ヤマンバ 1942年 高知県 ある家に山姨が来て、食料を置いていったり、掃除をしたりしていたが、家人が見つけて驚きの声をあげたので、山姨は逃げていった。それからその家は家運が衰えた。この山姨は隣村の一宮村の家から飛来したものと伝えられている。
類似事例 |
|
キツネ,タヌキ 1935年 奈良県 山に行って帰ってこない男がいた。家族は村人と相談し、鐘や太鼓を打ち鳴らして探しまわった。男は山腹に裸体で発見された。村に帰った男は、長い間寝続けた。起きた後、なぜ山奥にいったのかと聞いたが、なぜだか自分でもわからない。たぶん狸か狐の仕業だろう。
類似事例 |
|
ヤマチ 2000年 鳥取県 山奥の小屋に1人で住んでいた鷹匠が庭で火を焚いてあたっていたら、6尺余りもある老人のような者が来た。どこから来たのか訪ねても何も答えない。帰るとき、後をつけてみたけれども、見失った。その後、里人に聞いてみたら、それは山父だと言われた。
類似事例 |
|
キツネ 1977年 丹波国で、ある百姓の屋敷の裏の岩屋に狐が人に化けて住んでいた。膏薬を作って生計を立てており、総髪で50歳程に見えるが、300年前のことでもよく知っていたので村人の助けとなった。ある時藤の森から使いが来て向こうで暮らさなければならないといって去った。
類似事例 |
|
キツネ 1997年 岐阜県 昔、二渡のある人が山へ薪を拾いに行ったきり帰ってこなかった。家族や親戚が捜索すると、山の奥で独り歩き回っていた。どうやらきつねに化かされたらしく、本人は疲れきっていた。
類似事例 |
|
ハクイノニュウドウ 1934年 奈良県 山中の小屋に住んでいる者がある夕方、白衣の入道にのぞかれた。知らないふりをしていると、どこかに失せていった。
類似事例 |
|
タヌキ 1935年 奈良県 杣職をしていた男が、山に行くといって出ていったきり、長らく戻らないので、家族が心配して小屋に行くとそこに姿はなかった。狸の仕業だと思って、瀧の付近を捜してみると、小枝の上にぼんやり座っていた。男は帰ろうと思ったが自然にこちらに来ていたという。
類似事例 |
|
ヤマビト,ヤマオトコ 1986年 秋田県 230年程昔、ある夏の夕食後に太平森の方から足音を響かせて山人がやって来た。それは2メートル以上あり髯は胸まで垂れ、熊の皮を着ていた。危害は加えず、食べ物をやると食べ、相撲を取ったりした。人の悲鳴に驚いて逃げた。
類似事例 |
|
キツネ 1983年 岩手県 ある人が山で人に誘われ、家に上がった。気がつくと裸足で山にいて、手には栗の毬が刺さっていた。狐の仕業。
類似事例 |
|
ヤマンバ 1933年 青森県 昔、牛方が塩引を買って帰る途中、山姥に襲われた。逃げているとき塩引も牛に食われた。牛方は山の中の一軒家に逃げ込み、煮立った湯を山姥にかけ焼死させた。
類似事例 |
|
タヌキ 1989年 静岡県 庄屋の家に韮山様という殿様が来た。飯の時に人を寄り付けない。正体は狸であった。
類似事例 |
|
オオオトコ 1928年 愛知県 100年程前の夕方、ある猟師が峠で鹿寄せの笛を吹いていると、目ばかり異様に光る裸形の大男にあった。体は6尺ほど、全身黒い毛が生え、手足の毛は針のようだったという。それ以来そこで鹿寄せの笛を吹くものはいなくなった。
類似事例 |
|
ヤマンバ,ヤマンボウ 1941年 鳥取県 ある老婆が山に小屋を立て、蛇や蛙を食べているという。白髪を藁で束ねてぼろの着物を着、春先になると茸や蕨などを持って町にくる。醤油や味噌を買っていくというが、定かではない。子供たちから非常に恐ろしがられており、何かすると「山姥が来るぞ」と言われる。
類似事例 |
|
テングカクシ 1951年 埼玉県 若者がある日突然姿を消し、天狗隠しだと部落総出で捜したが判らず、半月後にぼろぼろの着物で気が抜けたようになって帰ってきた。夜は天狗と山中を歩き、昼は天狗と寝て、食事は天狗が持ってきたという。
類似事例 |
|
タヌキ 1984年 埼玉県 白石の下の家にある日の夕方、得体の知れない男がやってきてイロリにあたらせてくれという。おじいさんとおばあさんがあたらせてやるとそれからちょくちょく来るようになった。どうもおかしい、その男はタヌキの化け物ではないかと思った。翌日は餅を食べていき、次の日にやってきたときに酒を飲ませると、火の側でウトウトしだし、見ていると木の葉が出てきた。そこで石を焼いて焼き餅だといって投げてやるとその石が股の間にのったので、タヌキは逃げ出してそれ以来2度と来ることはなかった。それはムジナ沢のタヌキである。
類似事例 |
|
テング 1915年 滋賀県 今から4代前の主人が天狗になったという家がある。この人はある日外出したまま帰ってこず、死んだということにしていたが、数日後下女が畑の物置で寝ているのを見つけた。驚いて飛んで帰り家人に知らせたが、再び戻って来て見ればすでにおらず、すぐ側の山を2足で登っていき、行方知れずになった。人は皆天狗になったと言っている。
類似事例 |
|
オオニュウドウ,ゲタ 1941年 秋田県 ある山寺は化物寺といわれ、住職がいつかなかった。そこへある坊主がやってきて、現われた大入道を湯をかけて退治した。正体は床下に捨てられた、朴の木と栗の木の下駄だった。
類似事例 |
|
ヤマオトコ 2001年 青森県 釣りをしていたら暗くなってきてしまったので、その日はそのままそこに泊まることにした。すると、寝て一時間ほど経ってから、「起きろ」と声をかけられた。着物の袖から声をかけた者を見ると、髭の沢山生えた大男だった。それは山男であっただろうと言う。
類似事例 |
|
ヤマオトコ 2001年 青森県 釣りをしていたら暗くなってきてしまったので、その日はそのままそこに泊まることにした。すると、寝て一時間ほど経ってから、「起きろ」と声をかけられた。着物の袖から声をかけた者を見ると、髭の沢山生えた大男だった。それは山男であっただろうと言う。
類似事例 |
|
ミノタケタカクカオイロオソロシキヤマブシ 1975年 高知県 土佐国赤岡のある大商人の家で数代前から、吉事凶事がある前に竈の後から身の丈高く顔色恐ろしい山伏が現れる事が続いた。ある時その家の老母が病気になり正気を失い入水して以来その山伏は現れなくなった。
類似事例 |
|