キツネ 1938年 長野県 あるお婆さんが温泉へ行った帰りに歩いていると、行方がわからなくなった。山へ入ったり人の家の畑でもろこしの実を食べたりしていた。家のものが探したら千曲川のあたりで死んでいた。
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キツネ 1938年 長野県 夕方、お婆さんが家に帰ろうとするが、いつまでたってもつかない。呼びかけられて振り返ると村の人で、気がつくと畑の中をまごついていた。
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アオイヒダマ 1982年 新潟県 村のおばばの病気が重くなり、命が危なくなってきた。仲のよいつれのおばばは毎日心配していたが、ある晩小便しに起きて、戸をあけると病気のおばばの家から、青い火の玉が飛び出してお寺へ飛んでいって消えた。朝方に病気のおばばが死んだという知らせが来た。死んだのは青い火が飛んだときだった。
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オンナ 1957年 和歌山県 村の医者が夜、久木から往診の帰りに単車を走らせているとシオツの辺りで前を女の人が歩いていた。曲がりくねった道だから一度は見失ったが再び見つけた。いくら走っても追いつかなかった。そのうち女の人はふっと消えた。
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タマシイ 2001年 新潟県 明け方4時頃、ハタキをかける音がした。変だなと思っていたら、親戚のお婆さんが亡くなったと知らせが来た。
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シチニンミチユキ 1940年 香川県 ある老女が行水をしていたところ、生暖かい風と共に近付く足音が聞えるが、姿は見えない。ますます足音が近くなったところで、老女は何かの力で田の中に投げ出され、大怪我をした。七人道行という神の通路に当たっていたので、このようになったと人々は噂した。
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オトロババサマ 1941年 鳥取県 「オトロ婆様」という山好きの老婆がいた。ある年、ふっと山に入ったまま戻らないので青年団が2手に分かれて探しに出た。2つの捜索隊は同時刻に老婆が歩いている幻をそれぞれ目撃し、まもなく片方の捜索隊が、行き倒れのように死んでいる老婆を発見した。
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オバアサンノレイコン 1993年 福島県 昭和62年2月、病気をしていたはずの隣のお婆さんが歩いていた。声をかける間もなく、人影は家の方に歩いていった。3日後におばあさんは亡くなった。おばあさんの霊魂が家に帰るところをみたのかもしれない。
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チイサナボウサン 1966年 群馬県 夜にいろりばたで世間話をしていると、ふと話がとぎれたのか、前を見つめていると、小さなお坊さんが目の前を歩いていった。驚いて家の者に指さして教えたが、誰にも見えなかった。2,3日後、自分の妻が亡くなった。
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ナママブリ 1981年 鹿児島県 夜中に帰宅する叔父と私の2人が、叔父の家の門口で女の人の姿を見た。その女の人をはさむように2人で歩いていったが、途中で見えなくなった。それからしばらく忘れていたが、五日ほどして叔父の妻が死んだ。あの女はマブリだったのだ。
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ヤマネコ 1955年 高知県 婆が仕事に行って山小屋で泊まった晩、家の猫が茶の間で踊った。爺は気味が悪いから殺してしまった。あくる日、山小屋へ行ってみると、婆が猫に食われて死んでいた。
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キツネ 1985年 和歌山県 あるお婆さんがキツネに化かされて、広い道を歩いていると思わされて山中に連れて行かれ、一晩中歩かされた。山中で寝てしまったら、畑のズイキの中で寝ていた。
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フロ,ハシゴ,オケ,マエシラセ 1964年 福島県 知り合いの者が死ぬとき、はしごが落ちた音や、ふろのふたをする音がした。また、家の前庭をおけがころげていく音もした。
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(シノヨチョウ) 1935年 鹿児島県 非常に可愛がってくれた爺さんが病気で寝ていた。ある晩、家の前で爺さんにあったので、来るはずがないと思い、友達の家に逃げた。ちょうどその時間爺さんが死んだ。
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キツネ 1936年 鳥取県 十年程前、六十才位の婆さんが村の者4,5名と弁当を持って近くの山に葺取りに行ったが、帰りに婆さんがいなくなった。手分けをして探したが、見つからなかった。村の人達は狐に弁当残りの魚の骨をはねられて、化かされてしまったに違いないと言っている。婆さんの死体は2,3ヶ月過ぎて、村から三里離れた山奥で発見された。
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ショウヅガババア 1985年 茨城県 昔雪の降った翌朝一人の女が寒さで行倒れになって凍死していた。この田の所を夜になって通ると、お化が出ると言って、子供は夕方になると通らなかった。又遅くまで遊んでいると、しよおづかばばあにつれて行かれると子供を驚ろかした。
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シヌマエノヒ 1966年 群馬県 本家の人が死ぬ前の日、足のひびが痛んで眠れず、夜中ごろうとうとしていると、高下駄の音が近づいてきて、家の戸を開ける音がした。見に行くと戸は開いておらず、今度は雨戸を叩く音と倒れる音がしたが、やはりどうもなっていない。次の日の朝、本家からおじいさんが心臓まひを起こしたとの知らせがあった。
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タヌキ,(ヤマデミチニマヨウ) 1981年 京都府 老女が子供の頃から熟知した山の中で迷った。藪のような所で身動き取れなくなったのでその場で夜を明かしたら無事に帰れた。狸に化かされたのである。
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キツネ 1975年 福島県 ある家の婆様が狐に憑かれていなくなった。爺様が山に向けて鉄砲を撃ったら叫び声が聞こえたのでそちらを探すと、竹やぶに婆様が倒れていた。裸足で、服はボロボロになっていた。
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ヤマノカミサマ 1977年 青森県 夫が山に木を伐りに行って昼になっても帰らないので妻が心配して見に行くと、美しい女の人が、木の上で作業をする夫を支えている。妻が声をかけたら女は消え、夫は木から落ちて死んでしまった。女は山の神だった。
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