シンメイサマ 1964年 福島県 鎌田宅のしんめい様は出歩くのが好きな神様で、持ち歩くと気分がさっぱりし、動作が活発になり疲れを感じないという。また、この神様を持っているとどこへ行っても食うに困ることはない。肩こり・頭の悪い人はこれでさすってもらえば、さすった人もさすられた人もはればれした気持ちになる。この神をもちあるくのは女で、独身者が多い。
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オシラサマ 1963年 山梨県 おしら様は女の神で、2月の初午に白い馬に乗ってくるという。
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オシラサマ,カイコ 1962年 山梨県 おしら様はおかいこ神様で、女の神。2月の初午の日に白い馬に乗ってやってくる。
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シンメイサマ 1941年 福島県 しんめい様は某老女が所有していた。彼女は夫と早く死別し、3人いた子も末の子だけになり、体が弱く目も患って内郷村に来た。好間村の大工からしんめい様を受けてきた。毎日平湯本間を歩いていたが、その内に体も良くなってきたという。村人曰く、彼女はしんめい様を持ち歩いていたときは勝ち気で、天気の占いなどをしていたが、今は気抜けしたようだと言っていた。
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シンメイサマ 1964年 福島県 しんめい様は戦争中はみなを守るため、豊年にしてやるため忙しいといって毎日出かけたがる。歩くときには宿にとまらず、夜昼の区別もない。遠くへ行くときは乗り物には乗らず、疲れたこともない。肩こり・頭痛・腹痛の人はさすってやるとなおる。占いや危篤の人・死んだばかりの人を生き返らせることもある。そのお礼にろうそく、着物などをもらう。
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シンメイサマ 1964年 福島県 新田宅でまつられているしんめい様は、頭痛・肩こり・気分のすぐれないときなどに勝手に持って行ってたたくとなおるという。よくしんめい様ののる(のりうつる)ばあさんにのらせていろいろ聞いたりもした。
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シンメイサマ,クマノシンメイ 1964年 福島県 目が不自由な志賀家のばあさんがしんめい祈祷することで眼病がなおり、身体が丈夫になった。それで御神体を譲り受け、自宅で拝むようになった。ばあさんの死後、神棚にあげておいたが、しんめいは歩くのが好きな神であるから、隣3軒ぐらいは歩かせねばならないといい、信仰したい人が借りに来て、今は北海道のあたりをまわっているという。これを熊の神明といっている。この家へにわとりが入ったら、奥座敷で物音がした。しんめいさまが怒ったのだという。
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シンメイサマ 1964年 福島県 高荻宅で不幸が起こったのは、しんめい様からの出歩きたいというご神託であった。そこですめよばあさんは昭和5年頃からしんめい様を持って外出するようになった。体の不調のある人はさすってやるとなおる。占いや、人を生き返らせることもあるという。
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オシラサマ 1932年 岩手県 ある家でおしら様をもてあまし、ある時川に流したところ、おしら様は川下には流れず川上に行き、ある人に拾われ、また元の家に戻ってきたという。
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シンメイサマ 1964年 福島県 岩手地方ではおしらさまと呼ばれる信仰は、福島県ではしんめいさまと呼ばれ、神明様と書く。伊勢神明、熊野神明ともいい、ご神体はりっぱな男女2体のえぼしかぶりの神影をなす。
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シンメイサマ 1964年 福島県 ばあさんの死後は信心する者がなくなって神棚にあげておいたら、しんめいは歩くのが好きな神なので、隣3軒ぐらいは歩かせねばならないといった。約1年後、富岡町の人が信仰したいからと持っていったが、その人の死後また帰ってきた。その後金房村の人が借りていき、現在は北海道の辺りをまわっているという。
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ジゾウサマ,カミサマ 1985年 新潟県 お宮の神様は子どもが好きで、お宮の池で船を出して子どもと遊んだ。お地蔵様も一緒に遊び、子どもがいたずらをしてもばちがあたることはないという。
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オシンメサマ 1964年 福島県 おしんめ様とは、30センチメートル足らずの棒に布のついている一対のおひなさま。両手でもって頭や肩をたたくと、頭痛や肩こりに効果があるといわれた。男が背中にゆわえてもってきた。
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シンメイサマ 1941年 福島県 某氏宅にしんめい様がある。あるお婆さんが、若い頃に身持ちが悪く、中年になってから大怪我をして郡山に湯治に出かけ、そこのしんめい様を信心するようになると怪我が治った。それ以来しんめい様を守して歩くようになったという。
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シンメイサマ 1964年 福島県 三春町庚申坂の神明宮の神明様。この神明様は伊勢の大神宮様で、男と女の一対。(人々が供える)着物が100枚になると、祈祷して伊勢の大神宮に送る。ご神体はしゃくなげの木であるが、ふだんはもったいなくて拝めない。顔の白い布は年に1度ご元朝にしか取って拝めない。男のほうが少し小さく、胴体は径1寸ほどで和紙がまいてある。全長7、8寸。おしんめい様は出たくなると夜中でもいつでも出る。宮を守っている人の夢などで、「出たい出たい」と知らせる。そういうときは、すぐに出ないとしかられる。おしんめい様と歩いていると、76歳のじいさんでも一日中歩いて疲れない。
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シンメイサマ 1964年 福島県 高荻宅のしんめい様は、隣村の家に預けられ、家人は他所へ出稼ぎに出ていた。出稼ぎ中、夫をなくした高荻宅のばあさんは、北海道・樺太と渡り歩いたが、不幸が相次いだ。そのたびの途中、しんめい様から出歩きたいとご神託があった。東京にいたときは、目も見えず足・手もきかず難儀したが、これもしんめい様のわざで、村に帰ってしんめい様を出せというご神託であったという。昭和2年頃生まれた家に帰り着き、しんめい様をまつるようになった。
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オソキ水神 1965年 宮崎県 オソキ水神は子どもが好き。子どもが河原や神社の境内で遊んでいるとよく現れるし、子どもの帰るときには見送ってくれるという。
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カミサマ 1985年 新潟県 子どもが集落の宮様の神様を引っ張り出して雪の上で遊んでいるので叱ったが、神様は「子どもと遊ぶのが楽しい」と言った。
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シンメイサマ 1964年 福島県 高荻すめよばあさんは、近所ではしんめいこじき、しんめい気狂いなどとよばれののしられることもあるが、粗末に取り扱われてはおらず、食事などをさせてもらっている。ばあさんのしんめい様は、男体はえぼし、女体は火に焼けた結果丸坊主になったという。男体の像は全長15.6センチメートル。
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シンメイサマ 1964年 福島県 ばあさんは病身な上、目が不自由で、子どもたちも目が悪く、医者にかかってもはかばかしくない。隣村にしんめい祈祷者がいると聞き、一心に信仰したところ、身体がだんだん丈夫になり、自分も子どもも眼病がなおった。しんめいが自分にものる(のりうつる)ようになったので、ご神体を譲り受け、自宅で拝むようになった。
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