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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ズイガンジノコウリンサマ
1956年 宮城県
7日間の潔斎をすごした僧が住職の名代という身分で除夜の鐘とともに出発、鈴をならしながら町内の神社・仏道をくまなくめぐる。この巡拝を「火鈴さま」という。そのあと再び僧は7日間の潔斎に入る。

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ゴシンタイ
1943年 滋賀県
日吉神社で、昔ある僧が、1度御神体を拝みたいと思い、7日間精進して厨子を開けたところ、百姓の姿で鍬を持っておられた。2度目に開けたときは炎になって出現された。そこで僧はありがたく思って山王大明神の額を奉納した。
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ニチレンショウニン,ヒチメンミョウジン
1989年 山梨県
日蓮上人は説教石に上がり、9年間身延山で修行をしていた。たくさんの人が集まってきたら、大層美しいお姫さんが側で座っている。それをみた荒武者みたいな人たちが、生臭坊主だといったので、日蓮上人が、姿を現してみなさいといって、蓮の葉の池にあった水をたらしてやったら煙が出てきて大きな蛇になりとぐろを巻き、また煙が出てきて消えた。日蓮上人は、「あれは七面明神といって、20里先の山のお池に住むものだ」といったので、みんなびっくりした。
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コウリンサマ
1956年 宮城県
「火鈴さま」の巡拝をする僧に道であうことは禁じられ、家々では灯を消し、通過を送迎。僧の目に、今年死ぬ者や火難にあう家がうつるといわれているが、他言無用である。雄島は死者の霊が寄り付く場所とされ、そこでの読経中に今年の死者が袖にすがりつくこともある。
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シンランショウニン
1979年 山梨県
ある日の夕暮れに、1人の旅僧がやってきて泊まった。翌朝、ここは清浄なところだから何日か行をやりたいというので、堂へ案内した。婆さんが家の内に水の出る所はないものかと捜していると、その旅僧が場所を示した。掘ってみると清水がわき出した。ただし、この水はこの家の入用だけしか出ず、女性が不浄の時には汲んではいけないと約束した。ある時、婆さんが約束を忘れて水を飲んだところ、水が止まってしまったが、坊さんに話して拝んでもらうと、また水が出てきた。後にこの名僧は親鸞聖人であることがわかった。
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ネコ
1952年 長野県
法衣が濡れているのを不思議に思った僧侶は、老猫が法衣を引き落として夜に出かけ、和尚に化けて猫を集めて法会をしていることをつきとめた。以後猫は帰ってこず、老猫が法会したところは猫屋敷と呼ばれた。
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イソウ
1982年 福岡県
享保18年春頃、筑紫国天拝山の頂に毎夜火の光が見えるので、太守が怪しんで家臣を見に行かせた。すると1人の僧が五穀豊穣の護摩を修していた。家臣が確認をしに来た事の証拠が欲しいと言うと、僧は梵字に似た字で歌を認め渡した。太守がそれを見て僧を召したので、家臣たちが再び山へ入ると、僧の姿は無く、護摩の跡も無かった。
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オソウズサマ
1968年 愛媛県
享保の頃、佐賀の僧が大僧都位をもらい京都から故郷に戻る途中で難破した。一命は取り留めたが、七条の袈裟を失った。袈裟は小浜に打ち上げられ、それを知った僧が取り戻しに来たが、拾得者はこれを返さなかった。僧は自殺し、拾得者は袈裟を売ろうとしたが立派過ぎて売れなかったので焼いてしまった。後、村に不思議が続出したので、僧の祟りだろうといい、「お僧都様」として祭った。
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ミミキレダンイチ,ビワホウシ
1914年 徳島県
団一という盲目の琵琶法師が、女に誘われてから毎晩御殿に琵琶を弾きに行った。ある旅の僧が墓地を通りかかると、やせ衰えた琵琶法師が一心不乱に琵琶を弾いていた。旅の僧は話を聞き、琵琶法師の体中にまじないを書いたが耳だけ書き忘れた。翌晩、女が来て団一を連れて行こうとしたが、まじないがあるから連れて行けず、耳だけを持って行ってしまった。
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ソウノツエ
1972年 岐阜県
大正2年頃、いざりがいざり車に乗ってお参りにきたところ、僧が杖を貸してやると立った。それで車はそのまま置いて帰り、紫衣を着て僧侶になったという。
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カサイ,タイシ
1974年 和歌山県
寛永13年10月、高野山の麓の奈倉(名倉)の者、伊勢、高野山の参詣の為垢離をとっていたが、突然気が狂って、我は大師だ、信心せよ、と言った。しかし村人は信じず狸か狐の仕業だと捨て置いた。その者は気を失って倒れ、気がついた。垢離をしていたところ、若い僧が来て抱きつかれた後は記憶がないと言う。その次の月に全村が火事になり垢離をしていた男の家以外が焼けた。
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ムカエビ
1939年 長野県
13日の夜も白樺の皮を焚いて仏様をお迎えする。焚く場所は数多くは門口であるが、村や同じ村でも字によって一定していない。お迎えするときには「お盆さんお盆さん、このあかりでおいでなして。」「ボンサマボンサマ、このあかりで来とくれ」「ぢいさんまあさんこのあかりで、ござれござれ」となどと唱える。
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ホトケサマノアシアト
1971年 福島県
迎え火と送り火をたく。焚いた後の灰に「足跡がついた」といって仏様が帰ったといった。
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コウリンサマ,ボウカセキ
1956年 宮城県
二つの石が円通院の山門にあり、それは「防火石」と呼ばれている。昔。この石が真っ赤になっているのを僧が見つけて水を注いだところ、唐土の径山寺で火難をさけることができた。その礼として送られたのがこの火鈴であるといわれている.
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ゲンベエブチ
1956年 宮城県
昔1人の僧が、毎年盆中に米ヶ袋の家を歩いて棚経をあげ、盆棚のお下がりを馳走になっていたが、何年たっても年を取る様子がない。ある年、またやってきて一軒の家で麦飯を馳走になる。そばで3,4人の若者が下の渕で毒流しの相談をしているのを聞きつけ、盆中の殺生は止めなされと固く戒めて帰る。源兵衛という者が跡をつけていくと僧は渕の中に消える。源兵衛が毒を流すと大鰻が浮んだので割いてみると、腹の中から麦飯が出る。
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ガン
1962年 石川県
寺は怪異によって代々住職が食われて住職不在となっていた。貞和年中に月庵禅師が泊まったとき、夜中に眼日月のようなものが現れた。禅師はその正体を見破り退治した。
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オテングサン
1974年 山梨県
五人兄弟の末子がふとしたことで山に入り、一週間も帰ってこなかった。一週間目の夜素足で下りてきた。山にいるときおてんごうさんが腹が減ったか聞くので、減ったというとみみずをさしだしたという。その後その人は出家して僧になった。
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キヨヒメ,ヘビ
1974年 栃木県
安珍という僧が熊野参りの途中の宿で入浴していると、清姫に化けた蛇が入りに来た。安珍は風呂の湯に映った姿を見て蛇と覚り、夜中に逃げ出した。安珍がシタテ川を船で渡っていると清姫が追ってきて、蛇になって川を泳いできた。安珍は寺に逃げ込んで鐘の中に隠れたが、清姫は蛇の体で鐘を7巻き巻いた。
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コウシン
1960年 山形県
庚申さんは庚申の日には夜通し貧乏人の家を回って恵んで歩くが、早く寝た家や火の気の絶えた家には寄らないので、庚申の晩には火の気を絶やさず起きていなければいけないという。
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ドクロ,タタリ
1980年 東京都
江戸のはとり坂(服部坂)に、しうりん院という禅寺があった。ある日後ろの山から理由ありげなどくろを掘り出してきて、位牌堂において供養した。しかし7日経った夜に、どくろは他の位牌とともに堂内で踊り歩き、院主は寝られず病気になった。そこで同門の僧が見舞いに来て、どくろを庭で踏みつぶしたところ、祟りはなくなったという。
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キツネ,シュギョウシャ
1926年 長野県
男が家に帰ると、修行者が仏壇の前で念仏を唱えていた。その後毎晩来た。ついには畦を僧が30人も歩いているのが見えた。狐に化かされたのだった。
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