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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ミンツチ,ミンツチサニ,シリシヤマイヌ,カッパ
1914年 北海道
昔、ルロカリベツの邊に住む美女を持った老人の元に若者がやってきた。養ってくれたので娘の婿にしたところ、夢枕に神様が立ち、「あの婿は河童が化けたものだから早く追い出せ」と告げた。その事を若者に伝えると、「自分は村々へ毎年上る魚や猟を司っている神である。私が去ったら魚が上らなくなる。」と話した。

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カッパ
1975年 熊本県
ある時氏神の神主の夢に龍ヶ淵の河童が現れ、住居の前に化物がいて入れないので退治して欲しいと告げた。神主が水に潜って調べたら水底の穴の前に馬鍬があった。それを取り除くと河童は村の子を取らないと約束したので氏神のお守りを身に付けて泳ぐようになった。
類似事例

エイ
1978年 沖縄県
あるとき、マサリヤという男が浜辺で釣りをしているとエイという大魚がかかった。たちまちエイは美女となり、マサリヤと契りを交わし子どもも生れた。ある日、マサリヤが浜辺を歩いていると子どもが現れて、エイのいる竜宮へとマサリヤを誘った。竜宮からの帰りに美酒がいくらでも出てくるルリ壺を貰った。マサリヤはこの壺を誰にも見せないようにしていたが、豊かになり心がおごると多くの人に見せてしまった。すると、ルリ壺は白鳥となり、東へと飛び立ち宮国のシカブヤーという家の庭木にとまった。家の主人の夢に白髪の老人が現れ、旧9月の乙卯に物忌みをして白鳥を祀れば世果報を与えると告げた。
類似事例

カッパ
1913年 岩手県
昔、家の主人が川童に、もし川の流れを変えたら一人娘をやろうと約束した。翌日、川の流れが変わっていた。そこで主人は、川で洗濯をしていた召使いの女を後ろから突き落とした。すると女は、川の真ん中に立ち上がって、汝の家に男を立たせぬと叫んだ。それでこの家は男が生まれても20歳になる前に死んでしまう。
類似事例

カミノタイワ
2001年 青森県
昔、ある旅人が、雷雨の為に道端のお堂で雨宿りしていたおりに、神の対話を耳にした。神々は、付近に生まれた2人の子供が将来は結婚するであろうと語り、数十年後には果たしてその通りになったのであった。しかし、やがて夫の方は勝手気侭になり、離縁して妻を追い出してしまった。
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サカナ,リュウグウ,ネインヤ
1934年 鹿児島県
亀の子を助けた男が、親亀に礼をされ、ネインヤ(龍宮)へ連れて行ってもらう。そして龍宮の神様の娘を嫁に貰った。しかし、妻が魚の化身であると知ってしまい、妻に去られ、おまけに貧乏になってしまった。
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カッパ
1936年 長崎県
昔、旱魃のとき、ある長者が湖の河童に、田にいっぱいの水を入れてくれたら娘を嫁にやると言った。河童は約束を果たしたが、長者の長女と次女は河童の嫁になることを断り、末娘が嫁に行くことになった。長者は糸瓜を作り、中身を空にして水に浮くようにして持たせた。河童は娘の荷物だからと糸瓜を沈めようとしたが沈まず、こんな荷物を持ってくる娘は嫁にいらないということになった。
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シラコマノイケ,ユメマクラ
1987年 長野県
長者が重病にかかって寝込んでしまった。すると信仰の篤かった娘の夢枕に女神が現れ,「池の底の黄色い花を取って,その花の中で生活すればよい」と告げた。娘が父を連れてお告げどおりにすると,父はたちまち丈夫になった。長者は家に帰ったが,池の底に行った娘は,池から迎えにきた白馬の背に乗せられて池の底に沈み,二度と姿を現さなかったという。池の名前は白馬にちなんでつけられた。
類似事例

ダイジャ,カエルノダンブクロ
1934年 新潟県
昔、旱魃のときに庄屋が「田に水をいっぱい入れてくれたら娘を嫁にやる」と言うと、若者がやってきて、水を入れた。末娘が嫁に行くことになったが、男の正体は蛇で、娘はこれを退治し、蛙から蛙のだんぶくろをもらった。これをかぶると90歳くらいの婆さんの姿になる。その後、末娘は殿様の前で見事な舞と舞って、殿様の姫になった。
類似事例

カッパ
1929年 長崎県
ある夏、庄屋の田に全く水が入らなくなった。庄屋が夢で「河童がおまえの娘を欲しがっている」と言われた。庄屋は悩んだが、このことを娘に話すと娘は承諾した。有間川に入った娘は河童に会い、田に水を入れるように頼み、私の命である瓢箪を沈めることができたら嫁に行くと言って、瓢箪を川に投げ入れた。それから川には瓢箪が沈んでは浮きしていた。
類似事例

ベンザイテン,ヘビ
1935年
昔、ある弁才天の神官の家にひとりの娘がいた。近所の百姓が多忙の時期には娘の手を借りることもあった。ある時百姓が養蚕のために手が不足したのでその娘を頼みにいくと、神官の家に出産があり手がいるので娘を借りることができなかった。しかし百姓が家に帰るとその娘が来ており、都合がついたという。それから娘は毎日その百姓の手伝いをした。仕事に区切りがついたので、娘を返すため神官の家まで送ると、娘はお参りをさせてくださいと言って神社に入ったきり帰ってこない。神官の家を訪れると娘はちゃんといて、手伝いには行っていないという。そこで百姓と神官が弁才天の前まで行くとその娘そっくりの頭を持った蛇がいた。神官が礼を述べると蛇は姿を消した。
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オカネウムムスメ
1956年 宮城県
昔、名鰭沼のふちに夫婦が住んでいた。子どもになかなか恵まれず、願かけて神に祈っていると、春の猫柳の芽がふくれる頃、嫁の腹が大きくなり、ついに女の子が生まれた。しかし片目片耳の子だったので、人目をさけてボロに包んで納屋においておいた。あるとき用事で、どうしても子を背負って町にいかなければならぬことになったので、慎重に包んで出ていった。町の用事がすんで帰るとき、石の上に子どもをおろして休んでいると、腰のまがった白髪の爺さんがきてボロをはがして子どもを見て「これはいい子だ。神様の授かりものだ。今にお金を生むから毎朝米一粒ずつつかませておけ」と言い残して消える。ためしに米一粒つかませるとお金を一つ産んだ。夫婦はしだいに金持ちになったが、慾の出た夫婦は「うんとつかませたらうんと生むだろう」と、ある日つかみきれないほど米をつかませると、子どもは死んでしまった。
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ジャタイ,ヌマノヌシ
1941年 秋田県
爺さんが日照りで困っていると「娘を嫁にくれたら雨を降らせてやる」と沼の主が現われる。娘は約束どおり嫁に行くが、機転をきかせて沼の主を退治した。
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ヘビノヨメ,サンシュノホウモツ
2001年 青森県
昔、ある百姓が、自分の娘を嫁にやると蛇に約束し、末娘が嫁に行くことになった。娘は蛇に連れて行かれる道中で、老人から3種の宝をもらった。老人の教え通り、蛇の穴に2つの宝を投げ入れ、汚いおばあさんに見えるおばかあを身につけて、蛇を退治した。その姿のまま長者の家で庭掃きとして働くことになり、長者はそのおばあさんが美しい娘だと気づき、結婚した。
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リュウグウ
1930年 熊本県
昔、貧乏な男が年の暮れに譲葉と裏白を売り歩いていたが、ちっとも売れないので海の中に投げ込んだ。翌日、龍宮から迎えが来て、美しい姫様を嫁にもらった。男は毎日嫁を眺めていて働かなくなった。そこで絵師に似顔絵を書かせて持たせた。その絵が風が吹かれて殿様の手に入り、殿様は男の女房を手に入れようと画策するが、女房の智恵と才覚で難題を解決し、いつまでも仲良く暮らしたという。
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ダイジャ
1986年 埼玉県
昔、じいさんと娘がいた。その娘は不思議な力を持っていた。ある年日照りが続いたので村人が娘に雨を降らせて欲しいと頼みに行くと娘は「七日七晩は決してお堂に入らないように。」と言ってお堂に入った。一人の若者がお堂を覗いてしまった。するとそこには頭が二つの大蛇がおり、若者の顔を見ると天に駆け昇ってしまった。すると空から大雨が降りだし、三日三晩降り続いた。村人は娘を竜神様として沼のほとりに両頭庵というお堂を建ててお祀りした。
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サケ,ロウジン
1921年 岩手県
美しい娘が鷲にさらわれて淵に落とされたが、淵の中から老人が出てきて娘を家に送った。老人は娘に結婚を申し込み夫婦になった。この老人は実は鮭であったので、その子孫は今でも鮭を食べない。
類似事例

ウシオニ
1991年 島根県
毎晩牛鬼が出て人を捕ると聞き、ある相撲取りが退治しようと夜、海へ行った。海から大女が上がってきたので牛鬼かと近づくと乳を飲めといいながら海に連れ込もうとした。神に願を掛けると鶏が鳴き女は逃げた。お礼に鶏の絵馬を奉納した。
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リュウ
1932年 奈良県
ある美男子の許に、ある夜美しい女が尋ねてきた。2人は夫婦となり子も生まれたが、男は妻について、草履が濡れている事と、井戸で水鏡をしている事を不審に思っていた。ある時それを尋ねたら、妻は亀山の原の池に牡竜とともに住む牝竜の化身であり、池が井戸とつながっているのだと言い、池へ帰ってしまった。池を訪れ妻を呼ぶと牡竜が現れ男を食おうとした。逃げ帰ったが病に倒れ子とともに死んでしまった。
類似事例

ウグイスニョウボウ
1957年 新潟県
とんとん昔の話である。村相撲の時、かわいい娘が見に来ていた。相撲取りの一人が山の中にある娘の家に行って婿になる。しかし、約束を破って見るなといわれていた倉を見てしまい、娘は鶯になって飛んでいってしまった。
類似事例

ヘビトカエル
1956年 宮城県
薬売りがある晩、田んぼ道を急いでいると、1匹の大蛇がビッキ(蛙)を今にも呑もうとしていたので、「そのビッキを逃がしてやったら俺のオガダ(嫁)にしてやる」というと蛇はビッキを放した。3日ほどあと、17,8の美しい娘が薬売りの寝所に来て「あなたのオガダになるから側に寝させてくれ」と裸になって床に入ってきた。次の晩から毎晩同じ時間にやってきて、だんだん薬売りはやせていった。ご祈祷しても治らず困っていたところ、ある夜少し年取った女がきて、「わたしは助けてもらったビッキだが、今夜あの娘がきたら、今自分は病気で苦しい、それを治すために辰巳の方角の山にある大きな木のワシの卵をとってきてくれ、と言え」と話して去る。薬売りがそのとおりに言うと、娘は蛇となり木に登り卵をとろうとしたが、枝が折れて下に落ちていくところを大ワシが飛んできて蛇の目をついて殺した。それで薬売りの病気は治ったが、蛇は執念深いものだということだ。
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