カッパ 1990年 長野県 川へ水浴びに行くと、かっぱにシリノコを抜かれるという。
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カッパ 1990年 長野県 川で水浴びをすると、かっぱにシリノコを抜かれるので、してはいけないという。
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カッパ,エンコ 1986年 愛媛県 稲谷の城戸脇シズ子氏が10年位前に85、6歳で亡くなった隣の家のおばあさん(佐久間オトメ氏)に聞いた話であるが、その人が子どものころ肱川町の敷水で顔を洗っていて川を見たら手が長い4つか5つの子が水をかいて遊んでいた。父親に尋ねると、あれは河童で、川の中に引っ張り込まれたらいけないから、はよ家の中に入れといったという。河童のことをエンコといい、エンコがいるから泳ぐなといい、また、ケツを抜くともいった。エンコ淵という地名もある。
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カッパ 1990年 長野県 深い淵で水浴びをすると、かっぱにシリノコを抜かれると言われた。
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キツネ 1930年 兵庫県 丸山に丸山狐という狐がいた。この狐が人につくので、庄屋が領主に頼み、出石藩の武士が追い払った。しばらくしてから村の者が小野原の川原でやせ衰えた狐を見た。丸山狐のなれの果てだと噂された。
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スジンコ 1985年 新潟県 話者が子どもの頃のこと。峠集落と濁集落の間の堤にはスジンコがいて、子どもを溺れさせてけつの穴を抜いて殺した。
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カワコゾウ(ゾクシン) 1932年 愛知県 祇園祭の日に水を浴びると川小僧がシンノコを抜く。逆に、蓼としそを揉んで持って行けば抜かれずに済むという俗信。
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カッパ 1978年 新潟県 岩屋堂と坪山の下あたりは、河童が出る場所だった。肛門を抜かれたという。岩谷堂の大岩に河童が立っているのを見たことがある人もいる。
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カッパ 1931年 岩手県 カッパ淵というところにその昔カッパが住んでいて、子どもを溺れさせて尻の穴から手を入れてキモを取って食べたという。大正期になってからも何人かの子どもがカッパに引かれて死んでいる。川童は三歳児くらいの大きさで、体は赤く、頭に皿がある。この皿を麻殻で突くとカッパは死ぬという。
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ユノカミ 1997年 山梨県 昔、湯の本(屋号)は暖かいお湯がわいて子どもたちの格好の遊び場であった。子どもたちが遊んでばかりいて仕事を手伝わないので、大人たちはここに猿の首を置いたため、子どもは怖がって近付かなくなった。春になってみてみるとお湯は真水になっていた。すると信心深いおばあさんが、猿の生首をおいたから湯の神が怒ってこの村には湯をくれねえとお告げがあったといった。
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カッパ 1979年 静岡県 100年ほど前のことだが、佐十渕で3人の男が水浴びをしていたところ、1人だけが「もう一浴びする」と言って渕に入り、突然笑いながら沈んでいった。河童に尻のこを抜かれたのだという。
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ヘビ 1973年 岩手県 中大畑集落の人家近くの桜の木の穴に蛇が棲んでいた。親蛇は穴の中で子を産んで穴から出られなくなり、子蛇が餌を運んでいた。夜になると鳴き声が聞こえたので、卵を供えたが、いつもなくなっていた。木を切ろうとした人が腹痛になったので巫女に見てもらったら「切ると殺される」と言われた。やがてその木は豪雨で倒れたが、その後には子蛇がいっぱいいたという。またこの豪雨で橋が4箇所流されたが、蛇が川を流れていくときに壊したのだろう。
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ナガムシ,ジャタイ 1982年 群馬県 赤城山へ16歳の娘は登ってはいけない。赤堀の道元という大尽の娘に、夜な夜な誰か通ってくる。着物に針を刺して血をたどると、それは蛇だった。娘は赤城山へ行き、小沼に入って蛇体になった。毎年5月8日にはその小沼におひつでこわめしを流す。おひつは一旦沈んで、空になって浮く。また、5月5日には女は菖蒲酒を飲み、菖蒲湯に入ると、宿った蛇の子が流れる。
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タヌキ 1984年 埼玉県 むかしは、小川から白石にかけての道中にタヌキが出て人を化かした。みやげ物を木の葉にすりかえられたりすることが多かった。ムジナ沢のタヌキである。
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キツネ 1987年 長野県 昔,長門町(現長和市)と丸子町の境,鳥羽山に尻尾の先が白い狐が棲んでおり,よく人を化かした。あるとき,仙石原の方から子供達が大勢やってくると,犬たちが揃って吠え始めた。するとその中の一人が今やってきた道をまっしぐらに駆け出し,四つんばいになって山の中へ走りこんでいった。村人が一晩中探したがその子は見つからず,翌朝,村から10数メートルも離れた隣村の山中で発見された。子供は疲れていたが元気で,着物には白と茶色の狐の毛がびっしりつき,地面には生物の血が転々と落ちていた。狐の毛も沢山散っていた。以後件の狐を見たものはいない。
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ヌマノヌシ 1977年 福島県 炭焼きに行った美しい娘が、毎晩沼で水浴びをしていた。沼の主が娘に惚れ、あるとき娘の足を引っ張って持って行った。主が食ってしまったという。沼には何かしら主がいるというが、沼が乾いてしまったので、主は後ろの山を越えて行ってしまったという。
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クロボウ,カッパ 1922年 山口県 40余年前、良一が海岸の防波堤で仲間と遊んでいると、黒坊の小供が現れ角力を取ろうという。立ち会うが、妙な感じがしたので拒否して座った。黒坊はしきりに求めるので立ったり座ったりしたが、そばで見ていた仲間には黒坊は見えなかった。そのうち良一の顔が青ざめて来たので仲間は良一を引きずって帰ったが、良一は数十日熱病が続いた。これが河童のことであろうか。この海岸には今でも「トビンコしよう、トビンコしよう」という不思議な小童がいて、夜には海中に飛びこむものがいるという.。
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ダイジャ 1962年 神奈川県 昔、ある村に住む美しい娘の元に、夜ごと、前髪立ちで小袖を着た美しい若衆が通ってきた。いつしか娘は身ごもったが、若衆は名も家も告げない。ある夜、若衆の髪に縫針を刺すと、以後若衆は来なくなった。家の者が山の中を探すと蛇の穴があり、針の鉄の毒がまわった蛇がウメキ声をあげていた。娘を菖蒲湯に入れると、大蛇の腹子が全部流れたという。
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ダイイトクシン 1936年 秋田県 昔、玉川には鮭が多くいた。あるとき、大威徳神社の河原で鮭網を下ろしていると、赤い着物の子どもがアケビ蔓で酒を背負って逃げて行ってしまった。それから玉川には鮭がこなくなった。その子供は実は大威徳神であったという。
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カッパ 1987年 長野県 昔,おにん淵で水浴びをしていた男の子が,飛び込んだきり出てこなかった。死体は,しりく玉が抜かれてなかったという。
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