スナカケババ 1938年 奈良県 姿を見たものはいないが、婆といわれている。森陰などを通るとばらばらと砂をふりかけて人を驚かす。
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ムジナ 1962年 千葉県 道を歩いていると上から砂をかけられることがよくある。ムジナの仕業だという。
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ムジナ 1972年 千葉県 ムジナは夜歩いている人に、上から砂を掛けてきた。昔の話。
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トンチボ,ヤマノカミサン 1995年 新潟県 あるジイサンが栗拾いに行くと薄暗いころ、こくらやというところの出っ張りにトンチボがいた。人間みたいになっていた。人間だと思って近づくといなくなる。そういう風にして人を化かす。よく人を騙す物をトンチボみたいだという。また目の前を通っていったこともある。大きなものだったという。
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ムクイ,イヌ 1974年 2人の男が主人の犬を殺して食べたところ、犬のような行動をとるようになった。ひとりは狂い死にしたが、もうひとりは祈祷により快気した。
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カアパ 1961年 岩手県 流れた一本橋の上に小さな子供みたいなのが2・3匹で遊んでいたという。かあぱ(河童)ではないかという。3・4才の人間位の大きさで裸だったという、鱒をとりに行って気持ち悪くなったという人もいる。
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イタチノツチカケ,イタチノスナカケ,ヤマミチノカイ 1982年 新潟県 山道を歩いていると急に上からパラパラと砂をかけられるが、これはイタチの仕業でイタチの土かけ、イタチの砂かけ、とよばれている、山道の怪である。
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スナ 1977年 和歌山県 お宮さんは昔から砂が降ると言われている。ある時、村長が宮から平瀬へ下ってくる途中で晴れているのに砂が降ってきた。その砂に当たると、急に便所に行きたくなったという。
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ガランボウ 1985年 和歌山県 何とかという家は、今年はこの川にガランボウが何匹いるのかというような、ガランボウの管理をしているという。
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スナカケババ 1938年 兵庫県 オーヒガッサンの隣の家の松の木にスナカケババ(砂掛け婆)が出た。晩に狸が通ると頭から砂を掛けた。もっとも砂を掛ける音をさせるのみで、砂は見当たらなかったという。
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ツトヘビ,ツトッコ 1938年 愛知県 槌の形、あるいは苞の形をしているといわれる。強い毒を持っていて噛まれると死んでしまうと恐れられていた。普通の蛇が鎌首をもたげているところを打つと首が飛んでいき、後にツトッコという蛇になるので、探して殺しておかなければならないといわれている。見たという人があるが、実在の動物ではない。
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ムジナ 1972年 千葉県 ムジナは狸に似ている。夜道を歩いている人に砂をかけたり、月を別の場所に見せたりする。
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シカ 1971年 長野県 8匹の鹿の群れがあり、1匹とった次の日でもまた8匹になっている。2匹とっても同じである。このことから、中山の八ツ鹿といって語り伝えられている。
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ヒトニサワル,コンマイネズミノコノヨウナモノ 1986年 愛媛県 昔あるところにおばあさんがあって、近所の人にサワルということをいわれていた。ある人が、「あんたがサワルと病気する」といったら、ピタッとサワランようになった。近所の人がそっととの人の家をのぞいて見たところ、壷の中にこんまいねずみの子みたいなものが何匹もいて、その人が「どこにも行かれんぞ」と言ってエサをやっていたが、それが犬神だという。
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カッパ 1931年 岩手県 河童淵というところがあって、近年まで河童の出現が伝えられていた。河童はキュウリ畑にきて、時々盗んで食っているのを見たという伝えがあった。
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カッパ 1953年 鹿児島県 昔、二人が畑に行く時川の所を通ったら一人は河童に引かれた。そこで、もう一人がクシャミをかけたら、河童が消えて助かったという。
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カッパ 1931年 岩手県 ガンジヤ川にはカッパ淵と呼ばれる場所がある。河童は3歳の子供くらいの背丈で、体全体が赤く、頭には皿の形をしたところがあり、そこを麻殻で突くと死ぬといわれている。河童は水中で子供を襲うことが多く、尻の穴からキモを取って食う。また、河童は三寸の水隠れをするといわれ、少しの水にも実を隠すことができるという。
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ガラッパ 1982年 鹿児島県 八間川の堤防である人が河童が相撲をしているのを見た。1匹の強い河童に次々交代して河童がかかっていった。負けたら皿の水がなくなるので川に飛び込んではかかっていっていた。
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タヌキ 1976年 京都府 大歳神社の前の道の曲がり角を通ると、大きな坊さんに化けた狸に砂をかけられたという。
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フチザル,カッパ 1924年 岩手県 淵猿とは河童の異名。変な子どもが淵の岸の岩で遊んでいた。馬子はそれを河童だというが、和尚はそうではない、淵猿だといった。
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アヤシイモノ 2000年 沖縄県 夜に道を背にして立っている人には声をかけてはならない。声をかけられたら数声かけさせてから返事をしなくてはならない。
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