コリ 1935年 兵庫県 狐や狸が化けたものは、逆なですると毛がざらつくのですぐにわかる。また股間から覗くと化けたものの裾がぼやけて見えるという。
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キツネ 1938年 長野県 狐に化かされたときは犬か馬かどちらでも背に書いてくればよいといわれている。狸の場合はだめである。
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キツネ(ゾクシン) 1923年 和歌山県 手の指を2本ずつにして組み合わせ、真ん中の穴からのぞいてみると、狐に化かされているかどうかが分かる。
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キツネ 2002年 山口県 狐に化かされたと、一週間も鉦や太鼓で探し回り、三里先の部落のある家の軒下に入り込んでいたところを犬に吼えられていたのを見つけ出したということがあった。また女などにも化けるといい、火などをともしてみせたという。馬を部落裏の台山に放牧したことがあったが、狐の穴に足を落とすと化かされるといい、また化かされたものもいた。
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タヌキ 1958年 徳島県 狸に化かされた際は、眉毛に唾をつけるとなおる。
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キツネ 1972年 千葉県 狐に化かされそうになったら、足元を見るといい。狐はばれたと思って逃げていく。
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タヌキ 1973年 岩手県 狸に化かされるということがある。
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タヌキ 1993年 埼玉県 1月頃、お爺さんの家に狸が女に化けて囲炉裏に当たらせてもらいに来た。女は股を広げて当たっていたので、お爺さんには狸が化けていることがわかった。そこでお爺さんは焼いた火箸を股のところに突き通した。狸は正体をあらわし、1匹は逃げて、1匹は口に焼け火箸を突き通されて死んだ。2匹で化けていたのだった。
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タヌキ 1957年 徳島県 ある山の峠道を、馬子が荷馬車を引いて通っていると、神官に化けた狸がいた。馬子は、自分がやしまのはげという狸で、馬車と馬子に化けてきた、と嘘をついた。神官に化けた狸はその言葉を信じ込み、馬子の言う通りにするから化け方を教えてくれるよう頼んだ。そこで馬子は、狸に袋の中に入らせ、口を閉めて村に持ち帰り、狸汁を作って振る舞ったという。
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キツネ,(ゾクシン) 1920年 兵庫県 狐が化けたと思ったら、「尻尾が見えるぞ」と言ってみる。「誰じゃ」と尋ねても良い。狐は俺だと返事をする。
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タヌキ,キツネ 1997年 福井県 狸が化けるのは坊さん、狐が化けるのは女の人、という。
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キツネ,タヌキ 1939年 佐賀県 狐と狸が化かしあいをした。狸が化ける番になって、犬を連れた猟師が現われた。狐は狸が化けたものだと思っていたが、本物の猟師だったので、狐は撃たれてしまった。
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タヌキ 1981年 和歌山県 狸は狐よりよく化かす。炭焼きのイゴヤに女になって来たり、尻尾を刀のように刺し入れてきたりする。
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キツネ,タヌキ 1923年 山梨県 狐も狸も化けるが、狐は人を化かして悪いことをするが、狸はひとりでに化けて正体を明かすが、人に悪いことはしない。
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タヌキ 1973年 岩手県 昔、ある人が山仕事で火を焚いていたら、狸が化けた女が来て火に当たった。狸は気持ちがよくなって正体を現してしまい、殺された。
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キツネ 1957年 和歌山県 狐が人を化かそうとしている所を障子の隙間から覗いていたつもりが、狐に化かされ牛の陰部を開いて覗いていた。
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タヌキ,ウシ 1939年 和歌山県 狸を殺した人の子が狸の顔をしていた。また、牛殺しの子が牛の顔をしていて産婆が逃げ帰った実話がある。
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タヌキ 1979年 三重県 1968年ごろのこと。大台ケ原で狸に化かされた人がいる。犬も狸には化かされると言い、狸が尻尾を振った方向に行ったりしてしまうという。
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キツネ,タヌキ 1966年 栃木県 狐か狸かわからないが、道で人を化かすものがいた。大正12年のある夜、強気な男が道を歩いていたら自分の前を歩く娘に会った。怪しいと感じた男は、いきなり娘の尻のあたりをまさぐった。驚いた娘が飛び上がる拍子に男は尻尾を握った。娘は犬ぐらいの獣になり鳴き声をあげたので、哀れに思った男は手を離した。その後人を化かすものは出なくなった。
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キツネ 1958年 岐阜県 ある男が山に行って狐に化かされた。三井鉱山の旦那衆と酒を飲んでいるつもりで、木の切り株をたたいていた。馬に乗せて連れて来たら治った。狐に化かされた人は、馬に乗せると本性にかえるという。
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