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検索対象事例

クダギツネ
2002年 長野県
嘉永元年(1848)の秋頃より本郷村で変病人が続出した。祈祷師によると、病人は同村A家からきたくだ狐だと口走ったという。このA家では親子が昨年末に病気に罹り、日蓮宗僧の祈祷によって回復し、それ以来A家は日蓮宗を熱心に信仰するようになっていた。本郷村では悪狐退散の祈祷を一同で行ったが治まらず、A家を非難した。同村はA家が日蓮宗の信仰を止めないのが原因だと断じ、A家を説得したが埒が明かず、村中の負担にて京都吉田家にくだ封じの祈祷を依頼した。

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キツネツキ
1922年 山口県
大正2年1月に、筆者宅にある婦人が狐憑きになりやって来た。その狐と問答をして、ある坊主がある女から金を貰い、この狐を使っていることが分かった。狐の子供が坊主の出した油揚を食べてしまったため、仕方なく使役されているという。明治天皇の御影を使い、天子の御家来に害を成すではないと諌め、憑かれた女に給養させることを約束し、退散させた。しかし数日後また婦人がやってきた。問答すると坊主に弓で威嚇され、再び憑いたという。筆者は狐を神の眷属とすることを約束し、立石大明神を招いて吉松稲荷大明神の眷属となる許可を得、解決した。
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クダギツネ
1931年 長野県
不幸せなことが続いた家の夫婦が日蓮宗の佐久の行者にお経をあげてもらうと、夢に仏が立ち、それ以降夫婦は狂人のようになってしまった。御嶽行者に頼むと、夫婦に五十あまりのくだ狐がついていた。疑われた佐久の行者が再び呼ばれ、残っていた妻のくだ狐をとった。
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(モノノケ),キツネ,イナリ
1978年 東京都
享保12年11月、小伝馬町のある26歳の女の様子がおかしくなったので東叡山凌雲院の大僧正に祈祷してもらった。すると狐が憑いていて、社を建てることを要求した。
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ビョウマ,キツネ
1992年 宮崎県
文政年間のこと。ある人の娘にとり憑いた病魔を本行という僧が取り払い、伊良原地蔵に移したと言って人々を参詣させた。修験の金剛院が加持すると、それは狐憑きであったので、愛染明王の蟇目ひきめの法で狐を追い払った。
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キツネ
1933年 長野県
クダ狐に憑かれて死んだ人の法事から帰ってきた者が、家に帰ってきたら急に病気になった。クダ狐が憑いたのだろうと考え、御嶽行者に祈祷してもらった。
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キツネ
1996年 茨城県
明治時代の話。ある家の娘に狐が憑いて、地元の山伏が祈祷をしたら、娘が庭に飛び出して気絶し、狐は落ちた。
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キツネツキ
1954年 岡山県
隣家の50歳ぐらいの婆さんに狐が憑いたことがあった。朝早く着て、「今私のうちには五千の眷族を飼っているが食べ物が無いので下さい」などと語った。祈祷者に拝んでもらうと、「わしが住んでいた穴を埋めただろう」などと、有る事無い事をしゃべった。また宮に参らない人に憑き、狂言妄語させたと書かれたものもある。
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キツネツキ
1942年 長野県
ある人が病気になったので御嶽講の先達に占ってもらうと、狐憑きといわれた。その後、村に2、3軒狐憑きがでた。狐がいうには、上垣という屋号の家で、食べ物をくれないので来たのだという。そこで村の者が上垣に掛け合ったが、上垣は狐など飼っていないと言った。その家の大黒さんを怪しんで川へ流したが、依然狐憑きは治らなかった。村の者は収まらず、ある夜大挙して上垣に押しかけて乱暴狼藉の限りを尽くした。上垣は代官所に訴えて勝訴したが、この件以来けちがついて家は絶えてしまった。
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キツネ,トビサカイナリ
1922年 東京都
東京のある氏族が、小間使いを雇い、ある日使いに出したところ帰ってこなくなったので探すと、富坂稲荷の祠の前で踞っていた。狐に憑かれ顔つきも変わり、大食いになり、正気を失った。主家では小間使いを家に返したが、今度は主家の妻が狐に憑かれ、以前の小間使いのようになった。場所が悪いのかと転居したが、今度は長女が狐憑きとなった。家は没落し、次女は大変な苦労をした。二人の狐憑きは白昼提灯を下げて歩く等の奇行をするので、あらゆる加持祈祷を行ない、医者にもかけたが、一生正気に戻ることはなかった。
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キツネ
1980年 秋田県
狐を生け捕った人が狐に憑かれて、おかしくなった。お稲荷様が来て「狐を逃がせば治る」と言ったのでそうしたら、その通りに治った。
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(キツネ)
1971年 茨城県
狐に憑かれた人は考え込んで、山に入っていくという。下赤坂集落にいた人に祈祷してもらうと治った。[※本文中には狐と明示していないが、一連の狐に化かされた話の続きであるので、狐の記述と判断した。]
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キツネ
1954年 三重県
明治末期頃、伊勢から尾張三河の海岸地帯にある農家の中年男子に、原因は不明だが狐が憑いたと言われ、油揚げを急に好むようになり、目がつり上がり、変なことを口走ったという。祈祷師に頼んで狐を追い出してもらったら治ったという。
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ツキモノ
1991年 愛媛県
昔はよく狐・狸・蛇・人が憑いたといっては御祈祷衆を頼んだ。それでも治らない場合は宿毛の拝屋まで行く。しかし今の人はそれには頼らず、医者へ行く。
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キツネツキ
1991年 愛媛県
昔、狐が憑いた人がいた。法院で祈祷してもらったが、治らなかった。
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キツネ
1973年 岩手県
1950年頃までは、大原の法華様という人に呪いや占いをしてもらっていた。法華様は小さくて目には見えない狐の力を借りて呪いをするので、見てもらいにいって狐にたかられて病気になったという人もいた。
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クダギツネ
1926年 愛知県
満蔵院の坊さんはクダ狐を使っていた。あるクダが病気治しの祈祷に行く坊さんについていき、その病人に憑いた。隣村の行者が狐を落とした。大正9年5月の話である。
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ゲドー,イキリョウ,イヌガミ
1985年 徳島県
昭和51年から11ヶ月にわたって原因不明の大病を患っていた人がいた。それまで何度となく手足を咬まれてその部分が痣になり、押すと痛み、見ると歯形ができていた。祈祷師に見てもらうとゲドー(生霊)が憑いていた。拝んでもらうと不思議と体調が良くなった。その人の父親もよく犬神が憑いた。拝んでもらうと犬のように縁側に飛び出したりした。
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キツネツキ,キツネモチ
1937年
狐憑きは一種の精神病で、治すには小豆飯や豆腐を村境に置いたり神様に供える。サンジョサンオガミと呼ばれる祈祷師(大峯行者やその崇拝者)に頼むこともある。一方、狐持ちは、一族の者全員が人狐を持っており、一般の家とはほとんど縁談がまとまらない。
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キツネツキ
1983年 茨城県
昔、へんなふうになってしまった女の人がいて、頭から半天を被ったり褌をつけて部屋で腰巻1丁になって逆立ちしたりした。大光院のワカサマに御祈祷してもらうと狐憑きとわかったのでガキ様に油揚げ・お強飯をあげた。
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キツネツキ
1964年 神奈川県
昔、下倉田村のある家で、1軒で4人同時に狐が憑いた。下倉田の御岳講に落としてもらおうとしたが、性の悪い狐だったので上大岡の先達に頼むことにした。当日、狐憑きたちは「今日はおっかねえ人が来るから戸棚へでも入って静かにしよう」と言い合ったりしていて、先達が拝みをあげると間もなく治ってしまったという。横浜市戸塚区中田町の事例。
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