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検索対象事例

キツネツキ
1982年 新潟県
村祭りに、カグラマイの若い衆の1人が目つきがおかしくなって、キツネが両手を胸にたらして立ったような形をしてとび上がり、神棚のアブラゲをくわえておりた。宿の人が若い衆の家へ、兄はキツネツキになったのではないかと知らせると、うちの人も思い当たるところがあった。それで、神主をよんで本人を押さえつけてオハライして祈禱してもらった。すると、カグラマイのけいこに行きはじめて、夜、くらやみで、きれいなアネサに笑いかけられてから、何が何やらわからなくなったといった。

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キツネツキ,キツネオトシ
1982年 新潟県
村のアネが家のあたりをウロウロしていたキツネをおどしつけて、それ以来キツネツキになっておかしくなった。とび上がったり、チョロチョロとさわいだりして気狂いと同じだった。神主に頼んでタタキ祈禱してもらって、本人をたたいてキツネをたたき出し、キツネオトシをした。
類似事例

キツネツキ,キツネオトシ
1982年 新潟県
村のアネがキツネツキになったので、神主に頼んでタタキ祈禱してもらって、本人をたたいてキツネをたたき出し、キツネオトシをした。他にも大正初期のころ、キツネツキの女性がいて、さかさにぶら下げてナンバンイブシをしてキツネオトシをしたことがあった。
類似事例

キツネ,(ツキモノ)
1989年 長野県
キツネが人に憑くことがあるという。憑かれた人は頭を振り乱して訳の分からないことをしゃべり、精神錯乱状態になったという。御嶽行者2名によって祈とうをして、神のお告げを得てその通りにすると治ったという。
類似事例

キツネ,(ツキモノ)
1989年 長野県
キツネが人に憑くことがあるという。憑かれた人は、当人が神霊になったような形で物を言ったり行動したりした。キツネが好むというアブラアゲをたくさん食べた。かつて13・4歳の少年が憑かれて、このような行動を取った。あるとき自分から19になったらこんな事はしないと言った。19で出征して帰ってきた少年は普通の人になっていた。離すときは、神のお告げの戒めに従って不始末などを改める。行者に拝んでもらい、丁重な祭りを行う。
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キツネツキ
1982年 新潟県
大正時代に村にキツネツキの男がいた。祭ってあるイナリサマを粗末にしてからだという。目がすわって顔色が悪く、いうことがおかしく、狂人のようだった。また、身軽でどこへでもとび歩き、やたらと外へ逃げ出す。力があって重いものをらくらくと持ち上げたりした。法印さまからオハライをしてもらって、いぶり出しのナンバンイブシをして煙を送り、キツネオトシをした。
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ヨミジガエリ
1982年 新潟県
村のあねさが難産で、タラツキといって、気を失って死んだようになった。そのとき家の者が屋根の上にあがって「カカ、カカ」と大声で呼んで、一斗マスの尻を斗樽でたたいたら気がついた。ヨミジガエリをしたという。花畑を歩いていって、川に架かる橋を渡ろうとしたら、うしろから呼ばれて目が覚めた。その川は三途の川で渡れば死ぬとこだったと、あねさはいった。
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ヤマオナゴ
1992年 宮崎県
男が山仕事を終えて帰る途中、笠を飛ばされて薮に入ると、足元までの長い髪をした、白衣の女がケタケタ笑っていた。ヤマオナゴだと思い、とっさにキセルを構えて身構えた。女は身構えると下がり、退くと近づいてくる。これを繰り返して村まで近づいたら、ようやくあきらめて帰った。男は恐怖のあまり、人が変わったようになってしまったという。
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キツネ,(ツキモノ)
1988年 長野県
キツネが人に憑いたことがある。憑かれた人は体が震え目が光り、よくしゃべるようになった。祈とう師に拝んでもらって離した。
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ヘビツキ
1982年 新潟県
昭和のはじめころ、村の男が蛇をかまっているうちにヘビツキになって気がおかしくなった。仕事もしないで目つきもおかしく舌をベラベラしたりして、ノラクラしていた。神主にオハライをしてもらって、なおった。
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キツネ
1974年 山梨県
ある男がキツネに憑かれて、毎日釣りに出かけるが岩の上で寝ているだけで1匹も釣らずに帰ってくるようになり、お稲荷様のお赤飯やアブラアゲがなくなるようになった。男に何が食いたいか聞くと「お赤飯、油揚げ」と言い、戌年の人を嫌うようになったので犬をけしかけたら布団に潜って隠れた。「祠を建てて赤飯に油揚げを供えてくれたらそこにいく」というのでそうしてやったら、腕が膨れてコクンと音がして憑き物は落ち、おとなしくなった。
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クダギツネ,(ツキモノ)
1988年 長野県
クダギツネが人に憑いたことがある。憑かれた人は犬を怖がったり、油揚げを欲しがったり、眼がキツネのようにつり上がる。時には寝床にキツネの毛がついていて、自分自身がキツネであると信じていた。離すときは、三峯神社に、憑かれた人に気づかれないように、きつね落としの祈祷に行ったという。
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ネコタノコウシンヅカ
1956年 宮城県
郷士阿部某の娘が夕方向山の北裾の山路を通ると,突然身の丈6尺程の大猿が現れ,娘は失神してしまった。翌朝家人が失神している娘を見つけ,家に担ぎ込んだが,娘は日増しに痩せ衰えていく。ある日村の若い衆が見舞いにきて娘の額に手を当てようとしたところ,突然男の頭に柿の実が飛んできてぶつかった。見廻しても仲間しかおらず,翌日も同じ事が続いたので三日目には見張りをつけた。一人が娘の額に手を触れると,突然屋根裏から南瓜が投げ落とされる。上を見ると天窓から大猿が歯をむき出していたので,大勢で追いかけたところ向山のほうに逃げてしまった。その後も,見張っていないと大猿がやってくるので,刈田岳のマタギに頼んで大猿を撃ち殺してもらったが,同じ時刻に娘もあっとうめいて息を引き取ってしまった。その後村人は娘と猿の供養のために山の北麓に庚申塔を建ててやった。初め猿田の庚申塔といっていたが,現在では猫田の庚申塔といわれている。
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キツネ
1993年 岩手県 
話者18,9歳の旱魃の年の5月のある日、暗くなってから米を買いに出かけたら、神社の神様が牛のように見えた。きつねだなと思って友達の家に逃げた。暫く休んでまた歩くと、今度は井戸の脇のあぜ道で周りをふさがれて歩けなくなってしまった。もう帰ろうと思って山道を行くと、ニシという屋号の家の倉の横で火が燃えていて、山々や土沢の町がガラッと見えた。倉の横で火なんか危ないなと思うと、ウサギのような足音が通り過ぎていった。きつねが諦めて山に入ったのだろうか。
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キツネ,セイスイ
1999年 佐賀県
キツネに憑かれた人が暴れていたが、カトリック信者が聖水をもっていったら、「恐ろしいものがきた」と言ってうずくまり、おとなしくなった。
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キツネ,(ツキモノ)
1989年 長野県
キツネが人に憑くことがあるという。憑かれた人は気が狂ったようになり、神様の前に行くのを嫌がった。神主に祈とうしてもらって離したという。
類似事例

キツネ,(ツキモノ)
1988年 長野県
キツネが人に憑いたことがある。憑かれた人は神と山の犬の使いを恐れた。離すときは送り御幣に油揚げと菓子など土産を持たせて、村境あるいは峠の大曲まで送り、口を利かず振り返らずに急いで帰ったという。
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ネコツキ
1982年 新潟県
昭和初期に、村でネコツキの娘がいた。気がおかしくなって目つきも常人ではなく、夜になると目も光るし暗くても、ものがみえたという。チョロチョロとしてさわぎまわり、炊いた御飯を家中にまきちらしたり、桐の木などにも猫のようにチョロチョロと上がっていく。タヨサマ(神主)にオハライしてもらって、アズキマンマをあげたりしてネコオトシをした。
類似事例

キツネ
1996年 香川県
当吉さんは山へ行って、きつねに化かされて、いつまでたっても家へ戻って来られなかったことがあった。村の人が行くと、そこに当吉さんがいることがあった。
類似事例

キツネ,(ツキモノ)
1989年 長野県
キツネが人に憑くことがあるという。憑かれた人は譫言を言ったり、やたらと物を食べるようになった。離すために、山の神の掛け軸をかけて祈とうしたという。
類似事例

タヌキ
1984年 埼玉県
白石の下の家にある日の夕方、得体の知れない男がやってきてイロリにあたらせてくれという。おじいさんとおばあさんがあたらせてやるとそれからちょくちょく来るようになった。どうもおかしい、その男はタヌキの化け物ではないかと思った。翌日は餅を食べていき、次の日にやってきたときに酒を飲ませると、火の側でウトウトしだし、見ていると木の葉が出てきた。そこで石を焼いて焼き餅だといって投げてやるとその石が股の間にのったので、タヌキは逃げ出してそれ以来2度と来ることはなかった。それはムジナ沢のタヌキである。
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