イナリサマ,キツネ 1968年 佐賀県 各家の稲荷様は初午に祀る。稲荷様は作神様。赤木のある家の稲荷様は京都から来た。新調の着物に狐の毛が入っていたので、稲荷様は狐であるという。人は一生一度は稲荷様を目にするものだ、という。
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オイナリサマ 1968年 佐賀県 稲荷様は家に具合の悪いことがおきたとき、法印に勧められて祀り始めることが多い。ある家の稲荷様は、1935年前後、祖父の弟の家が潰れたとき、その家で稲荷様を祀っていたことを誰も知らなかった。ところがその家の女の人が、初午の頃に毎晩稲荷様の夢を見て、そのお告げによってその家に稲荷があったことを知り、祀るようになった。
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オイナリサマ 1964年 秋田県 10月10日はお稲荷様の縁日なのでお稲荷様は自分のお宮にいる。
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ジゾウサマ,カミサマ 1985年 新潟県 お宮の神様は子どもが好きで、お宮の池で船を出して子どもと遊んだ。お地蔵様も一緒に遊び、子どもがいたずらをしてもばちがあたることはないという。
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キツネ 1976年 新潟県 ある人が、依頼を受けて稲荷様のそばの狐を殺した。するとその家で口のきけない子どもが3人つづけて生まれた。占ってもらうと、稲荷の恨みといわれ、床下を調べたら、狐が寝ていたと言う。
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ヤシキガミ,イナリサマ 1982年 群馬県 家に悪い事が起こるのは、屋敷神(稲荷様)の祟り。
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ウジガミサマ 1964年 群馬県 本家筋の家では木の祠の屋敷神を持っていた。それを氏神様という。たいていは稲荷様。
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イナリサマ 1975年 福島県 深谷のお稲荷様を信仰しなかった人が、酒を買いに行く途中に稲荷様の方向に向って立小便をしたら、帰りに迷わされて夜通し山の中を歩かされた。
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イナリサマ 1983年 岩手県 あるお婆さんが稲荷神社で、カヤで隠れていた穴を手で開けたらその手が腫れた。稲荷様の罰。
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オソキ水神 1965年 宮崎県 オソキ水神は子どもが好き。子どもが河原や神社の境内で遊んでいるとよく現れるし、子どもの帰るときには見送ってくれるという。
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ヤシキガミ,イナリサマ 1982年 群馬県 子供が屋敷神(稲荷様)にいたずらしているので叱ると、叱った人が病気になる。占って貰うと、屋敷神が「子供と遊んでいたのに邪魔されたので祟った」といった。
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カミサマ 1985年 新潟県 子どもが集落の宮様の神様を引っ張り出して雪の上で遊んでいるので叱ったが、神様は「子どもと遊ぶのが楽しい」と言った。
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オイナリサン 1967年 愛媛県 最もよく人に乗り移る神様はお稲荷さん。お稲荷さんは女の体にのりうつって祀ってくれと言って災いをするが、病気の人の病名もよく言い当てる。そのためか、この村では稲荷を祀りたがらない。
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カミガミノトシトリ 2001年 青森県 3,5,8,9,10日は、それぞれ、稲荷様、恵比寿様、薬師様、大黒様、金毘羅様のトシトリである。
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ジゾウサマ 1975年 福島県 子どもが田原井の地蔵様を持ってきて、縄を掛けて田の中を引き回して遊んでいたので通りがかりの人が注意したところ、その人は病気になって死んでしまった。地蔵様は子どもが好き。
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オイナリサマ,(タタリ) 1989年 長野県 昭和初期、ある家で嫁が妊娠中に長患いをしたので易者に診てもらった。すると、昔あった稲荷様を屋敷から出したせいだという。調べてみると、お宮の境内にあったお稲荷様が元はこの家の氏神様だと判ったので、分社して祀ったという。
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ダイジャ 1964年 福島県 梨平の稲荷神社は矢取稲荷という。茂庭の姫様が人買文五郎にさらわれて大蛇の生贄にされそうになった。茂庭の家来が大蛇と戦ったときに、白鳥が矢を2本咥えてきて1本を落とし、その矢を稲荷様が拾ってきてくれたので大蛇を退治できた。農業の神様で蚕があたるので、今では金取り稲荷と呼んでいる。
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ロクスケイナリ,キツネビ 1990年 長野県 六助稲荷の峰にはきつね火がたつといい、洞の方から来た猟師も「きれいなもんだ」と言っていた。お稲荷様に灯りがついたので行こうとしたら、他の所へ行っていたという話もある。
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アキバサマ 1983年 岩手県 秋葉様の祠を稲荷神社に移したら、夢枕に杖をついたお婆さんが出て「稲荷には住みたくない。元に帰る」といったので、祠を戻した。
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キツネ,イナリサマ 1988年 茨城県 狐は殺してはいけない。稲荷様のお使いだから祟る。狐の祟りで家が潰れることもある。
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キツネ 1976年 東京都 稲峰山に住む、稲荷の使いの狐が誤って茶の木で目を突き、苦しんだが治った。そこでここの稲荷を「茶の木稲荷」と名づけたという。
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