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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

クチヨセ,オイチ
2003年 山梨県
明治二十九年生まれの女性の話によると、昔急性脳膜炎で孫を失った人は、その孫をイチに呼び出してもらった。孫は喜んでいたという。

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キツネ
1972年 千葉県
明治時代の話。長い間病みつく人がいると、狐につかれたといって、イチゴ(またはエチゴ)と呼ばれる老女に祈祷してもらっていた。
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コドモ,タマシイ
1937年 新潟県
死んだ婆さんが野原に行くと、そこに子供が出てきて、自分の墓に花を供えて欲しいという。婆さんはその後蘇生し、この子供のことを話すと、昔若くして死んだ子供がいることを知り、以来その供養をするようになった。
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クチヨセ,オイチ
2003年 山梨県
大正元年生まれの女性は、在米の生存していた父をオイチに呼び出してもらった。生きて会うことがないことを予言。
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カミカクシ
1985年 和歌山県
昔は、仮死状態になって死が迫った時には、屋根の上に登って杉皮を1枚剥いで、その人の名を呼んだ。カミカクシにあっていなくなった時にも同じようにした。
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イキカエリ
1974年 福島県
おばあさんが死んだので子や孫が呼んだら生き返った。おばあさんによると、青々とした野原を通っていると山や空が見え、杖をついて行くと後で声がするので振り向いたら生き返った。
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シ,キエタコドモ
1966年 群馬県
30歳位の人の祖父が病気になり、あまりに苦しがるのでかやの中で抱いていた。その時、おじいさんが一番かわいがっていた当時小学2年生ぐらいの孫がかやの外に立っていたが、名前を呼んだら消えてしまった。それから2,3日しておじいさんは死亡した。
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ウス,ツボ
1980年 和歌山県
急死した時、壺や臼に頭を入れて死人の名を呼ぶと、生き返る。
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イチコ
1977年 神奈川県
昔は、死者の言葉を聴くためにイチコに口寄せしてもらった。イチコが拝み鈴を鳴らすと、その中に死者の気持ちが移り、話が出来るようになるのだという。
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(リンシタイケン)
1956年 福島県
呼び返されて生き返った人の話。きれいな河原で子供が遊んでいる。橋を渡って花の咲く野原へ行こうとしたら、亡くなった親が来るなと言う。ウロウロしていたら気がついた。死ぬ人には誰かが迎えに来る、提灯をつけておばんおばんと声をかけられると言う。
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ハカイシノタタリ
1981年 和歌山県
話者の娘が椎の実を拾いに行き、墓石に腰掛けて、帰ってきて熱を出した。近所のお婆さんが「玄関の敷居に座らせ、お茶とお線香を立ててイタミを逆さにして『飛んでけ』と言って3回仰ぐとよい」と教えてくれ、そうしたら治った。
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(シノヨチョウ)
1935年
話者の兄の話。日露戦争の頃、長兄は大連に、病気だった次兄と話者は家にいた。長兄のもとに次兄がたずねて行き、枕元で話をした。その時は、長兄も「病気が重いのによく来てくれた」と喜んだが、よく考えたらおかしい。しばらくして電報で次兄の死を知らされた。
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イキカエッタトイウヒト
1985年 和歌山県
便所で気を失って倒れてしまった人がいた。そのときちょうど近くに婆さんがいて、その人の名を呼んだ。このことは村中に広まり、お婆さんたちが集まってきて、大声で名を呼びつづけた。あきらめずに呼んでいたら生き返ったという。
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タマシイノギョウエイ
1944年 新潟県
新潟県村上町では、死後50日以降、ミコに死者を呼び出してもらう。これをミチアケ(道開)という。亡児のミチアケをしたとき、亡児に「病気になるから注意しろ」といわれた。半信半疑でいたが、本当に1ヶ月ほど床についてしまったことがある。
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(ミガワリダイシ),オマモリ,シンゴン
1973年 大阪府
話者の孫が眼病にかかり、医療でも効果がなかった。それで肌につけているお守りで眼をなで一心に朝夕真言を唱えると、不思議に全快した。
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タチモノ
1935年 長野県
筆者の父親が瀕死の重病に罹ったとき、祖母が一番の好物であった梨を一生口にしないことを神に近い、病気が治ることを祈ると父親の病気が治った。
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ミコ,マチキド
1981年 東京都
中之郷のiは10年間東京の病院で寝たきりであり、そのおばのjも10年間病気が治らずBミコを訪ねた。Bミコが祈祷を取るとjはすぐに良くなったが、7日目になるとどういうわけか拝めなくなった。10日目までこのような状態が続いた。翌日Bミコにiの祖母mがのり、「このカミニンは孫のことを治そうとしない。だから口を利けなくした」と語った。Bミコがiが病気と知りながら直そうとしないので怒ったと言う。その後mはiとjにまつわる過去の呪詛騒動を白状し、iもmも回復したという。
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タマヨビ
1948年 和歌山県
怪我や急病で死にそうな人が出ると、枕元で名前を呼び、何人もが屋根に上って棟を剥いでつくった穴に向かって大声で呼ぶ。これで戻ってこなければ寿命である。40年ほど前に田で倒れた人がいて、これをやるとまもなく意識を取り戻したという。
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シレイ
1976年 鹿児島県
夫を亡くしひとりで三つになる子供を抱えて暮らしていた妻が熱を出したとき、亡くなった夫が妻の口をとおして集めさせた。集まった親戚の前で、妻は夫に子供を連れて行かないよう告げるやりとりをひとりで話したという。
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キツネ
1974年 栃木県
1910年ごろのこと。話者の母が実家からサツマイモを担いで帰る途中、道が幾つも分かれている場所に出た。どちらに行ったものか考えていたら、手拭を被ったいい娘が歩いてゆくのでついて行くと、森の中に入っていってしまった。「助けてくれー」と声がしたので振り返ると、実家の方角に戻っていた。子どもが疱瘡で熱を出していたので、狐が化かした。
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タマシイ
1933年 長野県
昔は、難産にて産婦が気絶した時は、産婦の頭髪を一束にして天井または屋根裏の垂木に縛りつけ、身体を吊り下げてから大声で産婦の名前を呼んだ。又、夫が蓑を逆さに着て屋根に上り産婦の寝ている部屋の真上にあたる部分に穴をあけて、大声で妻の名を呼んで魂を呼び返すと生き返った。
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