国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

タヌキ
1994年 京都府
番に炭焼き小屋で窯焚きをしていたら、鋸で木を伐る音がした。狸が化かしに来ているに違いないと思い、矢庭に燃えた木をつかんで音のするほうへ投げつけると、炎の明かりの中に、黒いものが逃げていくのが見えた。

類似事例(機械学習検索)

タヌキ
1985年 高知県
炭焼き小屋では夜に木を倒す音が聞こえる。途切れ途切れに聞こえるこの音は、狸の仕業である。
類似事例

(タヌキ)
1977年 和歌山県
岩の瀬を通ろうとすると、狸が餅を投げてきたが、嘘だった。炭焼きする人がはいとこに行くと、木を放ってきたが、音だけであった。かま出しをしていると、えぶりつかみに来たという。姿は見えないけれど、引っ張られる気がしたという。
類似事例

タヌキ
1932年 高知県
炭焼をしていた話者が夜竃をしていた所、自分の娘が呼びに来た。怪しんで火縄銃を差し付けたら、逃げて行った。また別の日、隣の男が来て「お前の女房が病気だから帰ってくれ」という。怪しんだ紺蔵が男を竃の前で待たせて観察していると、男は居眠りを始め、耳も口もすっかり狸の相を現してしまった。そこで燃える炭を叩き付けると狸は逃げ、翌朝、焼け爛れた大狸が谷川に浮いていた。
類似事例

タヌキノバカシビ
1975年 高知県
真夜中の猟に出たとき、林の中で火をたいているのを見かけた。付近でたき木を折る音がするが人はいない。たき火が青白く見えて後光がないのは狸の化かし火といわれている。
類似事例

タヌキ
1998年 京都府
ある秋の夜、炭焼きのかまどから白い煙がもくもくと上がっていたので、口からのぞこうとすると、上から頭を押さえつけられた。狸がついたということで、腰のキセルを抜いて煙草を詰め、残り火で火をつけて吸ったら狸は退いたという。
類似事例

タヌキ
1975年 高知県
炭焼きをしていると夜更けに木馬を挽く音やカスガイを打ち抜き炭木を落とすような音がする。朝になって見ると何事もない。狸のいたずらだという。
類似事例

タヌキ
1959年 愛媛県 高知県
遠くの山に火が見えることがある。これは狸の仕業で、実はすぐ目の前で狸が悪戯をしているのである。また、狸は夜半に来て小屋の戸を叩いたりもする。
類似事例

タヌキ
1981年 和歌山県
話者の祖父が材木を山から降ろすときに狸の巣を壊したら、夜に炭焼きをしているときにドンドロドンドロドスンと材木を運ぶ音を出させた。狸は人糞を好むというのでそれを餌に罠を掛けていたら、狸の爪と皮がついていた。その夜も材木の音がした。
類似事例

タヌキ
1991年 愛媛県
話者が山で木を切っていると大きな音がする。誰か松でも切っているのかと見に行くが、なにもない。炭焼きのために泊まり込んでいると、山の中から「おーい、おーい」と呼ぶ。返事をしても誰もいない。そこで罠を仕掛けると、次の日狸がかかっていた。
類似事例

タヌキ
1979年 岐阜県
炭焼きをしていたときのこと。夜、窯をきれいにしての帰り、後ろでボンボン音がする。立ち止まると音も止まり、歩き出すと音がする。道路に出て荷を降ろしたら、大きな人が目の前にいて、見ているとさらに大きくなり、被さってきた。狸の仕業。
類似事例

タヌキ
1995年 滋賀県
山の尾根で草を刈っていた人が、いつまでたっても帰ってこない。狸の仕業。煙管に火をつけたら狸は離れた。
類似事例

フルダヌキ
1933年 愛知県
年を経て神通力を得た古狸が、樵の住む小屋へ遊びに来た。樵の胸の内を見透かすので、樵が忌々しく思っていると、焚き火にくべてあった木の節が爆ぜて狸の股を直撃した。驚いた狸は逃げ帰り、再び姿を見せる事はなかった。
類似事例

テング
1967年 茨城県
村人達が炭焼きをして泊まりこんでいると、けたたましい音がして小屋の上を飛び立つものがあった。そして山の奥から木を伐るような音と、大木の倒れる音がした。翌日探してみたが、木は倒れていない。恐らく天の木倒しだろう。
類似事例

ダイジャ
1987年 徳島県
おじいさんが炭焼きをしていると、木がバサバサと倒れるので、うさぎが来たと思って鎌を構えて待っていた。直径15センチの樫の木がバタバタと倒れ、大きなうさぎだと身構えると、直径25センチ大の蛇だった。しばらくにらみ合い、かまを振り上げてにらみつけると逃げていった。小屋に帰ったおじいさんの顔は土色になっていた。
類似事例

タヌキ
1973年 岩手県
昔、ある人が山仕事で火を焚いていたら、狸が化けた女が来て火に当たった。狸は気持ちがよくなって正体を現してしまい、殺された。
類似事例

タヌキ
1987年 徳島県
火事になった養子の親の家に行くため、狸がよく出るという山を歩いていた。他に狐や山犬(おおかみ)もいた。提灯のローソクは狸があっという間に取ってしまう。獣が寄らぬようにお堂で火をたいていると、狸がだましにやって来る。近所の女の人に似た声が聞こえ、笑い声もした。道を進もうとすると、杖が滑ってなかなか進まない。
類似事例

タヌキ
1993年 岩手県 
お爺さんが薪取りに行くと暗くなった。明かりが見えたので行くと、おばあさんが糸を織っていた。雑炊をごちそうになってタバコを吸い、キセルを囲炉裏に置くと上座の大きな狸の置物がピクピク動く。狸が家とおばあさんに化けていて、キセルを置かれると熱いので動いたのだった。お爺さんは狸を押さえつけた。
類似事例

タヌキ
1982年 宮城県
炭焼きの人が月夜に山の炭窯で寝ていたら、大きな狸が出て腹鼓を打ち始め、小さな狸もたくさん出てきて月の出ている間中腹鼓を打っていた。
類似事例

タヌキ
1991年 愛媛県
炭焼きがお宮祭りの帰り、酒に酔って炭焼き釜へ寄ったら狸に引かれて、田んぼに入って稲を踏んで回ったりわけのわからないことを言ったりして、気づいたら夜明けになっていた。
類似事例

タヌキ
1981年 和歌山県
炭焼き小屋に泊まっていると、狸が女に化けて笑っていた。翌晩は男と女に化けた狸たちが来て、芝居をした。それに見とれていたら、炭窯がだめになってしまった。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内