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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ガラッパ
1982年 鹿児島県
コマドリを捕まえようとしたところ、手がヌルッとして姿が消えた。ナマエビ臭い匂いがしたので、男はガラッパに騙されたと思った。頭が痛くなったので医者を呼んだが治らず、法者どんでやっと治った。

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ウイタモノ
1982年 鹿児島県
川の中に見慣れぬものが浮いていたので、棒でコツコツ叩いてみると妙な音がした。ところが、姿は見えずに消えてしまっていた。頭が痛くなったが医者では治らず、法者どんでやっと治った。
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ビジン,コイ
1938年 滋賀県
大鯉を釣ろうとした男であったが、どうした訳か、妖艶な美女が釣れた。その美女に微笑まれ、驚愕のうちに帰宅した男は、数日間床に伏したままで何もすることができなかった。
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ガーッパ
1938年 長崎県
20~25年前のことである。男がガーッパにだまされたという噂が立った。男が「ガーッパが出た」と言って水に突っ込んだまま倒れてしまった。引き起こして介抱すると、懐にあった鯨肉が無くなっていた。
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タヌキ
1939年 大阪府
ある男が急に大食になった。尋常でない飲み食いをするので、男の妻は困り果てた。友人も駆け付けると、やがて、犬に警戒しつつ表を歩き出した。急に逆立ちをしたので、友人が背中を叩くと男は我に返った。きっと、狸に憑かれたのだということになった。
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ガーラ,カッパ
1981年 香川県
昔、いたずらばかりするガーラ(河童)を近所の爺さんが捕まえたが、くくりつけておいた立臼ごと逃げて泉の中に隠れた。爺さんは上から岩でふたをしてガーラを封じ込めた。別の場所ではガーラは虫だと言っている。ツベヌキガーラは頭が蝉のようで、足は4本、手はカマキリのように鎌があり、手を尻の中に入れて内臓を引っ張り出して食べるという。
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カメ
1941年 不明
頭痛には亀の生血がきくときいた男が、命が惜しいのは亀も人も同じだと言い亀の命を助ける。その後男は船で四国参りに出かけるが、海の真ん中で船が進まなくなる。主に見込まれたものがいるからだということになり、手ぬぐいを全員が水に浮かべると、その男の手ぬぐいだけが沈む。男は覚悟して海に飛び込む。しかし体は沈まず岩スのようなものに上ってそのまま海岸まで運ばれた。亀が恩返しをしたのであった。船はその後火事になり全員死んでしまった。
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ガラッパ,カワウソ
1984年 鹿児島県
投網にかかっていたガラッパを逃がすと、ヨチヨチと山の方へ後足で立って逃げていった。ヌルヌルとした毛が生えていたようだった。
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ヘビツキ
1982年 新潟県
昭和のはじめころ、村の男が蛇をかまっているうちにヘビツキになって気がおかしくなった。仕事もしないで目つきもおかしく舌をベラベラしたりして、ノラクラしていた。神主にオハライをしてもらって、なおった。
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ガラッパ
1982年 鹿児島県
三尺もあるような大鯉が捕れたので猟をやめて帰った。獲物を入れておいたテゴが軽くなったので覗いてみると獲物がなくなっていた。匂いをかぐと昔河童に祟られた時と同じ匂いがした。
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タヌキ
1970年 高知県
老婆が高熱を出したので、寺で祈祷を頼んだ。ある人が何か悪いものが憑いているといって、外でトンガラシをいぶしていると病人は障子を破って外に出た。これは狸のせいだと言って、押さえつけて憑き物を落とした。
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アモレヲナグ
1928年 鹿児島県
ある男が夜道を歩いていると女に呼び止められた。しかし女の正体はアモレオナグで襲われた男は命からがら家に逃げ帰った。男は扶助の祈祷の効き目もなく、何かに疲れたように息を引き取った。
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ヘビトカエル
1956年 宮城県
薬売りがある晩、田んぼ道を急いでいると、1匹の大蛇がビッキ(蛙)を今にも呑もうとしていたので、「そのビッキを逃がしてやったら俺のオガダ(嫁)にしてやる」というと蛇はビッキを放した。3日ほどあと、17,8の美しい娘が薬売りの寝所に来て「あなたのオガダになるから側に寝させてくれ」と裸になって床に入ってきた。次の晩から毎晩同じ時間にやってきて、だんだん薬売りはやせていった。ご祈祷しても治らず困っていたところ、ある夜少し年取った女がきて、「わたしは助けてもらったビッキだが、今夜あの娘がきたら、今自分は病気で苦しい、それを治すために辰巳の方角の山にある大きな木のワシの卵をとってきてくれ、と言え」と話して去る。薬売りがそのとおりに言うと、娘は蛇となり木に登り卵をとろうとしたが、枝が折れて下に落ちていくところを大ワシが飛んできて蛇の目をついて殺した。それで薬売りの病気は治ったが、蛇は執念深いものだということだ。
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ヘビ
1937年 愛知県
ある人が鎌首を持ち上げている蛇の頭を鎌で切った。頭はどこかに飛んで、胴体だけがのた打ち回っていた。その人の妻が夕餉の支度をしていたら水樋の所で何かが光った。気にせずに支度をし、夕食を終えると、家中の者が腹を病みだした。禰宜に見てもらったら、蛇のたたりだった。水樋を調べると、蛇の頭が入っていたという。
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タヌキ
1970年 高知県
老婆が具合が悪くなったので祈祷師に見てもらうと、憑き物のせいだといわれた。両足を持たせて逆さ吊りにすると、老婆は物凄い力で跳ね除けて家を飛び出し、跳ね返ったと思ったら病気が治った。狸の仕業だったのだろう。
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クダ,(ツキモノ)
1988年 長野県
クダが人に憑いたことがある。憑かれた人は頭がとぼけてきて、たくさんご飯を食べたり、高熱を出したりした。祈とう師に拝んでもらって離した。
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(ヘビニツカレル)
1984年 新潟県
山仕事をする人が体を悪くして病院に入ったが、なかなか治らない。同室者に聞いて、霊媒の所へ行ってみた。蛇が憑いているというので心当たりはないか考えてみると、炭焼きの時に1匹の蛇が木のウロに入っているのを見つけていたずらにジョウノミ(栓)を打って閉じ込めたことがあった。男は家の者にいって蛇を出してやったら間もなく病気が治った。
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ケンムン
1982年 鹿児島県
川のそばを子供を担いで通ると、ガジュマルの木のそばで頭・顔・体が全て赤い者が耳まである膝を立てて座っていた。母は恐ろしくてすぐ帰って魔除けをされた。またケンムン退治をしようとした男性は、毎晩その音に悩まされ出て行った。
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ヤマワロ,ガラッパ
1950年 熊本県
ある青年が「ガラッパが相撲にこいと言っている」と言い、皆で押さえつけたが非常な力で跳ね返す。淵まで来たところで何とか押さえつけ御仏飯を口に押し込むと急に力が抜けた。その後祈祷師に経をあげてもらい、指示の通り酒を飲ませたところ、もとの通りになった。
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キツネ
1939年 秋田県
ある男が祭りを見に行った帰り夜も遅く、大平山の社のあたりで寒気を催し、目に見えない何者か大きな物に掴まれるような心地がした。次の日は稲荷の祭りの後片付けから戻る時に、気分が荒く募り、3日ばかり狂い続けて鎮まらなかった。それから半月、油揚げを欲しがり、飯も多く食べ、後に癒えた。大平山の社にノレキが住んでおり、それが狐を憑けたそうだ。狐憑きはノレキに頼んで離してもらうよりほかない。
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キツネ
1982年 宮城県
ある男が、浜区と町区の間でいつも狐に化かされて魚を取られていたので、今度こそとられまいと魚を長い竿の先につけて歩いていたら警官が来た。警官が怖いので竿を倒して通り過ぎて、振り返ると警官などおらず、魚は取られていた。
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