テング 1993年 群馬県 修験道の道場でもある武尊山には天狗がいる。大天狗、小天狗の祠があり、天狗屋根や天狗岩もある。
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テング,グヒン 1974年 日本全国の深山に天狗というものがいる。また狗賓ともいう。山操(やまおとこ)、五通七郎というのも同類である。天竺の日羅、唐の善界、日本の栄術は天狗の首領である。八天狗というのは、愛宕栄術太郎、鞍馬僧正坊、比良の次郎坊、飯縄三郎、大山の伯耆坊、彦山の豊前坊、大峰の善鬼坊、白峰の相模坊である。
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テング 1994年 山梨県 流れ者の孫右衛門は茅ヶ岳で仙人が碁を打つのを見て家に帰った。すると三代の年月が経ち知る者もおらず、孫右衛門は茅ヶ岳に篭り、山を巡り歩くようになって、やがて神通力を得た。村人は孫右衛門天狗と恐れたという。
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テング 1988年 群馬県 天狗は修験道と関係がある。法印が呪力によって護法や鬼のようなものを使役するという理解があり、天狗もその一種として受けとめられたのであろう。伝説の末尾は例によって椀をひとつ返さなかったために膳椀を貸さなくなったと結ばれる。
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イジン,テング 1978年 長野県 ある信心深い人が、普通の人では登れないという諏訪のある山に登ったところ、異人が現れて蹴落とされた。それでもかまわず登り続けると、異人に声をかけられ柄のない鎌を与えられた。それ以来特に剣術に秀でるようになった。天狗か何かがついたのだろうか。
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テング 1929年 山形県 出羽三山などには、天狗が住んでいる。山の威力を後に伝え、山伏と化して、人を空に飛ばしたりもする。
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テング 1988年 奈良県 他惣治という男が月のよい晩、30㎝もある大きな蛍を見つけて、神野山の頂上まで追いかけた。蛍は天狗が化けたもので、他惣治は天狗の弟子となって3日3晩修行をして、飛行の術を身につけた。村に帰ると村人が他惣治を捜しているところだった。他惣治は奈良や上野に一刻ほどで行き来する能力を見せたという。
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テング 1958年 神奈川県 法印様と呼ばれた八木龍成という老修験は城山の飯綱様に3721日間の日参を行い、満願の夜に天狗に術を教わった。
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テング 1991年 東京都 高尾山の飯縄権現は、長野県飯縄山の天狗飯縄三郎の分家格で、右手に宝剣、左手に索縄を持ち、白狐にまたがった茶吉尼天の姿をした天狗である。参道を切り開くときに巨杉の根が一夜で動かされていたのは天狗の仕業と言われる。
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テング 1919年 京都府 熊野の天狗は那智の瀧で荒行をし、羽黒山の天狗は羽黒の瀧で業をするという。南禅寺と永観堂が駒ヶ瀧を争ったが南禅寺が勝った。そのため永観堂の僧が憤って瀧に参篭持念して天狗になったという伝説がある。
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テング 1992年 長野県 古くから多くの行者が修業した木曽御嶽山には、御岳権現の化身と言われる六尺坊を首長に、アルマヤ坊、朷利天坊、大頭羅坊などの大天狗がいる。
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テング 1982年 群馬県 天狗が迦葉山に寺の小僧に化けて住み込んだ。迦葉山から沼田まで30分でお使いに行った。ある朝和尚が「今日できの豆腐を買って来い」と言いつけると、その日にかぎって夕方まで帰ってこなかった。どうしたのかと聞くと「京できの豆腐というから、京都まで行ってきた」と言った。
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ソマビト 1957年 山梨県 杣人が組になって山を歩くときは、尺八が上手な人とともに行く。その人が一曲吹いてから入山する。山の神である天狗は尺八を好むからである。
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テングノゴバンイシ 1951年 埼玉県 碁盤石山には碁盤石があり、囲碁の強い天狗が棲んでいたという。他にも同様に天狗の碁盤石と呼ばれる場所が各地にある。
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タロウボウ,ジロウボウ,ソウジョウボウ 1980年 愛宕山の太郎坊や比叡山の次郎坊、また鞍馬山の僧正坊などは、僧侶であった前世に慢心が深かったのでみな天狗になったという。
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タロウボウ,シンゼイ,オオテング 1974年 京都府 文徳天皇の時、太郎坊(真済)という僧は弘法大師に密教を受け、高雄の峯で修行していた。しかしいつの頃か、染殿后を見た真済は心迷って死んだ。その執心は青い鬼となって染殿后を驚かし、最後には大天狗になったという。その山は軍を守り、火の難から逃してくれるので、皆が崇拝した。
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テングサマ 1995年 島根県 横道のある猟師は、山で山伏が振る鈴と金の常箸を拾って以来、天狗さまを尊び、毎日山に行った。山ン婆が飯を炊くので山へ行ってはならない2月9日も、猟師は天狗山に行った。大きな猿のような爺を打つと下へ落ちていったが、それは天狗さまだった。その後、大雪の晩に、猟師は行方がわからなくなり、天狗山の奥深くで、大怪我をして見つかった。
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テング 1921年 徳島県 関口流の剣術師範広瀬権太夫が大龍寺に篭り七日七夜怪異に動じないのを見て、七夜目に天狗が現れ勝負を挑んだ。権太夫が天狗の左足をきり天狗は権太夫の弟子となった。正月には道場で天狗が稽古し、広瀬家代替わりには必ず大龍寺で天狗の仕込を受けるようになった。
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トウハチゴンゲン,テング 1995年 静岡県 寛政年間、東倉沢の藤八という並外れた霊能をもっていた人物が天狗となった。藤八は他界するときに「東西倉沢の境の峠に祀ってくれればムラを守る」と言い遺したので、藤八権現として祀った。
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テング 1988年 奈良県 神野山の神野寺に天狗杉と呼ばれる、高さ十数m、周り3mばかりの巨木があって、幹や枝の皮が剥げている。この杉に住む天狗が弟子たちに術を授けたり、枝から枝へと行をしたりするので、そうなるのだという。
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