国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

キツネ
1974年 栃木県
1910年ごろのこと。話者の母が実家からサツマイモを担いで帰る途中、道が幾つも分かれている場所に出た。どちらに行ったものか考えていたら、手拭を被ったいい娘が歩いてゆくのでついて行くと、森の中に入っていってしまった。「助けてくれー」と声がしたので振り返ると、実家の方角に戻っていた。子どもが疱瘡で熱を出していたので、狐が化かした。

類似事例(機械学習検索)

キツネ
1983年 岩手県
1930年前後のこと。話者の母は炭焼き小屋にいる息子に夕飯を持って行って、行方不明になった。夕飯が遅いので息子が心配して足跡を追うと、その脇に狐の足跡が附いていた。母を見つけたときには夕飯は食べられていた。
類似事例

キツネ
1973年 岩手県
1900年頃のこと。ある人が貰い風呂に行った帰りに狐に化かされて、魚を取られた。そのときにあげた叫び声を聞いて聞きつけた村人に助けられたが、周囲には狐の足跡が点々と残っていたという。
類似事例

キツネ
1988年 茨城県
昔、話者宅の使用人の娘が山に入って、夕方まで帰ってこなくなった。山中で発見されると、娘は「おっかさんを追ってきた」と言いながら山の中に入っていった。しかし娘の母はいなかった。狐が化かしたという。
類似事例

キツネツキ
1922年 兵庫県
狐がついた事例は明治20年ごろにあった。3、40歳の男が狐につままれて家出したのを、村人が捜索した。その人は木陰に蹲っていたが、目はつり上がり、手足も縮まって狐の形に似ていた。家に帰ってからはいわゆる狐憑きになって、油揚げや豆腐ならばいくらでも食べた。その人の父が狐を攻めて、出ねば捻り殺すというと狐は瘤の形になり手先に進んで行った。指先に追い詰められ、男は「出る出る」と連呼しながら倒れ、手の瘤は消えていた。その後3日寝つづけて、1ヶ月はぼんやりしていたという。
類似事例

キツネ
1987年 長野県
昔,長門町(現長和市)と丸子町の境,鳥羽山に尻尾の先が白い狐が棲んでおり,よく人を化かした。あるとき,仙石原の方から子供達が大勢やってくると,犬たちが揃って吠え始めた。するとその中の一人が今やってきた道をまっしぐらに駆け出し,四つんばいになって山の中へ走りこんでいった。村人が一晩中探したがその子は見つからず,翌朝,村から10数メートルも離れた隣村の山中で発見された。子供は疲れていたが元気で,着物には白と茶色の狐の毛がびっしりつき,地面には生物の血が転々と落ちていた。狐の毛も沢山散っていた。以後件の狐を見たものはいない。
類似事例

キツネ
1972年 千葉県
1920年ごろの話。男の人が2人、急病人で医者を呼びに行った帰り、夜の山道で女の人に温かい握り飯をもらった。家に帰ってから、あんなところに女の人がいるのはおかしい、狐だ、と気付いた。
類似事例

キツネ
1971年 岐阜県
ある人が桑摘みに行って道に迷い、仕方なく道端で藤を切ってまた桑摘みをしていた。そういうときは狐は足もとにいて化かしているという。
類似事例

キツネ
1971年 岐阜県
1930年ごろのこと。門野と遠山の間の傍示松には狐がいた。あるとき豚を背負って歩いていたら、いつの間にか道に迷って山の中にいた。不思議に思って振り向いたら、後ろに大きな狐がいた。化かされていた。オカモチ(竹籠)に豆腐や油揚げなんかをいれてここを通ると、狐に取られてしまう。
類似事例

キツネ
1996年 茨城県
明治時代の話。ある家の娘に狐が憑いて、地元の山伏が祈祷をしたら、娘が庭に飛び出して気絶し、狐は落ちた。
類似事例

キツネ
1986年 石川県
子供が日暮れに遊んでいると、狐がお母さんに化けて山に連れ出してしまった。雪面に子供の下駄の跡と狐の足跡が続いており、その先には子供が凍え死んでいた。
類似事例

キツネ
1973年 三重県
昔、信太の森の狐が娘に化けて男に嫁いで子どもを産んだが、その子に尻のしっぽを見られて帰ってしまった。父親はその子を男手一つで育てていたが、あるときしも行きしなければならなくなり、子供にその子の面倒を見てくれないかと頼んだが、その子は断った。結局、子供を牛つぼに乗せて連れて行ったが、子供はカエルを捕ってきたという。
類似事例

キツネ
1973年 岩手県
1910年頃のこと。ある人が大原の市からの帰り、酒に酔って杉林に迷い込んだら、知らない人が服を焚き火にして暖まっていた。その後記憶がなくなり、夜明け方通りすがりの人に起こされて我に返った。肩には獣の足跡があったという。狐に化かされた。
類似事例

キツネ,オトヒメギツネ
1971年 福島県
A氏の母が夕方草刈りにいったところ、ザーザー音がしてからだがゾクゾクした。そして、いくら草を刈っても草は溜まらなかった。そこで狐に化かされたかと思って帰ってきたら翌日から熱が出て下がらなかった。父親が油揚げなどを狐にあげてくると山へ行ったら母はよくなった。
類似事例

キツネ
1987年 岐阜県
遅くに林の道を通ると、傘をさしたきれいな娘が来る。後ろを向くと消えてしまって、いない。狐に化かされた。
類似事例

キツネ
1937年 岐阜県
狐は人となって「セク」ような音をだす。ある時馬方が馬を引いていると狐が娘となって馬に乗せてくれといった。馬方は娘を縄で結びつけて家に帰り、囲炉裏のアマに結び付けて火を焚くと狐となった。狐は「いぶりやきの、こせりやきの、すこのほん」とないて、将来郡上郡には住まないので助けてくれと頼んだ。馬方は放してり、狐は越前の某野に行ったが、狐を苦しめた家には病人が出たという。
類似事例

キツネ
1979年 鳥取県
きれいな女の人が小川で手を洗っているところを、道連れになろうと手をひっぱった。右手が痛くなったので左手にもちかえてほしいと女の人が頼むので、言われた通りにすると木の枝をつかまされた。狐が化けていたのだという。
類似事例

キツネ
1997年 長野県
娘が蚕さまの手伝いで親戚の家に行き、夕方お三社の森へ差しかかると白髪のおばあさんがボタ餅をすすめた。お父さんが迎えに出ると娘が頭を下げていたので背中をたたくと、狐が逃げて正気に戻った。
類似事例

キツネ
1981年 東京都
7・80年前、頭が変な息子が狐に化かされた。振袖姿に化けた狐に、息子はついていった。山に入り、狐は息子を裸にして、息子の「宝物」をいじくって逃げた。裸で歩き回っているのを樵が見つけて助け、着物を着せて家まで送っていったという。
類似事例

キツネ
1973年 岩手県
1930~40年頃のこと。ある人が山の中で化かされて迷わされ、思いもよらないところに連れて行かれた。狐の仕業。
類似事例

キツネ
1971年 岐阜県
話者が小学生のときのこと。明智にお使いに行くとき、杉林に入る田んぼ道から狐が飛び出てきた。しばらく歩いていると、目がつってお下げが引っ張られる感じがした。狐は人を化かすと大人から聞いていたので「チョウラカサレルものか」と独り言を言って2間(6m)ほど歩いたら治った。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内