ヒ 1963年 岡山県 夏の夜、200mほど先の家の屋根から火が出たが、まったく誰も騒がないので変だと思っていると、急に火が消えた。実際何もなかった。
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キツネビ 1983年 東京都 春の夜、帰る途中でパーッと天が明るくなって火が消えた。行ってみるとなんでもなかった。燃えあがった火はなんであったかわからずじまいであった。
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ヒノタマ 1999年 宮崎県 子どものころ、蛍狩に行ったときの話。友人と橋の上で一休みしていたら、石の川原から直径3㎝ほどの真っ赤な炭火のような火がまっすぐに上がり、目の前で炸裂した。ぞっとして急いで帰った。
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ヒノタマ 1960年 静岡県 家のところにある川の土手に立っていたところ、前の家の土手のところから火の玉が飛んできて、立っているところから10mくらい横に落ちた。色は赤で小さかった。すぐ落ちたところへ行ってみたがなんともなっていなかった。うす曇で風が弱い日だった。
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キツネ 1933年 長野県 油を買いにいった帰り、田の中に急に燈火がついた。燈火は火の玉になり矢車のように廻って消えた。気づいたときには油はすっかりなくなっていた。
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イタチ 1937年 福島県 母が井戸端で2尺ばかりの人を見た。なんとも形容できない変なみっともない顔であった。間もなく消えたが、鼬だろうとのことであった。8、9尺ほどポコポコと赤青い火が立ちのぼり、ポッと消えるので鼬だという。
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ヒノタマ 1966年 群馬県 昭和20年ごろ隣の家が火事になった翌晩から3晩くらい続けて、焼け跡の地上五間くらいの所に、茶呑茶碗くらいの大きさの青赤いような球が、夜8時頃から12時頃まで動かず、消えずに出ていた。火事があったので火玉が出たのだろうということであった。
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ヒノタマ,カイイ 1978年 1月6日の夜丑三つ時に家に帰り戸の前でふと後ろを見ると月も無いのに影が出ていた。不思議に思い道に出て空を見ると西側に火の玉があった。音も無くどこかへ飛んで行った。
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ヒバシラ 1938年 長野県 夜9時頃、窓ガラス越しに「ブラ提灯」そっくりな2尺くらいの長さの火がぱっと映った。同僚たちもこの火を見た。たちまち消えてしまったが、3日後、同時刻に半里ほど先で火事が起こった。これが火柱なのか、よく分からない。10年ほど前の話である。
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テンカ 1951年 兵庫県 地蔵盆の夜、戸外で友人6、7人と立ち話をしていたら、天火が出た。明るくなったので振り返ると、マグネシウムを焚いたように明るい光りものが、シューと音をたてて田の中央から垂直に昇天していった。
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ヒノタマ 1964年 福島県 幼い頃、4500メートルも離れている村の北のほうの上空を、いくつも火の玉が横に移動していくのをみた。
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コボウズ 1983年 愛媛県 山仕事から帰ってくるとユルイ(囲炉裏)で四~五人の子供が手を火にかざしている。家の中に入るとこそこそと床下へもぐって見えなくなった。
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コボウズ 1983年 愛媛県 山仕事から帰ってくるとユルイ(囲炉裏)で四~五人の子供が手を火にかざしている。家の中に入るとこそこそと床下へもぐって見えなくなった。
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クモ 2000年 鳥取県 囲炉裏に大きな火を焚いて待っていたら、天井から自在鉤をつたって大きな蜘蛛がぞろぞろ降りてきた。
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ムジナ 1933年 長野県 夜になると、狢が何でもないところで火をどんどん焚いては手拭で頬かむりをして、手をくるくる回していた。
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シメナワ 2000年 香川県 正月14日に、浜から採ってきた清浄な砂の上で、大型の注連縄を形が崩れないように焼いたものを、屋根の上に投げ置くと火事が起こらない。
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ベンジョノカミサマ 1982年 宮城県 便所の床に落ちていた米粒を「もったいない」と拾って食べたら神様になって、窓から空に飛んでいってしまった。
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コボウズ,アカシャグマ 1985年 愛媛県 小坊主とアカシャグマという小童の話がある。山仕事から帰ってきて家の中を見ると、薄暗いのでよくわからないが、囲炉裏で四・五人の子供が手を火にかざしてあたっていた。不思議に思って家の中に入ると、こそこそと床下にもぐって見えなくなった。
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キツネビ,チョウチン 1939年 青森県 若者達が夜食にしようとして鳥を追いかけていたが、突然自分の登っていた木の根から火が出た。木の上の男がこの炎が熱くないことに気付いて飛び降りると、火は消えてなくなった。
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ヤマンバ 1977年 静岡県 戸口で、団子と偽って焼いた石をやまんばに食べさせたところ、川に飛び込んだ。
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