ヤシキガミ,ジヌシサマ 1983年 岡山県 勝田郡那岐山麓地方では、屋敷の周囲に築かれたツジイという土手の上に、防風のためにコセを作っているが、このコセに植えられた木々の中に屋敷神を祀り、これを地主様と呼んでいる。必ずしもツジイだけではなく、や屋敷の隅に祀られていることもある。
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サンボタロウ,スイセイノコ 1956年 岡山県 サンボ太郎は、水着の珠を母にもつ水精の子である。成長して英雄となり、諸方に伝説を残した。那岐山の神にもなった。子孫は地方の豪族となった。三宝大明神として祀られ。農耕神でもある。
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タタリ 1981年 長野県 片目の落ち武者が八幡様と金の弓矢を持って落ちてきて、話者の家にかくまわれたが死んだ。八幡様は祀ったが落ち武者は祀らなかったので、話者の父にたたった。そこで落ち武者を三島霊神と名付けて祭ったら、目に効く神様ということになった。
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ゴウシャスワジンジャノアキマツリ 1942年 岩手県 郷社諏訪神社の秋祭りに雨が降ると、和賀郡下の村祭りはほとんど雨降りになる。
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ナガレコウジン,クニシコウジン,サンポウコウジン 1983年 岡山県 勝田郡奈義町下小坂では、流れ荒神・国司荒神・三宝荒神の3つの荒神を祀っている。流れ荒神は、昔、洪水の際に流れてきたものを祀ったということからその呼び名となったのだという。
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タケノノボリ 1987年 長野県 昔,日照りが続いたとき,村人達が夫神岳と女神岳に「大雨を降らせてくれればあらん限りの供物をささげます」といって祈願した。そして長い布を竹の先に張って竜神をあらわし,幾つかの幟を立ててまず夫神に登って祈った。すると不思議なことに,夫神岳の上空に九頭竜のような形の霊体が現れて女神岳の上空に進み,山を包んだ。すると間もなく大雨が降ってきて村人達は助けられた。
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ヤマノカミ 1982年 山形県 山の神祭りの日は旧暦3月12日と12月12日の年越しの日で、山の神は春には天から下りてきて田畑を守り、秋には山に帰っていくという。
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〔オオカグラヤマ〕 1987年 長野県 群馬県との境にある。昔,山の麓で木こりが数人木を伐っていたところ,人気のない山なのに山の頂でかねや太鼓の物凄い音がしたという。驚いた木こり達は相談の結果,神社を建ててお祭をすることになった。その後は不思議なことや物音は起こらなくなった。また,この山に雨乞いすれば必ず雨が降るとされる。
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サンボタロウ 1959年 岡山県 美作那岐山付近の三穂太郎の伝説は天狗的な要素と河童的な要素が混じっている。サンボタロウは菅原道真の後裔の巨人で、大蛇を母に持つという。また、彼自身も、元は那岐山付近の蛇渕にすんでいた大蛇であるといわれる。
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ヤマノカミ 1971年 福井県 山の神は気が荒い。1月9日と12月9日の山の神祭りの時には、必ず初雪が降る。それで天気がポンポコ荒れることを、「山の神さん」という。山の神が白馬に乗っていくのを見た人もいる。
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ヤマノカミ,オイタアマ,ロウバ,イケノヌシ 1983年 岡山県 尼ヶ山の山頂には池があり、その池の主でもある山の神は、老いた尼の姿をしているという。ある年、日照りが続いて稲がみな枯れそうになり村中で心配していたところ、一人の老婆が現れて、自分を祀れば雨を降らしてやろうと言った。村人がその老婆の姿が見えなくなった池に祈ったところ、大雨が降った。今でも、日照りが続くとこの池に雨乞いをするのだという。
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サンボタロウ 1959年 鳥取県 日本列島の西南地域では、河童型の山の神の傾向が強いが、天狗型がないわけでもない。美作の那岐山付近柄は、三穂太郎という巨人が勢いを振るっている。このサンボというのは、天狗型と河童型が混じったものであるという。薩南の指宿市広森部落もこれにあたる。
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リュウ 1968年 千葉県 竜光山に住んでいた竜神の霊力によって雨を降らせる。竜頭の三匹獅子が腰鼓を打ち鳴らして舞うと、仲間が呼んでいると錯覚して竜が出現天に昇る。そのとき、雷鳴が轟き、にわかに曇り、雨が降るのだという。
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アマゴイ 1935年 熊本県 産山付近では、雨乞いのことを「潤ひ祭り」をするという。村内の淵に御神酒を持って行き、祈願する。また、奥まった所の水源地では、大分から人が来て、水をかき混ぜたり、地蔵様を叩いて、神や地蔵の勘気にふれて雨を降らそうとする。村内のある地では水を貰うのに途中で休むのを禁じている。
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オト 1964年 福島県 明治34,5年ころ、三人でたぬきとりに古峰神社のある山に登った。賽銭があったので拾い集めていると、発動機船のような「どどどど」という音が遠くから聞こえ、だんだん近づいて「どどーっ」と雪の落ちるような大音がきこえたという。驚いて逃げ帰ったが、神様のいましめであろうということである。
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ヤマノカミノテンバツ 1983年 山梨県 猟の好きな人が富士の裾野で猪を仕留めそこなって、向かってきた猪を抑えているときに、これで猪は終わりにするから勝たしてくれと山の神様に祈った。それで勝って猪を持って帰ってきたが、約束を棚上げにしてしまった。帰ってこないので探しにいったら、雪の中を立ち往生していた。山の神の天罰である。
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オグラヤマ 1987年 長野県 この山に登ると雨が降るといわれる。日照りが続くと,村人が蓑を着て山に登り,神様から剣先を借りて来て川に沈めて雨乞いをした。剣先を返さないと大洪水になるといわれていたので,必ず返しに行った。
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アメ,デンベイ,ハチベイ 1980年 広島県 八幡神社の祭りには必ず雨が降る。これは昔、デンベイ・ハチベイという悪賢い人たちが村人と裁判になり、悪知恵のために不利になった村人が八幡に願をかけて2人の口を封じてもらい、そのために2人は首を切られた。その祟りで雨が降るのだという。雨を見ると、村人は「デンベイとハチベイは成仏していない」と言う。
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ヤマノカミ 1982年 新潟県 旧12月12日の山の神祭りには、山形県小国町から山伏をよび、頭屋の祭壇の前にシメを張り、村の男をミコに立て、目隠しをし、両手に幣束を持たせてかがませ、山伏が経や陀羅尼を唱えて祈祷し、村民は棒で床板をたたきながら心経をよんだ。これで山の神がミコに憑き、問い役のゲンジトリが12月以降の狩のことや村内のことを聞き、それについて託宣があった。この神憑けの祈祷をシラツケ(シラモノツケ)といっていたが、大正初年には中絶した。
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ダイジャ 1983年 岡山県 雨乞いは、1度行えば十分というものではなく、降るまで何回も方法を変えたりして試みられなければならないものであった。勝田郡奈義町那岐山中の蛇淵では、雨乞いをするには、五升樽をこの淵に投げ込めば、その酒への返礼に、大蛇が雨を降らせるのだといった。或いは、この淵に鉄物を投げ込むと、大蛇が怒って雨を降らせるのだとも言う。
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