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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

カゼフケ
2001年 高知県
農家の奥さんが、墓掃除のあと帰ってくると急に高熱を出した。太夫さんに拝んでもらうと、死霊のカゼにフケられたとしてお祓いや祈祷をしてくれ、帰宅するとけろりと治ったという。カゼフケにやられる、カゼフケにあうなどという。

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カゼフケ,シリョウ
2001年 高知県
主人が魚取りから帰ってくると、首が痛くて回らず、寝込んでしまった。太夫(神主)さんに着ていたパジャマを見てもらうと、死霊のカゼにフケられたのだろうとして、祈祷などしてくれた。帰宅すると主人はもう起きて外でたき火をしていた。
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ヤマノカミ
1967年 大分県
カゼをひいて熱がでた時は、山の神にカゼ熱全快のお願いをたて、熱がひいたら山の神のある場所以外の土地の土を一握り竹の皮または紙に包んでお礼参りをする。
類似事例

オハカノヌシ
1983年 香川県
あるお婆さんが山の中で墓石を見つけ、まわりを掃除してお花をあげた。しばらくするとお婆さんが病気で動けなくなった。拝んでもらったところ、お墓の主がお婆さんにお花をあげてもらった事がうれしくて憑いたのだという。
類似事例

ハカイシノタタリ
1981年 和歌山県
話者の娘が椎の実を拾いに行き、墓石に腰掛けて、帰ってきて熱を出した。近所のお婆さんが「玄関の敷居に座らせ、お茶とお線香を立ててイタミを逆さにして『飛んでけ』と言って3回仰ぐとよい」と教えてくれ、そうしたら治った。
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カミノタタリ
1944年 宮崎県
神はカゼやクサという病気を憑けることがある。カゼは谷の口のような所を流れている山の神の気にふれたときにかかるものである。クサは草についている悪霊による災いだという。このかかる神を押さえるのが各家の屋敷内に祀る神である。この神は肥後から落ちてきた時、背負ってきたきたものだといわれている。
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ゼンチョウ,リュウジンサマ
1946年 愛知県
息子の嫁が高熱で倒れたとき、厚く信仰していた近所の龍神様へ夜の11時ごろにお参りに行った。しきりに雨が降っており、傘が重くなって全身が汗でびっしょりと濡れた。一心に祈っていると神社の裏からすばらしいうなり声が聞こえ、嫁が助かると思った。家に帰ってみると熱は下がっていて、その後全快した。
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ミコ,シリョウ,カミサマ,ホトケサマ,タカイヘンレキ
2001年 青森県
30代初めの頃、墓の移葬を手伝ったところ、頭蓋骨の一部をたまたま掘り起こしたことで死霊にとり憑かれてしまい、突然に体が不調となってしまった。だが、神仏の拝み方などを身につけていく中で神仏の声が聞こえるようになったり、肉体を離れたタマシイだけによる他界遍歴を繰り返したりするようになり、一心にカミサマに祈ったところ癒された。以後、段々と人々の悩み事の相談も受けるようになった。
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ナガムシ
1990年 香川県
昔、おばあさんが火傷みたいになり、体の半分だけが痛んだ。拝んでもらったら、人に貸している畑にいる長虫の神さんが火傷をして苦しんでいると言われた。草を刈って焼いていたらしい。
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カゼ
1990年 佐賀県
岸岳に関わる怨霊がさ迷い歩いており、これを「カゼ」と称する。カゼにあたると発熱悪寒の末、死にいたる。薬では治らず、波多三河守様に祈願するしかない。
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カゼフケ
1942年 高知県
土佐山村ではカゼフケに逢うことを「山の神の眷属に出逢うた」などと言って、祈祷師に呪禁してもらう。昭和16年12月にある青年が木出しで病気になって寝込んだ。家族の者がこれを堅く信じていたという。
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タタリ,シリョウ,ショウ
1965年 宮崎県
タタリや、死霊が憑いたときは、太夫さんに見てもらう。「ショウが憑いた」といわれ、神棚の前でお祓いをしてもらえば、治る。
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シマヘビ
1979年 徳島県
ある女性が田植えをしていたところ、シマヘビが出てきたので近くにいた男性に殺してもらった。女性は長く患い、太夫さんのところに行くと、殺した蛇が太夫さんにうつって、「丑年の人に頼んで殺してもらった」と言った。ことわりをすると、治った。田には一の宮という蛇を祀った神様があり、シマヘビはそのお使いだったという。
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ジガミノタタリ
1984年 新潟県
ある家の主人が風邪を引いたようになって寝込んだが、そのうちに口が利けなくなり、耳も痛くなってきた。入院したが、病名がわからない。「八海山」が神さまにうかがったところ、「地神さんの祟り」ということがわかった。その家の地神は屋敷の藤の木の根元にあり、毎日お椀1ぱいの飯を上げていたが本尊のムジナの眷属が多くなってそれでは足りなくなったという理由であった。早速たくさんの供え物をしてまつったところ、主人は急に回復した。
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タメニオチタコノタマシイ,(トイギキ),(ホトケオロシ)
1984年 新潟県
70歳になったお婆さんが気がおかしくなり医者に診せても治らなかった。嫁が「沢根の不動さん」へ連れて行くと、近所でタメに落ちて死んでしまったが、あまり供養してもらえず、迷っている子の魂があり、畑仕事でしゃがんでいるときにおぶさったものだ、といわれた。また、情けをかけるといつまでも憑いているといい聞かされた。お婆さんは小さな地蔵を一つ作って大日さんにあげ、お前は坐るべきところに坐って、家のものに供養してもらえといって祈った。それからお婆さんは回復した。
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キシダケバッソン
1989年 佐賀県
草刈り中、急に悪寒がして足が動かなくなった。一緒に作業していた者が「キンダケバッソンの祟りだ」というので、急いでバケツ1杯にお茶を沸かして供えたところ、それまでの苦しみが嘘のようになくなった。
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カゼフケ
1942年 高知県
高岡郡下半山村では、山で急に病気になって高熱を出すことをカゼフケに逢ったという。同郡黒岩村ではカザフケに当たると言っている。
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ヤシキガミ
1985年 愛媛県
主人が大病したとき、大洲のえらいおがみやさんにおがんでもらった。四百年前の霊がとりついていると言われた。家まで来てもらったおがみやさんは「ここへ塚を建てて祀りなさい」と言った。主人の病気は治り、家の守り神となっている。
類似事例

セキノカミサマ
2000年 神奈川県
風邪で死んだ旅人の塚があり、咳の神様とされていた。風邪を引いた時はご飯が炊き上がるまでのあいだに拝みに行けば治ると言われていた。
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イキリョウ,キツネツキ
1955年
ある若者の父親が病気になったので、拝んでもらったところ、部落の近所のある人物の生霊が憑いていたが、その恨みは人違いであることを説明すると、生霊は去り、父親の病気も良くなったという。
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カゼ
1985年 長崎県
海や山で仕事をしている時などに突然悪寒に襲われ、家に帰っても木が変になり、会話することを好まず、生気を失って寝込むといった経過を辿る。これをカゼにあたったとかカゼに会ったなどと呼ぶ。医者では治らず、ホウニンの所へ行って治療する。
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