アオイヒダマ 1982年 新潟県 ひどい雨降りの晩、沖で船が難破し、10何人の人が死んだ。その魂が青い火玉になって、陸のほうへいくつも飛んできた。
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アオイヒダマ 1982年 新潟県 村でサクエモンジサが、舟に乗っていて波に飲まれて死んだときに、青い火玉が陸のほうへ飛んできた。
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ユウレイ,ヒノタマ 1956年 東京都 昭和初年、三重の商船学校の練習船が難破して7人が亡くなった。その附近で夜、イカ釣りをしていたら火の玉が沖から転げてきた。その霊だろうと思って水とご飯をくれてやったら、火の玉は消えて、後ろから照らすように見えた。
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ヒノタマ 1984年 新潟県 秋が終わる頃ハエナワでスケソウを獲りに出た五人乗りの舟が遭難にあい、村が大騒ぎになった。子どもが便所に行く時に外を見ると大きな火の玉が海から海難にあった人の船小屋に着いた。人々が、「船が帰ったぞ」といって船小屋に行ってみたが、船は帰ってなかった。
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アオイヒ,ボウレイ 1929年 鹿児島県 ある夏の真夜中、港に泊まっていた漁船の所に、丘の方から青い火がちらちら輝いて舟に近づいて来た。船頭が目を凝らして見ると白骨の岩窟から亡霊が四五人歩いて来るので恐ろしくなって船室に逃げ込んだ。その姿は舟上で消えてしまった。もしかすると内地から来た人の亡魂が故郷恋しさに船で帰るのではないか。
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ヒノタマ 1946年 伯母が辺鄙な村に住んでいたころ、ある夏の宵の中のことである。庭で行水していた伯父が呼ぶので行ってみると、立木の幹のところに青い尾を引いた青い火の玉がふらりふらりと上がったり下がったりしていた。翌日、付き合いのあった家の人が亡くなったことを知った。
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ヒノタマ 1933年 鹿児島県 ある夜、大きな火の玉が村中の空を飛んだ。光が明るく、見ている人の影が地に映ったほどだった。
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ヒノタマ 1930年 山口県 海上に火の玉が現れたら不吉なことがおこると言われたが、無理に出航した7人の船はそのまま行方不明になったという。
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ヒノタマ 1996年 石川県 人が亡くなったとき、川に火の玉が出た。
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タマシイ 1997年 奈良県 夏の暑い日、奥の座敷にいた祖母が家族を呼んだ。祖母が言うには、火の玉が飛んでいるのだという。けれども家族の者は誰も見ることができなかった。翌日、祖母の母親が死んだと言う知らせが来た。その火の玉は薄青い色で丸くて、ずううっと尾を引いて飛んでいたという。
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レイ,ヒノタマ,ヒトダマ,ヒカリダマ 1983年 群馬県 火の玉や人魂や光玉は青い。これらが出るのを「霊が飛んだ」という。人が死んだ夜に、3人がかりで抱えるほど大きな光玉が道を転がっていくのを見た人がいる。人に会ったり人が近付くと消える。
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イニンビー,ボウレイ 1975年 沖縄県 昔、村の若者が所用で那覇に行ったまま帰ってこないので、新妻が心配して迎えに行った。夫はすでに死んでいて、新妻は後を追って自殺した。この若い夫婦の亡霊が遺念火となって、夜な夜な火の玉が浮遊すると言われている。
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ヒトダマ 1992年 奈良県 近くの家から人魂が出てきた。10センチメートルぐらいの青い火の玉で、尾を引きながら4・5メートル飛んだ。半月ほど後、その家の人が死んだ。
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カミサン,ヒノタマ 1930年 石川県 山の小高い所に神さんが住んでいて、村に不幸があるときにはお知らせがある。地滑りの時にも、その二三日前から火の玉が飛び、地滑りの晩は火事のように明くなった。
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アオイヒダマ 1982年 新潟県 村のおばばの病気が重くなり、命が危なくなってきた。仲のよいつれのおばばは毎日心配していたが、ある晩小便しに起きて、戸をあけると病気のおばばの家から、青い火の玉が飛び出してお寺へ飛んでいって消えた。S朝方に病気のおばばが死んだという知らせが来た。死んだのは青い火が飛んだときだった。
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シノゼンチョウ,ヒトダマ,シカタ 1930年 鹿児島県 1900年ごろ、村はずれの山近い一角から青い火の玉がフワリと浮かび上がり、長い尾を引いて大勝のほうへ飛んでいった。火の玉が現れた場所には死の床についている人がいたため、あれは某さんの奥さんの死型だという噂が流れた。その後、10日ほどで亡くなり、人霊は実家に別れをつげに言ったのだろうといわれた。その実家でも2、3人の足音が聞こえ、火の玉が見えたという。
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オオキナマッカナヒノタマノヨウナマルイタマ 1995年 福島県 母が死んだ夜、4・5メートルの大きな真っ赤な火の玉のような丸い玉が五分間ほど浮かんでいた。友達が死んだ夜、30メートルほどの青い大きな丸い火の玉が10分間ほど出ていた。
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タマセ 1992年 茨城県 青白い火の玉が長い火のろを持っているものを、人魂と言う。たませは、親しい人のところに死亡を知らせに来る。本家の娘が遊びに来ていると、本家の人が死亡する瞬間に大きな音がした。娘を送っていくと、おばあさんが死んだところだった。
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アオイタマ 1963年 岡山県 人が死ぬと、青い玉が家から出て寺へと飛ぶ。
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(ヒトタマ) 1980年 俗説に、青く赤い形状をした、火の玉が揺らめいたような人魂が飛べば、その家の中の人は程なく死んでしまうという。また数年ののちに死ぬこともあるという。形色は青く赤い火の玉がゆらめくという。
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