(ゾクシン) 1972年 長崎県 五月節句に関する俗信。菖蒲湯に入り、菖蒲を腰に巻いたり鉢巻きにしたりすると、頭や腰が痛くならないという。また、軒や屋根には菖蒲一本・フツ一本・カヤ一本をさすが、これは悪魔が入ってこないようにするためだという。
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オニ 1982年 宮城県 鬼に追いかけられた人が菖蒲に逃げ込んで助かったので、5月の節供には菖蒲を屋根に挿して菖蒲湯に入る。
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ショウブ,アクビョウヨケ,(ゾクシン) 1960年 愛媛県 5月5日の端午の節句には、菖蒲と萱を屋根の上に置いて、菖蒲酒を飲み、菖蒲を身につけ、菖蒲を風呂に入れて悪病よけにするといわれている。
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ヘビ 1977年 山形県 五月節句の際には屋根のまわりに蓬と菖蒲をさして、菖蒲湯に入る。その理由は、蛇に追いかけられたときに、蓬と菖蒲の中に逃げたら助かったからという。
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オニ 1968年 青森県 5月の節句に菖蒲で角を作ると鬼が来ない。
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(ゾクシン) 1939年 島根県 十四日とんどの時、松の小枝などの燻したものを持ち帰って、これで額や頭などを撫でると、その年は頭痛がしないといわれている。
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(ゾクシン) 1988年 岩手県 5月5日の端午の節句には菖蒲を屋根にさすが、これは膚で触れると体が腐るからということで、鬼除けになるという。
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ショウブユ,ヒトクイバアサン,ショウブタ 1977年 神奈川県 昔、ある人が人食い婆さんに追いかけられた。そこで菖蒲田に逃げ込んだところ、人の臭いが菖蒲の臭いに消されて、無事逃げることができた。この日が5月の節句の日となっており、今でも菖蒲湯に入るのはこのような由来からだという。
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ジャグモ 1923年 兵庫県 5月の節句に菖蒲と蓬を飾る。それは昔悪い蜘蛛が家に入ってきて、入浴中の人の上から蓋をして風呂を背負って運んで行った。途中にある菖蒲と蓬の叢に道を阻まれ、進めなかったという話から、悪い蜘蛛を防ぐために飾るのである。
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オニ,ショウブ 2001年 青森県 頭痛を和らげる為に、ショウブで角を作って頭に被ってから投げ上げた。それは昔、鬼に追いかけられてショウブの藪に入って隠れたら、鬼が入って来れなかったという言い伝えがあるからである。
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キク 1980年 菊の花を枕にして寝ると頭痛は癒えるが、もしもこの枕で頭痛が起きたならば、いかなる薬でも直すことは出来ないという。
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ヘビ 1985年 新潟県 女は5月節供に菖蒲湯を飲まないと蛇の子を産む、という。
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オニ 1982年 宮城県 鬼が村を襲ったときに、菖蒲に逃げ込んだ村人は助かったので、5月の節供には菖蒲と蓬を屋根に挿す。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 五月節供の菖蒲に関する俗信。軒端に菖蒲をさすと悪魔よけ、厄神よけ、鬼払い、長もん除け。菖蒲湯に入ると蛇・蝮・むかでなどにあわない、など。
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ヘビ 1956年 福島県 蛇が男に化けて娘の所に通った。不審に思って枕に針を刺しておくと、血が点々と続いている。追って行くと蛇が針に刺さって苦しんでいた。抜いてくれたら蛇の子を下ろしてやると言うから抜くと、菖蒲の酒を飲めと教えられた。だから五月節供には菖蒲の酒を飲む。
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ヘビ 1971年 福島県 昔、やまへいって眠たくなった田んぼで昼寝したら、蛇に見込まれて蛇の子ができた。それならば菖蒲湯へ入れと言われて蛇の子どもが盥にいっぱい出てきた。だから五月節句には菖蒲湯に入る。女は必ず入るものである。また、悪い蛇などが入らないように軒のところに菖蒲をさす。
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オニ 1966年 新潟県 昔、鬼が人間を山にさらった。人間は抜け出して菖蒲と蓬の原に逃げ込み、探しにきた鬼は菖蒲の葉で目を突いて盲目になり、人間は逃げ切ることができた。それが5月5日だったので、以来五月節供には、菖蒲と蓬を飾る。
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ヘビ 1986年 千葉県 五月節供には菖蒲湯を立てる。昔、あるところの姫が畑で小用をたしているところをヘビがのぞいており、それが男に化けて通ってきた。そのうち姫は重い病気にかかってしまったので菖蒲湯をたいて入浴させると小さな蛇がたくさん下って姫は健康を取り戻したという。
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(ゾクシン) 1980年 岐阜県 年中行事に関する俗信。5月の節供には団子を笹でまいて笹巻きを作るが、これをゆでた水を家の回りにまいておくと、長虫が出ないという。酒の中に菖蒲をつけた菖蒲酒を女性が飲むと、孕んだ子が蛇の子ならこれを飲むと下りるという、など。
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オニ 1974年 埼玉県 5月5日の端午の節句に菖蒲もしくは茅とよもぎもしくは餅草を軒端にさすのは、人間を喰いに来た鬼が一人の男を首尾よく担ぎ出したが、菖蒲とよもぎの臭いにかき消されて果たすことができなかったという。伝説にあやかったものである。
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