が降っているとき、夜に声や和船の音が聞えてくることがある。猟師にしか聞えないのかもしれないと言われる。帰れ帰れと霊魂が知らせているのだという。
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ナミコゾウ 1959年 静岡県 陸に上がって弱っている浪小僧(河童)を海に返してやったところ、旱天時に、この浪小僧が自分の父に頼んで雨を降らしてくれたという話が浜松市に伝わっている。
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カネ 1974年 神奈川県 天候の変わるとき、かすかにゴーンゴーンと鐘の唸りがきこえる。
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ウミボウズ 1983年 愛媛県 艪をいくらこいでも前進しない時は海坊主がついている。海坊主が火の玉となって海上を飛んだり、女の姿となって現れたりする。エナガ(杓子)を貸せと言われて底の抜いたエナガを渡さないと海水をつぎこまれて沈んでしまう。
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ウミボウズ 1979年 徳島県 沖の大きな山から、海坊主が「しゃくくれ」と声をかける。しかし、柄杓はやらないという。
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フナダマサン 1993年 香川県 船霊さんは嵐が来るときにチョロンチョロンを鳴って知らせてくれる。取り舵から乗って面舵へ降りるといい、取り舵で鳴ると大漁だという。
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テング,ゴヒン 1940年 岐阜県 曇天に太鼓の音が聞え、天気が変わる。木を倒す音のこともある。
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ウミボウズ 1991年 愛媛県 沖へ出ると海坊主が出て、水が呑みたいから柄杓を貸せ、と言う。貸すと船に水を入れられて沈められてしまう。逃げようとして櫓を漕ぐと水が入って沈んでしまう。海坊主に遭ったらもう助からない。
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ウミボウズ,シャククレ 1985年 愛媛県 舟の艪をいくら漕いでも前進しないと、海坊主がついたためだとされる。海坊主は火の玉や女の姿になって現れたりする。杓子を貸せといって現れたときは、底を抜いた杓子を渡さないと、海水をつぎこまれて水舟にされてしまう。
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ヤマンタロウ 1976年 熊本県 雨降りの天気が続いたときに聞える妙な声はヤマンタロウの仕業である。
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フナダマサマ 1992年 宮崎県 船霊さまは船の災難と難破を悟り、船から離れて船主の家に行き、啼くという。船主が陸上で遠出をするときにも、ついてきて守護してくれるという。
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ホトケ 1959年 福井県 漁師が海で死ぬと、一緒の船の者が遺体を運んで「親爺を助けてきたぞー」と言う。すると座敷でミシミシミシと仏の歩く音がするという。
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オノノコマチ 1981年 山形県 小野小町が水を探していると、3本足の鶏が泉へと導いてくれた。この泉を大釜淵といい、雨乞を行えば必ず雨が降る。
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ウトジングウ 1992年 宮崎県 沖で暴風に遭い、気力が滅入って諦めかけたとき、古風な神様が晴れ晴れしいお姿で頭上を通り過ぎた。それで我に返り、仲間を励まして船を神様が去った方角へ漕ぎ進め、帰港することができた。
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コマチ 1981年 山形県 小町が水を飲もうと探すと、3本足の鶏が泉に導いた。この泉を大釜淵といい、雨乞を行えば必ず雨が降る。
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