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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イチジャマ,イチジャマヤシキ
1972年 沖縄県
Tの妻が13歳の頃、咳をしながらイチジャマヤシキ(生悪霊屋敷)の側を通ったところ、そこのイチジャマの女に見つかり、取り憑かれた故か頭痛がした。アンキングヮ(脈を取る人)を呼んでウシヌキウガン(取り除ける儀式)をさせて、癒えた。

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イチジャマ
1972年 沖縄県
Tの妻の母がイチジャマ(生悪霊)の女から子豚を2円50銭で購入した。買った翌日に子豚は死んでしまったが母はイチジャマに黙って残金を長男に払いに行かせた。母はその日に腹痛、翌日には長男が発熱。アンキングヮ(脈を取る人)を呼んでウシヌキウガン(取り除ける儀式)をさせて治ったが、その時アンキングヮにイチジャマとハカイピキ(商行為)をするとはと叱られた。
類似事例

イチジャマ
1972年 沖縄県
Tの弟が夜中に腹痛を起こしたが、イチジャマ(生悪霊)に取り憑かれた故か否か、村のビジル(賓頭盧、霊石の意)を持ち上げて判断する事になった。幸いイチジャマの憎しみが解けたので、ビジルの許より帰宅する前に癒えた。
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ウジガミノタタリ
1970年 福島県
A家では昔、家人が病気になったのでワカ様に拝んでもらうと、前にそこに住んでいたウジガミの祟りだといわれたので、祠を作って祀ったところ、病気が治った。
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ロウバ,キツネ
1955年 静岡県
常に揉め事があった家で、嫁が寝込んでいると、老婆が入ってきて嫁を押さえた。押さえられた所は団子のように高く腫れあがり、治らなかった。こうしたことが度重なり、嫁は「婆さんが来た」と騒ぐ様になった。むごくした婆さんの祟りとも、狐憑きともいった。
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シンケイヤミ,キダマギ
1981年 東京都
昭和のはじめ、o氏の長女pがイトコと2人で遊んでいてブヨに刺され目蓋が大きく腫れあがった。pの母はなぜpだけがこうなったのかと心配しすぎてシンケイヤミになった。Fミコに見てもらうと、oが屋敷の隅の、屋敷を守る住吉様がのっている杉の木の根を伐ったのと、山で精霊の宿るキダマギを切ったためだと言う。Fミコの指示どおりにするとpも母もすぐに良くなった。
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ミコ,シリョウ,カミサマ,ホトケサマ,タカイヘンレキ
2001年 青森県
30代初めの頃、墓の移葬を手伝ったところ、頭蓋骨の一部をたまたま掘り起こしたことで死霊にとり憑かれてしまい、突然に体が不調となってしまった。だが、神仏の拝み方などを身につけていく中で神仏の声が聞こえるようになったり、肉体を離れたタマシイだけによる他界遍歴を繰り返したりするようになり、一心にカミサマに祈ったところ癒された。以後、段々と人々の悩み事の相談も受けるようになった。
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イキジャマ
1985年 沖縄県
子供が急に痙攣を起こしたり異変があると「イキジャマに食われた」と言う。イキジャマを見つけるのはユタおじいさんである。イキジャマする家は決まっていて、大体は結婚した女の人がやる。
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タヌキ,(ツキモノ)
1989年 長野県
タヌキが人に憑くことがあるという。憑かれた人は、夜になると外をふらふら出歩いたりしたという。離すときは、祈とうしてもらったり三峯神社へ頼みに行ったりしたという。
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ゴウライ,(カッパ)
1977年 和歌山県
昔、ある人がゴウライという場所に草刈りに行き、仕事の合間に水浴びをしていたところ、ゴウライに追いかけられ、家まで逃げ帰った。寝間まで追いかけられた人がおり、寝間をよく見ると小さな小石があってゴウライに憑かれたのだが、和尚さんを頼み施餓鬼をしてもらうと治ったという。
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トンチボ,ヤマンカミサン
1995年 新潟県
シュウオトヤ(婆さん)が弘法峠でトンチボに憑かれた。熱い鍋に手を入れるようなしぐさをしたり、窓に立ち小便をしたりする。風呂を嫌い、握り箸で物を食べる。医者に見せるとチュウキと言われた。アリガタヤに拝んでもらい、餅、魚、酒などをヤマノカミサン(トンチボ)に供してよくなった。
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ダイジャ
1986年 愛知県
両親と娘三人暮らしの家に、娘のところに通う若者が現れた。どことなく魔物のような若者を怪しんだ母親が、娘の部屋に訪ねてきた若者に湯茶を出した際に針と長い糸を隠し持って、袴に深く針を縫い込んで縛ってしまった。苦痛の色を露わにした若者は、消えるように立ち去った。翌日の朝、両親が親類と一緒に糸を辿っていくと、大昔に造られた池に着いた。そこでは大蛇が針と糸を縫いつけられて苦しんでいたが、やがて息絶えた。娘はやがて子を産んだがその子の周りを小さな蛇がたくさん這っていた。娘と子を菖蒲湯に入れ家の周りにも菖蒲を並べると蛇は消え娘もすこやかになった。
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イチジャマ
1972年 沖縄県
代々悪霊に取り憑かれた呪術者であるイチジャマ(生悪霊)の者は秘伝の儀礼により他者に損害(病気・財産損害・火事・不満等)を与える力を持つ。イチジャマと判明した者は社会的に追放された。女に多い。
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キツネツキ
1983年 茨城県
昔、へんなふうになってしまった女の人がいて、頭から半天を被ったり褌をつけて部屋で腰巻1丁になって逆立ちしたりした。大光院のワカサマに御祈祷してもらうと狐憑きとわかったのでガキ様に油揚げ・お強飯をあげた。
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イチジャマ
1972年 沖縄県
代々悪霊に取り憑かれたイチジャマ(生悪霊)の家系は「種子を悪くする」という事で結婚に支障があった。家族の反対を切ってイチジャマの噂のあるN家の娘と結婚したM家の息子は間もなく死去した。
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イズナ
1988年 岩手県
イズナに憑かれて、病院へ行っても治らなかったが、千葉氏(九戸神社別当)やモノシリに祓ってもらうと回復した。実際にイズナに憑かれたと思ったことがある人に聞くと、20日間ぐらい頭痛・発熱が続き、病院へ行っても異常なしと言われ、今度はあるおばあさんのところへ行って祓ってもらって仕事を休んだという。
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ハカイシノタタリ
1981年 和歌山県
話者の娘が椎の実を拾いに行き、墓石に腰掛けて、帰ってきて熱を出した。近所のお婆さんが「玄関の敷居に座らせ、お茶とお線香を立ててイタミを逆さにして『飛んでけ』と言って3回仰ぐとよい」と教えてくれ、そうしたら治った。
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アクギノバアサン
1985年 愛媛県
アクギの木の前の地蔵のところに、「あくぎの婆さん」と呼ばれる、老婆の幽霊が出た。
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レイ,(ツキモノ)
1989年 長野県
霊が人に憑くことがあった。祈とうして離してもらったという。
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カナヤマサマ
1981年 東京都
明治末、鍛冶屋をしていたtはuに弔いに使う色紙を貸した。その後tはuに返すように求めたがuはすでに返したといって応じなかった。カナヤマサマを拝めば罪のある方に罰が当るというのでカナヤマ様を拝もうということになり、tは1周間酒を断ち毎晩丑の刻にカナヤマサマを拝んだ。何の変化も無いのでuは笑っていたが、もう1週間拝むとuは尻に火がついたようだといって庭を転げまわった。uはtに謝ったので、tはカナヤマサマにお願いして治してもらった。
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ミサキガミ
1992年 宮崎県
ある人の妻が大病を患ったので、文化年間に活躍した修験の金剛院が加持したところ、原因は病家が御崎神の通路をふさいでいたことだとわかった。転宅させたら、病は癒えた。
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