シノシラセ 1995年 福島県 檀家の人が亡くなると、寺には知らせの現象が起きる。男ならば本堂の大戸が開いた気がする。女ならば流しで洗い物をする音や米を研ぐ音がする。
類似事例 |
|
タマシイ 1944年 山梨県 死の3日前には魂が抜け、親戚宅に寄ってから寺へ行く。この時、戸を開く音や勝手元で茶碗がガラガラする音が鳴る。また、魂が寺へ行くときは、青い火を曳くとも言われている。
類似事例 |
|
テング 1985年 高知県 天狗は様々な音を出す。木を倒す音や、鉄砲を撃つ音、太鼓をたたく音や、虫送りをする音などである。
類似事例 |
|
ムジナ 1990年 秋田県 狢は夜に、太鼓の音や木をきる音、倒す音をさせる。
類似事例 |
|
タヌキ 1981年 長野県 泊り込みで炭焼きをしていると、夜中に木を切る音、木が倒れる音がする。出て見ても何もない。小豆を洗うようなザラザラという音もする。タヌキの仕業。
類似事例 |
|
シキャダ 1969年 鹿児島県 人が死ぬ前には、シキャタが現れる。これは例えば怪我で人が死ぬ場合、その人が怪我をした場所で夜中に叫んだり喚いたりする声が聞こえる。病気の場合は家の墓地で墓穴を掘る音が聞こえたり、夜中に葬列の音がしたりすることを指す。
類似事例 |
|
(シノゼンチョウ) 1982年 群馬県 寺の住職は死の予知に敏感で、死人の来る草履や駒下駄の音が聞こえたり、女なら流しで茶碗の音、男なら本堂で筆の音をさせたりするのを聞くという。
類似事例 |
|
オト,タヌキノタイコ 1914年 岩手県 深山で夜に大木を切り倒す音がすることがある。初めは斧の音がして、次に木の倒れる音がし、その木の倒れるときの風が人のいるところにブワリと来るという。その他に太鼓の音が聞こえることもある。いわゆる狸の太鼓なのだろう。
類似事例 |
|
タヌキ 1981年 長野県 寺尾の山に炭焼きに行くと、夜中に木が倒れる音や小豆を洗う音が聞こえる。たぬきの仕業。
類似事例 |
|
オト,テングノキダオシ 1937年 福島県 夜中に斧の音が聞え、バリバリと大木の倒れる音がする。天狗の木倒しと呼ばれている。
類似事例 |
|
タヌキバヤシ,マタヤマカグラ,テングバヤシ 1938年 石川県 深夜にどこからともなく太鼓を叩くような音が聞こえてくる。笛の音もするといわれている。
類似事例 |
|
シヌマエノヒ 1966年 群馬県 本家の人が死ぬ前の日、足のひびが痛んで眠れず、夜中ごろうとうとしていると、高下駄の音が近づいてきて、家の戸を開ける音がした。見に行くと戸は開いておらず、今度は雨戸を叩く音と倒れる音がしたが、やはりどうもなっていない。次の日の朝、本家からおじいさんが心臓まひを起こしたとの知らせがあった。
類似事例 |
|
オト,シノヨチ 1966年 鹿児島県 死を予兆する音として、「棺を作る音、釘を打つ音があった」、「オモイ(泣き女の声)があった」、「スルスのイネスリ音が3つも4つもした」、「米を搗く音がした」などがあるという。
類似事例 |
|
アズキアライ 1933年 長野県 夕方になると、川端などでシャキシャキと小豆を洗うような音が聞こえてくることがある。音のする方にいってみると、何も聞こえない。離れるとまた聞こえてくる。小豆洗いの出るところは村人は恐れて往来しなかった。
類似事例 |
|
ユウレイ 1979年 岐阜県 子どもを残して死んだ母親が、夜中幽霊になって出て仏壇にお参りする音が聞えた。音がするから開けてみても誰もいなかった。
類似事例 |
|
オト 1980年 静岡県 雨の日に山へ行ったときに、ガシャンガシャンと音がする。音のするほうに石を投げると音がしなくなるが、また少し離れたところで鳴り出す。それが繰り返される。
類似事例 |
|
(シノシラセ) 1967年 栃木県 1935年頃、寺の住職が一時いなかったときのこと。留守居の人が、死んだ人が知らせをする音をたびたび聞いた。お勝手の戸の開く音がすれば女、玄関で靴や下駄の音がすれば男だという。
類似事例 |
|
セコゴ,(カッパ) 1976年 大分県 トチーンと山の中で木を伐る音がしたり、水に飛び込む音がする。これはセコゴがやっている音であるという。
類似事例 |
|
オト 1980年 静岡県 自分たちがいるところからちょっと離れたところで音がする。下払いをしたり木を切ったような、ドサンという音が聞こえるらしい。
類似事例 |
|
コソコソイワ 1931年 岡山県 夜その岩の近くを通ると、コソコソのような音が聞こえる。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1977年 秋田県 足音や茶わんを鳴らす音がする。また、夜戸を開ける音はするが閉める音がしないなどは死の予兆として考えられている。
類似事例 |
|