ケンムン 1975年 鹿児島県 火に当たっている猫のような姿のケンムンがいた。蹴ると、上にのしかかってきたが、足をつかむと、叫んで手をかさんだ。ケンムンを見世物にしようと考え、棒を持って追いかけたが、見失ってしまった。
類似事例 |
|
ケンムン 1981年 鹿児島県 塩炊きをしていると、子どもの声が火の回りでする。しかし人影は見えない。ケンムンは火遊びが好きで、マァッギ(たいまつ)をかまどから出したりして遊ぶ。ケンムンは強そうな人の所には出ない。
類似事例 |
|
ケンムン 1981年 鹿児島県 子供と共に歩いていると、青い炎が数個見えた。子供が声を上げたので口をおさえた。この炎はケンムンのサラで遠くにいるようで意外に近くにいるものだ。悪口などを言うとケンムンにだまされてしまうので、口をふさぐ。
類似事例 |
|
ケンムン 1975年 鹿児島県 海亀の卵をとるために、海岸の小屋で生活していたが、仕事が終わって帰ってみると火のそばにケンムンが坐っていた。人の気配にケンムンは慌てて入口から出ていったが、その際狭い入口から空気のようにすり抜けていった。
類似事例 |
|
ケンムン,アオイヒ 2001年 鹿児島県 ケンムンが砂糖小屋に遊びに来ると、砂糖が炊き上がるまで遊ばせておいた。そうするとおとなしいが、手を出すと砂糖が出来なくなる。砂糖が出来たらケンムン達に自分の家に帰るように促す。すると青い火になって飛んでゆくという。
類似事例 |
|
ケンムン 1980年 鹿児島県 夜、火のあたりにケンムンがやって来た。小屋の前につないであった牛にも石を当てるいたずらをした。
類似事例 |
|
キジムナー 1989年 沖縄県 キジムナーは、小さい子供で真っ赤なちぢれ毛を垂らし猿に似ている。キジムナーは、夜中の12時から1時頃、山から火を盗みにおりてくる。友達になると毎晩海に連れて行かれ、必ず大漁になるが、どの魚も片目をとられている。大の字形になって寝るときは、キジムナーに2、3分圧迫され、意識はあるが身動きできない。キジムナーが来るときはウーとかすかな音がする。
類似事例 |
|
ケンムン 1977年 鹿児島県 老婆の所に、ケンムンがいろいろな物を持ってやって来た。老婆が、一番怖いものは何かとたずねると、ケンムンはタコだと答えた。次に怖いのは何かと問うと、夜明けに鳴く鶏だと答えた。そこで老婆が手に唾をつけて手を叩くと、ケンムンは二度と現れなかった。
類似事例 |
|
ケンムン 1987年 鹿児島県 砂糖小屋に泊まっているとケンムンが来て火にあたった。ケンムンが「何が一番怖いか」と聞くので金が怖いと答えた。ケンムンは蛸が怖いと言っていた。毎日ケンムンが来て邪魔なので蛸を投げると驚いて逃げ、翌日金を沢山置いていった。
類似事例 |
|
ケンムン,ケンムンマチ 1981年 鹿児島県 目脂が出て赤く腫れ、痛みを感じると、ケンムン(化物)に目を突かれたという。ケンムンはケンムンマチ(化物火)を点滅して道を迷わせて危害を加える奇怪な存在であったといわれる。
類似事例 |
|
ケンムン 1977年 鹿児島県 月夜に魚釣りに出たら、ケンムンの火が千個も万個も群がっていた。翌日、草を切りながら浜辺を確かめてみると、ケンムンの足跡が千も万もあった。
類似事例 |
|
ケンムン 1977年 鹿児島県 ある人が夜釣りをしながらケンムンの悪口を言っていた。するとその人は夜通しケンムンにつねられた。その夜はまんじりともできず、ほうほうの態で家に逃げ帰ったという。
類似事例 |
|
ケンムン 1977年 鹿児島県 漁に行った時、ケンムンの鳴き声を聞いたことがある。親が「ヨー、ヨー」と言えば、子が「アー、アー、アー」と鳴いていた。
類似事例 |
|
ケンムン 1977年 鹿児島県 塩炊き小屋に来たケンムンに、熱湯をかけて追い払った。すると、仲間を千匹も万匹も連れて仕返しに来た。それで、大きな桶をかぶって難を逃れることができた。
類似事例 |
|
ケンムン 1975年 鹿児島県 水をくみに行って帰ってくると、かまどのそばで相撲をとる、背の低いマユ毛の長い2人の子供がいた。相撲をしたいと言ってきたので、少し待たしている間に、水くみの缶を木にうちつけると、2人のケンムンは逃げていった。
類似事例 |
|
ケンモン,マッタビ 1943年 鹿児島県 男が浜の塩屋で塩焼きをしていると、ケンモンが来て座り、竈で火にあたっていた。男がうるさくおもって湧いた塩湯をかけると、キャッと鳴いていなくなった。翌朝、大きなマッタビが塩屋の外で死んでいた。ケンモンはマッタビが化けたものだった。その後、男はケンモンの仇討をうけたという。
類似事例 |
|
ケンムン 1990年 鹿児島県 あるとき、塩小屋の前にケンムンが座っていた。燃えさしの薪で追い払うと、翌晩、何匹ものケンムンが怒ってやってきたという。夜に漁に行くときにケンムンがついてくると大漁になるといわれる。ケンムンよけにヤツデを下げておくとその夜、馬が死んだ。
類似事例 |
|
ケンムン 1974年 鹿児島県 昔、ある漁夫が釣りに出かけ、とった魚の目玉を取られた。ケンムンの仕業だと悪口を言うとケンムンが沢山出て来たので、集会所に逃げた。漁夫はセーロ(蒸し器)の中に入って隠れていると、間もなくケンムンがやってきて、あたりのものを手当たり次第に壊した。しかし、セーロには近寄らず、帰りがけに敷居を枕にして寝ていた人を殺して出ていった。
類似事例 |
|
ケンムンマッツ 1981年 鹿児島県 人間の懐中電灯の光はゆっくりだが、ケンムンマッツ(妖火)は飛び跳ねる。父の帰りを待っていると、ケンムンマッツをたくさん見かけた。その間に父が戻ってきた。ケンムンマッツを見ても知らぬふりをしろと言われた。
類似事例 |
|
ケンムン 1980年 鹿児島県 マシイ(妖火)の見える所では、ケンムンのサラが光ってその姿が見える。塩炊きをして、火を使っているとよくケンムンを見た。ある日火を囲んでいると、ケンムンがおならをした。寒いから火にあたりたいというので、火の番と塩くみを手伝わせた。
類似事例 |
|