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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

シレイ
1976年 鹿児島県
砂地に埋葬すると3、4年で改葬(洗骨)できるが、赤土に埋葬するとなかなか白骨にならないので改葬できない。それを理由に改葬しないでおくと、死んだ母親が「早く改葬しないと水につかって寒くてたまらない」とユタを通して告げたという。

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(ユウレイ)
1967年 愛媛県
ある女性が妊娠中に死んだとき、二晩続けて出て来て「お棺の中に水が入って冷たい」と言った。掘ってみたらそのとおりだったので、埋葬しなおした。
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タマシイ
1944年 山梨県
末の弟が水死した。不思議に身体は暖かかく、母親は埋めるのを嫌がった。葬式の晩、母親が急にいなくなり、探すと墓場を手で掘っていた。ある日、またいなくなり、探すと浜にいた。「死んだ息子が波の上に立っている」といい張り、まもなく母は死んだ。
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アマガエル
1979年 鳥取県
母親の言うことの反対の行動しかしない偏屈な若者が、死ぬ間際に母が言ったことだけを真に受けて母の亡骸を川端に埋めた。近所の人から本当は山に埋めてもらいたかったのではないかということを聞いてから、若者は雨蛙になり、雨が降ると「お母さんの墓が流れる」と鳴く。
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キツネ
1968年 佐賀県
死人を埋葬した翌日は未明に必ず墓参りに行き、水を供える。狐が掘り返してはいけないので。
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ハクハツノロウジン,セイボ
2001年 鹿児島県
マンマ口説によると、3歳の時に生母を亡くした子が継母の虐めに遭い、実母を捜して旅に出る。しかし何れにも母の姿は無く、浜に下りて行くと白髪の老人が洞穴墓の中に母はいると言った。そこで訪ね共に帰ることを乞うと、母が語るには、自らの身体はすでに骨が石になり肉が土になっているので帰れない。そのかわり朝夕に仏壇にお茶を供えてくれ、そうすれば作物を守ってやると語った。
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シシャノチカラ
2000年 鹿児島県
ムヤ(風葬洞)に棺を納めると、家人は四十九日までは前の庭で番をするものであった。そのとき、死臭がひどいので消せというと、死者の力で匂いを消すものだった。
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ボチ,(ゾクシン)
1933年 埼玉県
墓地で転べば3年以内に死ぬ。そこの土を3回舐めれば助かる。
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イキカエッタハナシ
1944年 山梨県
埋葬後、家人が3日間おこもりをしていた。すると3日目に墓の中から「救けてくれよ」と声がする。びっくりして掘り出すと、息を吹き返しており、その後長生きした。だから人が死んでも1日1晩(埋葬せずに)置いておかなければ本当の生死は分からない。
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カッパ
1914年 佐賀県,長崎県
肥前では人が河童に殺されると、葬には火を用いず、衣類から棺まで白い物は使わない。これを黒葬といい、黒葬をすれば河童は眼が潰れ腕は腐って死ぬという。
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(ゾクシン)
1974年 滋賀県
葬送に関する俗信。重病人がいる場合は、寺で自修文というお経をあげてもらうと、治る人は治り、死ぬ人は楽に死ねるといわれている。親が死んだ場合、3年間は屋根をさわってはいけない。魂が屋根を目指して帰ってくるので、形を変えてはいけないという、など。
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アマノジャク
1931年 愛知県
アマノジャクはいつも親の言うことと反対のことをした。母親は、死ぬとき、川へ投げよと言えば反対に野に埋めるだろうと考え、そう言い付けた。しかしアマノジャクはこのときだけは母親の言い付けを守った。けれども命日のときに困るので、川から引き上げようとしたが見つからず、トンビになって死体を探している。
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ボチデコロブ,(ゾクシン)
1915年 栃木県
墓地で転ぶと3年のうちに死ぬといわれている。
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ウブメ
1933年 熊本県
母胎諸共死亡した妊婦は、ウブメに変化すると信じられている。ある婦人が墓地の側を通りかかると赤ん坊を抱いた女が暫くでいいからこの子を預かってくれと赤ん坊を渡す。確かに抱いたと思うと、不思議な事に先ごろ胎児を宿して死んだ婦人の墓石に抱きついている。妊婦が死んだときは、胎児を取り出して葬らなければいけない。どうしてもできないときは、藁人形を妊婦の背に括り付けて葬る。
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(ゾクシン)
1973年 三重県
葬送に関する俗信。人間が死ぬと、犬・猫・蝶・とんぼに生まれ変わる。だからこれらが家の近くに来ると死者が来たといい、とることを禁じられているという。葬式で着た着物をすぐにしまうとまた葬式があるといい、少し間をあけてしまう。人間が死んで七日経つと、その魂は善光寺へ行くので、死後一週間以内に善光寺へ行くと死者の声が聞けるという、など。
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アカゴ,ナキゴエ
1939年 新潟県
外国人と日本人の間にできた子供が死んだので、この夫婦は町を去った。残った屋敷からは赤子の泣き声が聞こえ、調べてみると押入れの中に子供の骨があったという。夫婦は葬ることができなかったのだろうと、村で葬ってやることにした。
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トイギキ
1984年 新潟県
可愛がっていた子どもの弔いの時に、棺が「三途の大川」(雨垂れの落ちる所)を越えたときに、生前大事にしていた玩具を入れるのを忘れたと、母親が呼び止めて戻した。四十九日を過ぎてから母親がトイギキに行くと、呼び止められてなかなか三途の川が渡れず、他の人からも遅れてしまって容易に仏の元へ行けない。自分を供養してやろうと思ったら、どうか和尚さんに着物を上げてくれ、と霊媒から告げられた。
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ヘビ
2005年 三重県
近所のお婆さんが畑仕事をしているとき、鍬で白蛇を切ってしまった。そのお婆さんは家に帰ってすぐ死んでしまい、白蛇の祟りということになって、白い石を積み重ねて墓を作って供養した。白蛇の墓は、現在は草に埋もれてわからなくなっている。
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ハカノタタリ
1995年 秋田県
ダムに埋没する墓を掘らないで放っておくと、親戚に祟って、震え・寒気などの不調を起こさせた。
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(ゾクシン),(シノゼンチョウ)
1933年 岩手県
墓でころべば3年たたぬうちに死ぬ。
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ユウレイ
1974年 栃木県
1919年の大水で家が流されて一家全滅した。元の家の所に埋葬したが、夜になると死んだ一家の母親が、その墓から流された家のところまでビタビタと歩いていく音が聞えたという。
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