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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ゼンチョウ,リュウジンサマ
1946年 愛知県
息子の嫁が高熱で倒れたとき、厚く信仰していた近所の龍神様へ夜の11時ごろにお参りに行った。しきりに雨が降っており、傘が重くなって全身が汗でびっしょりと濡れた。一心に祈っていると神社の裏からすばらしいうなり声が聞こえ、嫁が助かると思った。家に帰ってみると熱は下がっていて、その後全快した。

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リュウジンサマ
1995年 愛知県
話者の家人が病になり、治らなかった。八卦の人に見てもらったら、屋敷内の栗の木の洞に龍神様がいたのだが、その木を伐ったときに居場所がなくなってしまったのがうつろいて、救いを求めて取り憑いているといわれたので、乾の方向に祀ったら家人は治った。
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ジガミノタタリ
1984年 新潟県
ある家の主人が風邪を引いたようになって寝込んだが、そのうちに口が利けなくなり、耳も痛くなってきた。入院したが、病名がわからない。「八海山」が神さまにうかがったところ、「地神さんの祟り」ということがわかった。その家の地神は屋敷の藤の木の根元にあり、毎日お椀1ぱいの飯を上げていたが本尊のムジナの眷属が多くなってそれでは足りなくなったという理由であった。早速たくさんの供え物をしてまつったところ、主人は急に回復した。
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ヤクジン
1976年 東京都
天保8年2月下旬、次女の乳母が日暮れに急に寒気立ち、夜着を被って打ち伏せていたところ、翌朝になり、昨夜より風呂敷包みを背負った男が側にいると言った。これは疫神かと、種々の札を枕元に掛けたところ、男は立ち去ったといって全快した。ところが上野の祭礼に主人とせがれとで行ったところ、急に歯が痛くなり、家に帰ると治った。すると乳母が再び寒気を訴えた。そこで刀を抜き乳母を峰打ちにしたところ、男がすぐに立ち去るので、障子を開けて欲しいと言った。障子をあけると乳母はそこで倒れたが、そのまま起き上がり正気となった。早く塩をまいて箒で掃き清めよ、と言った。
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リュウジン
1982年 京都府
大旱魃の時、長者屋敷の竜神井戸にもし水を授けてくれたら娘を嫁に差し上げますと祈ったところ、田畑に水が満ち、娘は竜神に嫁に行った。娘は夜井戸に来て頼めば欲しいものは何でも出してあげようといい、ある年皿を借りて一枚割れたまま返すと井戸からすすり泣きが聞こえ以後願いは聞き入れられなくなった。
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ハカイシノタタリ
1981年 和歌山県
話者の娘が椎の実を拾いに行き、墓石に腰掛けて、帰ってきて熱を出した。近所のお婆さんが「玄関の敷居に座らせ、お茶とお線香を立ててイタミを逆さにして『飛んでけ』と言って3回仰ぐとよい」と教えてくれ、そうしたら治った。
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ホウソウガミ
1952年 山梨県
隣の爺さんが病気になり、いくら暖めても寒気がする。床に入って寝ていたら疱瘡神が組んで出てきた。「疱瘡神だぞ」と注意したが、爺さんも子供も死んだ。隣家なので夫もお通夜に行ったが、疱瘡神を背負ってきて死んだ。
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ダイジャ
1986年 埼玉県
昔、じいさんと娘がいた。その娘は不思議な力を持っていた。ある年日照りが続いたので村人が娘に雨を降らせて欲しいと頼みに行くと娘は「七日七晩は決してお堂に入らないように。」と言ってお堂に入った。一人の若者がお堂を覗いてしまった。するとそこには頭が二つの大蛇がおり、若者の顔を見ると天に駆け昇ってしまった。すると空から大雨が降りだし、三日三晩降り続いた。村人は娘を竜神様として沼のほとりに両頭庵というお堂を建ててお祀りした。
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タヌキ
1970年 高知県
老婆が高熱を出したので、寺で祈祷を頼んだ。ある人が何か悪いものが憑いているといって、外でトンガラシをいぶしていると病人は障子を破って外に出た。これは狸のせいだと言って、押さえつけて憑き物を落とした。
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ヘビ
1952年 東京都
峠の道で大蛇に石を投げつけた男が熱病にかかり、巫女の占いで蛇の祟りとわかった後は手厚く蛇の供養をした。娘の話者は、巫女が拝む際にとぐろを巻く大小の蛇に見つめられたという。
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タヌキ
1970年 高知県
老婆が具合が悪くなったので祈祷師に見てもらうと、憑き物のせいだといわれた。両足を持たせて逆さ吊りにすると、老婆は物凄い力で跳ね除けて家を飛び出し、跳ね返ったと思ったら病気が治った。狸の仕業だったのだろう。
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カゼフケ
2001年 高知県
農家の奥さんが、墓掃除のあと帰ってくると急に高熱を出した。太夫さんに拝んでもらうと、死霊のカゼにフケられたとしてお祓いや祈祷をしてくれ、帰宅するとけろりと治ったという。カゼフケにやられる、カゼフケにあうなどという。
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タケノノボリ
1987年 長野県
昔,日照りが続いたとき,村人達が夫神岳と女神岳に「大雨を降らせてくれればあらん限りの供物をささげます」といって祈願した。そして長い布を竹の先に張って竜神をあらわし,幾つかの幟を立ててまず夫神に登って祈った。すると不思議なことに,夫神岳の上空に九頭竜のような形の霊体が現れて女神岳の上空に進み,山を包んだ。すると間もなく大雨が降ってきて村人達は助けられた。
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イヌガミ
1954年 高知県
弘化年中、高知城下にある商家の嫁が病気になった。治療の効果がないので高僧に祈祷を頼みに行ったら、そこで30歳ほどの女性が祈祷を受けていて、犬のように叫んでいるのを見たと、随行した下女が語った。
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イヌガミ
1951年 大分県
犬神持ちであるM家の隣家で細君が急に発熱した。祈祷師が「犬神が憑いた」というのでM家に抗議したが、逆に悪事を暴かれてしまった。そこで仕方なく、夜、M家裏の竹薮に小豆飯を一升分供えておいた。翌朝小豆飯は見えなくなっており、細君は快癒した。
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リュウ
1975年 山形県
最上川の渕にすむ龍が天に昇ると次の日は雨。昔河島の小屋で説教していた和尚のもとにあらわれた女が龍宮に住む者だと名乗り、説教のおかげで悟りを開くことが出来たお礼にと材木千本と杓子と縫い目のない衣を授けた。この杓子で水を汲むと水が塩辛くなる。
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ユダテシンジ
1956年 宮城県
大きい湯立釜で熱湯を沸かし、これに神官が着衣のままで入り、息絶えるころに介添え人が助け出す。のち、その神官が一年中の農作物の豊凶・疾病の有無などを託宣したという。
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ジゾウ
1958年 三重県
4、5歳の子が高熱に苦しんでいた。ある夜父親の夢枕に新道の地蔵様が立ち、早速お参りに行くとその日の夕方から熱が下がったので立派なお堂を建てた。この話が広まり、地蔵様は付近の村々から参拝者が集まる流行神になった。流行は4、5年続いた。
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タメミズチョウジャノゲジョノタタリ
1995年 宮城県
溜水長者が息子の結核を治すために、下女を殺してその肝を食べさせた。話者の夫の父が病気になったとき、祈祷師に拝んでもらうと、その下女が頼ってきたのだと言われた。祈祷師に言われて、下女を祀った山の中の地蔵様を拝んだ。
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タメミズチョウジャノゲジョノタタリ
1995年 宮城県
溜水長者が息子の結核を治すために、下女を殺してその肝を食べさせた。話者の夫の父が病気になったとき、祈祷師に拝んでもらうと、その下女が頼ってきたのだと言われた。祈祷師に言われて、下女を祀った山の中の地蔵様を拝んだ。
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リュウ
1928年 宮崎県
お浪は10歳くらいの頃から病身なので、母親が霧島神社に願掛けをした。その後、丈夫になったので、15になってから親子でお礼参りした折、池から雲が立って、お浪を水底に引き入れ、お浪は龍になった。
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