トケイ 1948年 高知県 弟が若年でなくなったとき、棺の上に柱時計が落ちてきた。壊れて棺と床の間に心あるもののように横たわった。不気味に重い、数日後故人の腕時計と柱時計を、見知らぬ老婆にあげた。
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トケイ 1986年 東京都 家の押入れに壊れた時計を逆さにして入れておいた。ある夜、突然ボーンと鳴って、かちかちと動き出した。押入れを開けて見るとやはり動いていた。取り出そうとして持ち上げたら下に落ち、粉々に砕けてしまった。
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ユウレイ 1995年 福島県 夜中に寝ているそばで足音がし、うめき声が聞こえ、金縛りの状態になった。その後亡霊が天井へ昇って行った。腕時計は止まっていた。以後ノイローゼ気味になったが、供養してもらうと鎮まった。
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(ヨミジガエリ) 1982年 新潟県 ある人が死んであの世に行ったら、知人が大勢で忙しそうに働いており、それを見て帰ってきた。
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シ,ハナゾノ,シンダアニキ 1990年 福島県 大工が山道を歩いているといつのまにか花園に立っていて、死んだ兄貴が呼んでいたが、いつまでたっても追いつけない。冷たい水を飲むと周囲は元に戻った。かついでいたという道具箱や道具は見つからなかった。
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フロ,ハシゴ,オケ,マエシラセ 1964年 福島県 知り合いの者が死ぬとき、はしごが落ちた音や、ふろのふたをする音がした。また、家の前庭をおけがころげていく音もした。
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ユウレイ 1935年 新潟県 2階にあった額が、突然落ちた。そのときに、愛娘が亡くなったということを聞いた。
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コト,ランプノヒ 1985年 愛媛県 大正9年、妹が死去し丸穂の火葬場へ行った。すっかり焼けるのは午前1時頃とのことで、帰宅して雑談をしていた。12時を過ぎて寝る支度をしていたら門の板戸を叩くような音がして、床の間に立てかけてあった琴の糸が切れ、琴柱が滑り落ちて小机の上のランプの火が消えた。丁度1時だった。
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タマシイ,ギオンマイリ 1933年 京都府 話者の知人の女性が夢に出てきて、自分はどの寺社に参ればよいか尋ねた。祇園社を推すと知人は納得した。それから2・3日後に知人が亡くなった。通夜で知人の縁者に話をすると、その人も同日前に同様の夢を見ており、祇園社へ参る途中であったという。
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ミガワリ,ホンゾンサマ 2001年 青森県 友達の車に乗っていたところ、交通事故に遭った。車がぶつかってひっくり返ったとき、自分のハンドバッグから本尊様が落ちて壊れてしまっていた。自分の身代わりになったのだろう。
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ナガレボトケ 1990年 香川県 備中へ行くとき、死人が流れてきた。急ぎの用事があったので拾うことができず、むしろをかぶせて、帰りに拾うことを約していった。帰ってきたとき、死人は流れずに同じところで待っていた。
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シンレイタイケン,シ 1995年 福島県 早朝2階の部屋のドアがガタガタ鳴った。この時刻に叔父が倒れたという。朝起きて2階の部屋に入ると窓ガラスが割れていた。この時刻に叔父が死亡したという。旅先でコップを割った時刻には恩師が亡くなっていた。
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(リンシタイケン) 1982年 群馬県 倒れたとき、神社裏の小さな花が一杯咲いている所をさ迷い歩いていた。
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シ,ツゲ 1966年 群馬県 寺の主が近所の葬式に行った後、おばあさんが留守番をしていた。雨が降ってきて、傘をさしてくる音がしたが誰もいない。本堂の戸が開く音がしたので行ってみたが、やはり誰もいない。翌朝、主の妹さんが死にましたとつげが来た。
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ゲンカンノチャイム,ユウレイ 1999年 栃木県 夜中の1時ちょうどに玄関のチャイムが鳴った。家族はみんなすでに寝ていたので、自分が玄関へ行ったら誰もいなかった。その日、近所のおじさんが死んだということを後で知った。
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シニン,キンボトケ 1983年 秋田県 ある家の婆が亡くなったので町まで棺桶とさらしを買いに行った。途中で行き倒れの死人を婆と一緒に葬ろうと買って帰り、婆と並べて寝かせ自分は居眠りをした。気が付くと仏壇に金仏が飾られており、読めないはずの経文がすらすら読めた。
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シ,ユメ,ハナゾノ 1990年 福島県 写真館の主人が脳卒中で倒れた。そうなる前の数日間、毎晩花園の向こうに兄貴と親父がいて呼んでいるがどうしても兄貴と親父のところにはいけないという夢を見た。
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コウシンサン 1960年 長野県 病床で庚申さんの姿が目にちらつき、倉庫を探すと庚申の軸物が見つかったので、朝晩拝んでいた。ある時、別の軸と掛け替えると夜中に身体が痛くて眠れなかった。元に戻すとすぐに痛みはなくなった。
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トリノトブヨウナオト 1995年 福島県 仲人の家では、妻が死んで1ヵ月ほど毎日のように、床の間で何か大きな鳥が飛ぶような音がしたが、行ってみると何もいなかったという。このような日々が続いた。
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シンレイタイケン,オット 1995年 福島県 夫の戦友が納骨のため家まで来てくれたが、他の家と違って粗末な墓だったので案内を躊躇していると、夫の願いが通じたのか、折よく雨が降ってきて戦友には留守番していてもらう口実ができた。
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