イヌガミ 1936年 徳島県 病気に苦しむ婦人を祈祷したところ、犬神筋である隣家から来た犬神に憑かれていることがわかった。自家で拵えた食物や珍しい品を他家へ配らなかったために起こったことであった。
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イヌガミ 1936年 徳島県 犬神筋の家の者に恨まれた男の夫人は、犬神に憑かれて様々な病気で苦しんでいる。
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イヌガミ 1936年 徳島県 犬神筋と懇意にしていた婦人は、それがために犬神に憑かれ、様々な病気に苦しんでいる。
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イヌガミ 1936年 徳島県 精神に支障を来たした女性の衣服の下から子犬が走り出てきた。祈祷師が数回に分けて祈祷したところ、犬神筋である隣家の娘の母親が、女性の美しさと我が子の醜さとを比べて女性に嫉妬した結果、犬神が憑いたということがわかった。
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イヌガミ 1985年 徳島県 以前ある老婆に、犬神筋の男性の犬神が憑いた。女性はその男性の声で、自分の由来を具体的に喋ったという。近くの祈祷師に拝んでもらい、犬神を落としたという。
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イヌガミ 1985年 徳島県 普段とても物静かで、家に閉じこもりやすい婦人がいた。ある時犬神が憑いて、犬の鳴き声をしきりに出したり、四つんばいになったりしたという。隣の主婦の犬神が憑いたと噂されていた。
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イヌガミ 1936年 徳島県 犬神筋の家からの借財を、完全に返済しないまま亡くなった養子の所為で、母親に犬神が憑いてしまって病気になった。
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イヌガミ 1965年 宮崎県 犬神は妬みや憎しみの対象の人やその周囲の人、また老人や妊婦などの弱い人につく。犬神に憑かれて病気になった人は、自分のした悪いことなどを明かすと治る。
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イヌガミ 1986年 大分県 犬神に憑かれると胸・足・手などが痛み,急に肩を揺すったり犬の真似をしたりする。犬神が憑いた家は金持ちになる。男女問わず,物を欲しがっている人,執念深い人,喜びや悲しみの中にいる人に憑きやすい。犬神持ちの人に対して喜怒哀楽の感情を表すと憑かれるので,彼らは恐れられ嫌われていた。犬神は原則的に個人に憑くが,犬神の憑き易い筋がある。犬神筋と結婚するとすぐに憑かれると言われ,縁組を嫌われた。
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イヌガミ 1936年 徳島県 犬神筋の天理教布教者に、度々天理教信仰を勧められた夫婦のうち、夫が入信し、妻は入信しなかった。その後、妻は犬神に憑かれてしまったが、祈祷によって犬神は去っていった。それは、布教者が、入信しなかった妻に対して恨みを抱いたからだという。
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イヌガミ 1984年 高知県 女が重苦しいと言って神職に見てもらうと、神職の祝詞と太鼓に合わせて上下に動いて口走る。動物のような格好をする。犬神が憑いていたのだ。
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イヌガミ 1985年 徳島県 ある男性に犬神が憑いた。犬神は近所の女性の家から田の中を通って近道をしてやって来るという。その犬神は足が不自由らしく、普段男性は健常だが、犬神が来ると杖なしでは歩けなくなり、ひどい時は1_2週間続いたという。この犬神筋は嫁に引き継がれているとされる。
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イヌガミ 1976年 大分県 犬神は、その筋の人に憎まれたり、感謝されると憑かれるという。嬉しくて人に憑くこともあるという。病気をしているときにつけ込まれて憑かれることもある。佐伯から祈祷師に来てもらい、お神酒を供えて落としてもらった。病気をして田鶴音の詣りどころへ行くと、憑いている人は人間ではないような声を出す。機織りのオサは目が細かくて入らないと言い、犬神除けの呪いにしているという。
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イヌガミ,タヌキツキ,サルガミ 1936年 徳島県 犬神は女の生霊であり、また、嫉妬深い女の邪気によるものだという。
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イヌガミ 1985年 愛媛県 ある男が女を騙した。女が怒って犬神に願掛けすると、その男は足が不自由だったのに海の中を走ったり、天井に吸いついたり、股の下に頭を入れて回ったりした。人々は犬神が取り憑いたのだと言った。
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イヌガミ 1985年 愛媛県 犬神は犬神以外の人はおろか、犬神系の人にも襲いかかることがある。奇妙な病気はすべてこの犬神のせいとされる。
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イヌガミ 1986年 愛媛県 犬神は病気している人によく憑いた。憑いたら太夫さんやお山さんにおまじないをして取り落とした。病人に犬がとり憑くと病人が「ワンコワンコ」と吠えた。拝んでもらうときに病人が「イヌルイヌル」と叫ぶと犬が落ちて元に戻る。本人は性根が二つあったんだと思う。
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イヌガミ 1939年 島根県 妻女とその家で飼っていた牛の右目が疼痛を起こし、みるみる腫れ上がった。祈祷師に占ってもらったところ、犬神に憑かれたことがわかった。牛は医者の治療により治ったが、妻女は右目を失明した。その後、その家では不祥事が続いた。
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イヌガミ 1936年 徳島県 犬神は女性に限られた迷信である。犬神筋の女性は、精神的、社会的に圧迫・制限され、結婚についても差別される事が多かった。
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イヌガミ 1954年 高知県 高岡郡梼原村四万川付近のある婦人の報告によれば、小学校の頃、奥の部落の女性が病気になり、犬神が憑いているという評判が立った。驚くほど大食をし、饒舌にしゃべり、声や動作が犬神統の人とそっくりになった挙げ句、死んでしまった。その後6、7年は病人が出ると必ず犬神が憑くようになった。
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