国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

イエギツネ
1975年 岡山県
中和村吉田では、ミコ神はいなかったが、よそから嫁を取るようになってついてきた。また、美甘村平島では嫁に行くときついていくのはミコ神とイエギツネだと説明する人がいた。イエギツネは嫁が持っていくタンスのそこに隠れていて、婚家で増えるという。

類似事例(機械学習検索)

ミコガミ
1975年 岡山県
美甘村(現・真庭市)仮倉のある家では、ミコ神とは神主の娘を嫁にもらった時、新たに神棚を設けミコ神サンとして祀り始める女の神である。居間に祀る。女の神なので気が狭く、他の神と同様に祀らなければ腹を立てるので、分け隔てなく祀る。子供にミコ神ガサができた時はミコ神様の機嫌が悪いといい米をホイトウして貰い受け、その米で赤飯を炊きミコ神に供える。
類似事例

ミコガミ
1978年 岡山県
ミコ神さんはおできの神様であり、納戸に祀る。娘が嫁に行くときはついて行く。殊に長女によくついて行く。中島家には昔はミコ神さんはいなかったが、中和村吉田常藤の渡辺という神主の家から移ってきた。シンルイなので移ってきたという。祀って欲しいしるしとして物を出し、祀ると治る。甘酒が大好きであり、旧12月13日が縁日である。この日には甘酒を飲む。
類似事例

ミコガミ,ミコガミガサ
1983年 岡山県
ミコ神は女の筋を伝うと言われている。嫁に行った先で出来た子にミコガミガサが出ると、ミコ神がついてきた証拠なのだといわれる。
類似事例

ミコガミ
1983年 岡山県
真庭郡八束村上長田宇田のある家には、もらった嫁についてきたミコ神が三体あるという。
類似事例

キツネノヨメイリ
1985年 和歌山県
話者が子供のころのこと。大久保集落から中畑集落のほうを見たら、道のない所にキツネが提燈行列をして、5つ6つ並べてテッテッと歩いていた。キツネの嫁入りだという。
類似事例

ミコガミ,カサノカミ
1975年 岡山県
美甘村(現・真庭市)湯谷のある家の妻は隣の延風より嫁いできている。実家では納戸に棚をしてミコ神をカサの神様として祀っている。実家の近所の子供にカサが出て、ミコ神が祀られていない場合、拝みに来る。ミコ神は古い家にあり、デキモノが出来るとミコ神が出たという。きつい神だという。屋内ではなく屋外に祀るミコ神もあったという。
類似事例

ウチギツネ
1984年 山梨県
キツネがのりうつることがあって、目に見えないウチギツネが家に住みつくといった。ウチギツネがうつって気に入らないとその人をやませて、ぬけないと命までとられたといった。嫁をもらうとそこにもうつって行くという。
類似事例

ミコガミ,オオヤマミコガミ
1975年 岡山県
美甘村(現・真庭市)美甘のある家は現在黒田神社の神主である。ミコ神は女の神で子供を好む。2階に祀ってある。オオヤマミコ神と呼び、旧11月13日が祭日で、甘酒を作り子供に飲ませるが、ミコ神には飲ませない。当日一番早くミコ神に参った子供は願い事がかなうという。近所の子供にできものができた時にはオオヤマミコ神を拝みに来る。
類似事例

ヤコ
1954年 鹿児島県
米や御酒を供えて祈祷すると、ミコがシケをふるい出し、ミコはヤコの欲しがるものをしゃべり出す。法者がこれを家人に取り次ぐ。家人は藁でツト(苞)をこしらえ、小豆飯や、魚などを次々と入れる。最後にヤコも中に封じ込む。そして弓矢を射て、お経を唱えながら送り出し、川の端か人の通らないところにそのツトを置いてくる。
類似事例

ミコガミ
1975年 岡山県
美甘村(現・真庭市)通見では最も古い家の当主の祖父が法印で、ミコ神はその人の妻が湯原町から嫁いできた際に実家から持ってきた。ミコ神はカサの神で、機嫌を悪くしたり怒ったりするとその家の子供の口の周りにミコ神ガサと呼ぶ疱瘡を出す。カサが出ると法印に拝んでもらいミコ神がどこに行きたがっているかが明らかになり、そこに持っていくとカサは治る。
類似事例

ミコガミ
1981年 岡山県
うちのミコ神さんは甘酒好きなので作るたびに供える。ミコ神は子供のデモノの神で、モノやカサが出たらミコ神の機嫌が悪いとして甘酒を作って供える。また親戚歩きの好きな神で、夜中に「この家も飽きたので歩きたい」と言うのが聞こえるとミコ神を背負って親戚回りをする。ミコ神が家に戻りたくなると子供にカサやデキモノが出来るので、酒を一升持って迎えに行く。ある家がミコ神を負うのが面倒で川へ流したら、以来その家に生まれる子にはデキモノやカサが出て、どの医者に行っても治らなかったという。
類似事例

ミコガミ
1975年 岡山県
八束村上長田では、祟るのでミコ神さんを橋の上から川へ差し出し、これからもヤンチャが絶えないなら川へ流すし、心を入れ替えおとなしくするなら許すとさとして持ちかえった人があり、その後は祟らなくなったと言う。
類似事例

イエギツネ
1979年 山梨県
昔、奉公に行っていた家で、絶対に奥の座敷に行ってはいけないといわれた。夜中になると奥座敷から音が聞こえてきて、オカタサンが日に1度、食べ物を運んでいた。それはイエギツネ(家狐)が憑いているのである。イエギツネは目に見えないがネズミくらいの大きさだという。
類似事例

ミコガミ
1983年 岡山県
真庭郡川上村上徳山の白髪のある家では、もともとミコ神は祀っていなかったのだが、主人の母についてきたものと、主人の妻が実家から持ってきたものとの二体を今では祀っている。この神は、よく祀らないと機嫌が悪くなって人にデモノを出したりする。そういうときは、親類の間をあちこち行き来し動かせばデモノが治るのだという。
類似事例

ムジナ
1988年 群馬県
羽沢で初めての子を1歳で亡くしてしまった嫁がいた。嫁はその初七日の日の朝早くに出かけ、もどり道に前を歩くきれいな男がいたが、その人はいつの間にか消えてしまう。帰ってきてから嫁の様子が変なので、ムジナが憑いたらしいということになり、いろいろと対処するが効き目がない。そのうちに、大仁田村でムジナが鉄砲で撃たれた。すると嫁の病気が治ったので、このムジナが憑いていたことがわかった。キツネはすぐ離れるが、ムジナは馬鹿なのですぐには離れないそうだ。
類似事例

クダギツネ,(ツキモノ)
1989年 長野県
明治初期、ある家が上方の方からクダギツネを買ってきて商売を始めた。たいそうな財産を作ったがクダギツネが増えて困ったので近くの神社に捨てた。そのため、神社の芝の中にクダギツネがいると噂が立った。
類似事例

ミコガミ,ミコガミガサ
1983年 岡山県
真庭郡美甘村平島では、ミコ神は赤飯を食べたくなると人間にカサを出すのだという。そういうときには、七軒の家を回って米や小豆をもらい、それで赤飯を炊いて供える。
類似事例

トウビョウギツネ
1973年 鳥取県
病気になったときはトウビョウギツネが憑いたという。ある家筋がキツネ持ちだといわれ、婚姻で差別される。キツネを離すには病人を煙でいぶしたり、お大師講の数珠を振ったり、藁苞に小豆飯と油揚げを入れたものを病人に持たせて「家に帰れ」と突き出したりする。トウビョウギツネを飼うと金が溜まるといい、岡山の最上稲荷から借りてくる人もいたが、トウビョウギツネはすぐに増えて、増えすぎると逆に家から金を持ち出す、食い扶持が足りなくなると人に憑いて病気にさせる、という。
類似事例

オシモギツネ
1943年 三重県
笠田村に「おしも狐」という女狐がいる。村人は、家人がいなくなるとおしも狐の穴の前へ行き、「家人を帰すならオコワを供える」と伝えてオコワを持ち帰り、鉦太鼓を叩き松火を立てて村内を探し回る。本人が帰ってくると改めておしも狐の穴へ行き、オコワを供える。
類似事例

キツネビ,キツネノヨメイリ
1979年 山梨県
子供のとき、山の上や、藪の中の人のいない所で、一列に並んだたくさんのキツネ火がついたり消えたりするのが見えた。それはキツネの嫁入りであった。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内