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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

タラノロウボク,ムジナ
1989年 新潟県
タラの老木は芽が出ないので、男に化けて女になった狢と共に伊勢参りに行った。帰りに船から下りるとき正体がばれてしまった。その後、タラの木は芽吹いたが、この木を切ろうとすると雷が鳴り響いた。

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ウシオオカミ
1991年 島根県
漁師が浜へ出て木を拾っていた。海から潮を吹きながら牛狼が上がってきて大きな木に化けた。漁師がそれを拾ってもって帰り、家につくと木が礼をいったので驚いて切りかかると正体を現した。
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ヘビムコ,カエルノオンガエシ
1968年 愛媛県
爺さんが山に行く途中で蛇から蛙を助ける。爺さんには美人の娘がおり、蛇が男に化けて娘のところへ来る。娘は男に惚れたが病気になった。遍路がきて、大杉の木のてっぺんにある鷲の卵を食べさせろと教える。娘が男に頼むと、男は蛇体で木に登ったが、巣にかかろうとするところで鷲に食い殺されたという。
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バンドウタロウ
1982年 群馬県
坂東太郎という石が人間に姿を変えて伊勢参りに行った。この坂東太郎(雄石)と向かいの雌石を切ろうとした石屋が動けなくなったので、だれもこの石を切ろうとはしなくなった。
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ヘビ
1941年 秋田県
蛇との約束に従い、蛇を娘の婿にすることを承知すると、蛇は男になってやってきた。その後、旦那の病気を治すために男は鷲の卵をとりに行くが、戦いに敗れ、蛇の姿に戻って木から叩き落された。
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カミナリ
1921年 広島県
河邊の臣が安芸国に造船のための材木をみつけ、切らそうとした。ある人がこれは霹靂の木なのでいけないといったがかまわずに切ると、俄に雷鳴がした。河鍋の臣が「雷よ人夫を殺すな、もし殺せば汝の身も危ないぞ」と叫ぶと、雷神は小魚となって木の枝にはさまったので、臣はこれを焼き殺してその木で大船をつくった。
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タヌキ,ムスメ
1938年 長野県
男が森に入ると狸が美しい娘に化ける。男は気づかずに娘と山の中へ入っていったが、娘は狸に戻り、男は逃げ出した。
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タヌキ
1973年 岩手県
昔、ある人が山仕事で火を焚いていたら、狸が化けた女が来て火に当たった。狸は気持ちがよくなって正体を現してしまい、殺された。
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キツネ
1996年 山梨県
キツネが狩人に追われていたところを男に助けられ、女に化けてその男の嫁になってドウジマルという子をなしたが、キツネの姿で寝ているところを夫に見つかり、「恋しくば訪ねてきてみよ、信田の森へ」と言って去った。ドウジマルが森を訪ねると、嬉しさのあまりキツネの姿で飛び出してしまい、駄目になった。
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キノセイ
1985年 沖縄県
木の精が人妻になり子供を産んだ。住居である木を切られることを嫌った。材木を切ろうとしてもできず、その子がやるとできた。
類似事例

キツネ
1985年 和歌山県
杉の大木があり、そこに狐が出て、女の姿になって出るといった。
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クモニョウボウ
2000年 愛媛県
蛇女房型の物語で、化け物になった女房を退治する際、ヒビとタラを用いたので、大歳にはヒビとタラの木を飾るようになったという。
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ユメ,キ,ヨナキエノキ
1990年 石川県
樹木に化けた人間は女性が多い。この木を切ろうとすると夢に死んだ姉があらわれ切らないように頼む「夜泣榎」の話がある。
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ヘビヤナギ
1983年 長野県
池の主の大蛇を退治するために侍がやってきた。若い女性が佇んでいたので切り殺した。女の姿は消えたが、翌日見ると柳の枝が切られていた。池の主が柳に姿を変えて美女となって人々を惑わしていたのだろう。
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オニ
1936年 鹿児島県
馬方が馬で塩を運んでいると鬼に出会う。男は木に登って逃げた。池に映った男の姿を見た鬼は池に飛び込み、水を飲んでしまった。笑う男に怒った男は木をかじった。男は月の神様に頼んで降ろしてもらった綱で天に上った。鬼は金の棒を貰って登ったが、途中で雷が落ちて焼け死んでしまった。
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マツ,カイブツ
1922年 岩手県
上閉伊郡栗橋村字古里に大きな松の木があり、日光を遮っていた。耕作物の邪魔になるので伐り倒そうとしたが、次の日になると元に戻っていて伐ることができなかった。ある日夢に一人の翁が現れ、木の伐屑を毎夕方に焼き棄てれば成就すると告げた。言うとおりにすると木は倒れ、それを用いて船を造った。しかし、不思議なことに船は一夜のうちに姿を消してしまった。あるとき、漁夫が橋野川の川上で得体の知れないものを見つけ、大权で突き刺した。一度帰り、次の日再び現場に行くと何もいなかった。探している内に漁夫は狂い、あたりは風雨となり大洪水が起こった。一夜たつと河口に突如として奇岩が現れた。人々は、漁夫の突き刺した怪物の化身だと言い囃した。
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クリノキ,ワラベ,チ,ヤマノカミ
1990年 秋田県
山中に大きな栗の木があり、これに山の神をまつっていて、きりたおしても再び起き上がる。あるとき弥兵衛という人がこの木をきろうとすると、最初に血が出て木の中から5、6歳の童が出た。童は異形の姿で髪はざんぎりにふりみだしておおいに怒って弥兵衛を投げ、栗をきらないよう警告した。
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ビジョ,ダイジャ
1937年 愛知県
穴瀧という瀑布があり、近くに大蛇の遊木と言われた大欅があった。ある時、ある男が大欅を切り倒そうとした。すると美女が現れて名残惜しそうに立っていた。男はそのまま仕事を続けていたが、ふと大蛇の化身ではないかと思いついた。急に戦慄を覚え家に逃げ帰ったが、病床に臥してそのまま死んでしまった。
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スギノセイレイ
1967年 福島県
西光寺に大きな牛をも隠すほどの3本の大杉があった。文化2年頃、この寺の坊さんがこの木を切らせることにした。その前日の暮れ方に見たこともない怪しげな童が3人、手を取り合って泣きながら走り去ったのを見たという人がいた。また、乞食夫婦がこの木の下に宿を取ったところ、夜中に冷たい風で目が覚めた。すると裃を着けた立派な若者が左右に美しい女の人を連れて寂しそうに立っていた。何を聞いても答えないので恐ろしくなり、着物を被って突っ伏して、暫くして顔を上げたら消えていた。夜が明け、村一番の早起きにこの話をすると、千年以上の古木を切ろうとしているから杉の精霊が悲しんでいるのだろうと、他の村人たちと金を集めて木を買い取り、切るのを中止させた。木に斧を入れ始めていた樵が言うには、老木は切ると必ず水を発するものだが、この木は一度斧をあてると水が2メートルも噴出したといって気を失った。そしてこの木を切ることに賛同した6人も次々に死んだ。切られた日が4月4日だったので、この後4月4日にお祭りをしている。
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ヘビ
1980年 岐阜県
ある男のところに嫁に来た女が、蛇が化けていたことが判ったので、出て行ってくれと言うと桶を餞別にくれと言われた。背負わせると中をのぞいてみろと言うのでのぞくと、男を桶につっこんで山へ入っていった。男は木の枝が下がっているところで飛び降りた。そこにはよもぎと菖蒲がたくさんあったので、臭いが強すぎて女は男を見つけられなかった。それで5月節供には菖蒲とよもぎで屋根を葺く。
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ヘビ
1981年 長野県 
ある男と器量のいい女がいたが、あんまり器量がいいので蛇だと思って別れて逃げた。女は蛇になって火を吹いて追いかけてきた。男はお寺に逃げて釣り鐘を降ろしてもらってその下に隠れたが、女は蛇になって釣り鐘を七回り巻いた。鐘も男も蛇になった娘も全部火になって流れてしまった。
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